2016/11/06

ありがとう、ももち

嗣永桃子さて、またひとつの時代が終わりを迎えるようだ。10年以上の長きに渡りBerryz工房の中心メンバーとして活躍し、その後、カントリー・ガールズのプレイング・マネージャーを務めた、ももちこと嗣永桃子芸能界引退を発表した。
来年6月にて、ハロー!プロジェクトを卒業すると共に芸能界を引退、教育の道を志すとのこと。
独特のキャラと対応力の高さにより、バラエティを席巻したももちなだけに、卒業はともかく、引退するとは全くの想定外であった。
ももちは、ああ見えて相当な努力家だし、極めて常識的で真面目な性格でもある。そのままバラエティタレントを続け、散々消費された挙げ句、干されるよりは、ある意味において最も彼女らしい堅実な道を選んだといえなくもないか。

僕は、Berryz工房結成当初から、嗣永桃子に注目していた。当時、まだ幼くあどけない彼女は、自らのキャラ作りを考える余裕もないほどにオドオドし、レッスンにも苦戦した様子だった。憧れの先輩である松浦亜弥と接する時など、赤面し、全く喋れないほどのシャイさを垣間見せていた。今思えば、ああいった姿が本質の一部だったのかも知れない。
メンバー間においては、清水佐紀夏焼雅の同盟からイジリ倒されたり、徳永千奈美と長年に渡り反目し合ったり、菅谷梨沙子から手厳しい扱いを受けたりもした。そんな中、アクの強いメンバーに負けまいと、最もアイドルらしいブリっ子キャラを確立して見せた。

桃子という名に相応しい、ピンクを主とした可愛らしさを強調した衣装に身を包み、まさに王道、プリティアイドルのイメージを完全に自分のものとして定着させた。そして、その固定化されたイメージを徹底して貫いた。
アイドルにとっての最重要項目であるファンサービスに力を注ぎ、独自の握手法を身に付け、MCやトーク力にも更なる磨きをかけた。
夏焼雅のように若干の男の影を感じさせた他メンと違い、ストイックなまでに、スキャンダルとは無縁であったことも付け加えておきたい。
最初のオーデの段階でスキャンダルが出る、男の家にお泊りしようが不倫しようが素知らぬ顔でアイドルを続ける。そんな素人同然の似非アイドルが蔓延る現代において、嗣永桃子ほど頑なにアイドル道を突っ走った人が居ただろうか。
いわゆる、アイドルとしてのセルフプロデュース。自分の魅力を如何にして引き出し、どのようにして活かすのか。それらを緻密な計算のもとに編み出し、十数年間、一切変えることをしなかったのだ。これは、甚だ驚異的なことである。

アイドルの歴史に始まりと終わりがあるとしても、彼女の名前が掻き消されることは絶対に有り得ない。僕は、いちアイドルファンとして嗣永桃子という存在を深く深くリスペクトしているし、多くのファンも同様の気持ちであると確信している。
後世に範を示し、偉大なる存在価値を示した唯一のアイドル、その潔いまでの引退劇。最後にただひと言、この言葉を贈りたい。
ありがとう、ももち。


参照リンク
ももち論 永遠の炎

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2015/08/12

ももち論 永遠の炎

嗣永桃子

僕の中で、長きに渡り生き続けた紅蓮の炎。それはもう燻ぶるでもなく、跡形もなく消えたはずだった。
過渡期を迎えたアイドルの歴史において、あの狂おしいまでの出逢いは、まるで異次元の領域から精神を支配するかのように、しかとこの胸に刻んだものがある。
頑ななまでに拘り続けた、正統派の道。そう、それは紛れもなくアイドルの王道と呼ぶべき、唯一無二の原則論。記憶をどんなに辿ってみたとしても、体現していた存在を他に思いつかない。
嗣永桃子という存在が、僕の生半可なアイドル論を叩き壊した。全てにおいて妥協を許さない、徹底し尽くしたアイドル像の完成型。その確固たるイメージを、心根の深層に宿していた真実を、今更ながらに想起させられたのだ。

なぜ、今「ももち論」を取り上げるのか。様々なタイプのアイドルが試行錯誤しながらも伸び悩み、当たり前に消えていく現実がある。
ももちの真髄。それは、アイドルを貫き通すために最も必要な、魂の脈動。いわば原理原則に則った、頑ななまでにブレない確固たるイメージがあり、決してそこから外れることがないのだ。
昨今のアイドルは、とりあえず最初に打ち出したイメージに沿って活動していくが、それがうまくいかない、またはワンパターンに感じると、すぐに違った方向へと舵を切りたがる。自らのイメージすら定着していない内に、新しい要素を取り入れては迷走を繰り返し、遂には何処へ向かっているかも分からなくなってしまう。
そうした無用な変化は、意外性などというポジティブな印象ではなく、それまでのファンが持っているイメージを次々と裏切る結果となり、大幅な人気低迷を招くのだ。

無論、統一されたイメージを守り、信念を貫くには、確かな実力と多大なる資質を持ち合わせていなければならない。
十年以上をハロプロという実力派集団で磨き上げ、何よりも並々ならぬ資質と、アイドル性に長けたももちに、一分の死角もなかった。
Berryz工房でデビュー以来、一貫したプリティアイドルのイメージを、ももちは完璧に作り上げた。大人になってもフリフリの桃色衣装で露出するももちを見て、世間は痛いというが、それが十年変わらない絶対的なイメージなのだ。
ももちが、一度でも髪を染めたことがあるか? 否、それはももちの思う清純派ではないからだ。
ももちのブリッ子キャラが崩れたことがあるか? 否、それは松田聖子から続く、王道アイドルの変わらぬイメージだからだ。
ももちが弱音を吐き、無様な姿を曝したことがあるか? 否、それはファンに夢を与え、元気付けることを至上命題に掲げた、アイドルの存在意義を揺るがすことになるからだ。

ももちは、Berryz工房において、異端とされた一人であった。個性派揃いとされたベリにおける、ももちの存在感は次第に増していったのである。そう、あたかも巨大化した怪物が、自らの拘束を引き千切るかのように。
新ユニットカントリー・ガールズは、ももちがこれまで守り通した、絶対無比な王道のイメージを踏襲するものであった。ももちは長い年月を経て、完全なる自己表現の場を得たのだ。そしてそれは、着実に次世代のメンバーへと引き継がれることになる。

今、ももちが再び猛々しい咆哮を上げ、歪み切ったこの世界に渇を入れるのだろうか。アイドルの王道、正統派のあるべき道すじは、ただひたすらに清純さを追求したイメージの構築、その固定化にあると。楽曲から衣装、髪型に至るまで一切の妥協を許さない、徹底した自己演出にあると。
呆けたアイドル観に身を委ねる愚か者どもに、鉄槌を喰らわせてくれる期待感に心躍ってしまうのだ。
カントリー・ガールズ

何者も寄せ付けない王道への渇望と、その確かな信念。もはや怨念とも呼ぶべき怪物の咆哮は、この愚かで矮小な自我をも呑み込み、果てしなく心を震わせるに違いない。明日なき煉獄の底にありて。

ももち」という名の畏怖すべきアイドルモンスター。我が深淵で密やかに息を潜める、あの大いなる眠れる魂よ。
身を焦がすように仄熱く、肌を切り刻まれるかの痛み。記憶の闇夜から染み出すように、まざまざと甦る。底知れぬ孤独で凍えたこの魂は、今、そして未来永劫、蒼白く燻ぶる永遠の炎で焼かれ続けるだろう。


参照リンク
ももち論最終章 大いなる眠れる魂

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2014/08/19

消えない記憶 少女の終焉

Berryz工房

さて、Berryz工房終焉を迎えるようである。
先日、中野のハロコンにおいて、無期限の活動停止が発表された。メンバー自らも認めているが、事実上の解散ということになる。
かなり突然の発表であり、10年目のアイドルというだけあって、思いのほか波紋が広がったようだ。

僕自身としては、世代交代の推進という意味で、高齢化の目立つ、または不振に喘ぐユニットの解散、それによるハロプロ全体の刷新を幾度も提言してきた。(参照:ハロプロ再編成の時機
無論、その中には、Berryz工房も含まれていたわけだが…いざ、こうして解散が決まると、やはり少なからず寂しいものだ。

Berryz工房結成から、当時としては、極めて低年齢のフレッシュなアイドルグループというのもあって、熱く注目していたのを憶えている。そこから、みるみるのめり込み、在宅ながらライブDVDを買い揃え、握手会にも参加するなど、約三年間に渡って、結構なガチヲタの日々を過ごしていたのを懐かしく思い出す。
当時の推しメンは、断然、ももちこと嗣永桃子。いわゆる、プロのアイドルの凄さというものを嫌というほど体感させてくれた、最初の一人といっていいかも知れない。
今なお「ももち論」という形で、あの頃のたぎる熱情と、言い知れぬ困惑が蘇ってくるのは、実に感慨深いものがある。
(参照:ももち論最終章 大いなる眠れる魂

その後、松嶋友貴奈の出現もあって、僕の中で急速に熱が冷めていった。彼女らが劣化したとかいうことでなく、それ以上の、理想により近い存在を見つけてしまったというわけだ。
それからの経緯は、ご存知の通り、ももちのブレイクによって、Berryz工房の知名度も相乗効果を得て、確実に上昇しただろう。
ただ、東南アジアでの人気上昇HKTの指原推しなど一連の上乗せ効果があったものの、国内での爆発的な人気獲得までには至らなかった。
メンバーの高齢化肥満化など悪影響も確かにあったはずだ。武道館公演も、かなり無理矢理な感じがしていた。

来春での解散ということで、時期的には適切かつ十分という感はある。
当然のことながら、今後はモーニング娘。を中心に、Juice=Juiceや新たな研修生ユニット結成で、若返りを図っていくに違いない。
Berryz工房と同期の℃-uteや、ライブハウスどさ回りのスマイレージは、それぞれ男性絡みのスキャンダルめいた噂が、ちらほらと漏れ出てきている。場合によっては、これらのグループも、ベリに倣う必要が出てくるのかも知れず、予断を許さない情勢だ。
Juice=Juice

もう遠くなった過去に残る、あどけない面影、ありのままの個性味。初々しくも、完成されたパフォーマンスに魅了された日々は、過ぎ去った年月に拘らず、懐かしい思い出となって記憶の中を漂い続ける。

いつか訪れる終わりの時は、何かしら別の形となって刻み始める瞬間でもある。あの輝ける思い出は、そっと心の奥の抽き出しへと。
大人へと成長した、かつての少女達に、万感の思いを込めて深い感謝と敬意を捧げたい。

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2008/10/25

ももち論最終章 大いなる眠れる魂

嗣永桃子 盲目であることは、永遠に続く静かなる時であるはずだった。今、こうして瞼を閉じれば、ただひたすら恐怖という漆黒の暗闇に覆い尽くされてゆく。
なぜ、僕はこれほどまでに畏怖の念に捉われているのか。怪しげに蠢く物体が、心の深淵に湧き出したあの時から、おぞましいまでの恐怖感に支配されてきたのだ。
そこに姿を現したのは、絶対的な存在であった。あらゆるものを贄とし、自らの血肉と化し果てしなく増大してゆく、血に飢えた化け物が降り立った。
もう、出口なんて見えはしない。僕の心身は絡め取られて、幽けし魂までもが、噴き出す鮮血と共に取り込まれてしまった。
何てことだろう。僕はもう、自らを憐れむことすら出来ない。
ももちよ、あなたは今、僕の目の前にいる。

狂おしいほどの歓喜、沸き立つ鼓動、ざわめく不安、そして押し寄せる悲しみ。この慟哭までも、あなたの供物となったのだ。
ささやかな人生を望み、安らかな死を願っても、あなたは呪われた運命を手繰るように、地の果てへと引き摺り込んでいった。
運命を捧げた日々が、苛烈なる恍惚の時だった。
大いなる眠れる魂アイドルモンスター嗣永桃子が、痛ましい惨劇の時に今、終止符を打つ。

アイドルという概念を今一度、再認識させた多大なる功績。
あくまで正統派たる可愛さをアピールする為、利用出来るものは全て駆使し、計算し尽くした自己演出を展開したももち
それは時に、異端過ぎるが故、孤立を招き、人間関係の衝突をも水面下で感じさせた。むしろ、そうした環境を自ら進んで作り上げた気配すらある、飽くなき向上心が際立つ。
僕の肩までどっぷりと浸からせた、魅惑的なももちの世界観
終息の時を迎えようとしている今だからこそ、もう一度、あの
枯渇し荒ぶるアイドル魂の軌跡を振り返ってみたい。

全ての始まり、Berryz工房結成にあたり、最も端的な感情表現である「涙」から、ももちの世界が産声を上げた。
デビュー当時、体力不足によりレッスン中に涙する場面があった。この挫折で流した涙が、ももちの最後の純粋さだったと認める。この時、ももちを慰めた舞波は劣等生的存在となり、重要なキーマンとなっていった。
やがて、みやさきとの確執、千奈美への敵対心を経て、疎外された舞波を傀儡とするももち。卒業コンサートで見せ場を奪う等、最後まで巧みに利用した感があるが…総じて情け深く、牙を剥くことはなかったと今にして思える。なぜか?
欲望のまま走り出した怪物は、舞波という哀れな小動物を喰い殺すのを、ほんの一瞬躊躇ったのだ。アイドルとして咲き乱れるために、化け物と化したももちの、最後の人間らしさである。

メンバー内で浮いた存在となったももちだが、飽くなきアイドル魂は燃え盛ることを決してやめはしない。
孤独は、人をけだものに変える。どす黒い憎悪を胸に抱えたまま、マイナスのエネルギーをアイドルアピールに注ぎ込んだ、ももちの巧みな錬金術に驚愕する。
DVDマガジンなどでお馴染みのゲームで、常に失敗を心がける不可思議な挙動。「ベリキュー!」では、ゲームに勝てないと見ると、いち早く勝負を投げ「負けて可哀想な女の子」アピールに卒なくシフトする。
他のメンバーは、「またか」と少々呆れ気味だが、ファンの視点からすれば瞬く間に魅了され、ことごとく思惑通りになっているのだ。

アイドルにとって、ファンの存在が最重要。ファンサービスこそが、自身の存在を訴える最大の機会だと、無論ももちは知り得ている。
コンサートMCでの、ももちの佇まいは異様である。そこには絶妙なタメがあり、声援を送るファンに向けての感情の高まりを、全身で表現するかの気迫に満ち満ちている。
ファンと握手する時、ももちは急角度の前傾姿勢となり、必ず
上目遣いで引き込むように握手する。その握力は非常に強力であり、両手で握り締めた手を高速流しの中にあっても、限界まで離そうとはしない。
ももちの企図するものは、アイドルが夢を与えることで人々を魅了し、熱烈に応援するファンが生まれ、それに惜しみない感謝で答えるというコミュニケーションの確立にある。
変わることなき王道を踏襲することで、認識の甘い軽はずみな現代のアイドルに、原点回帰を訴えたのだ。
ももちの涙

あの惨劇の日々がまるで幻だったかのような、荒涼とした空間。眼前に、ただ果てしなく広がっている。
呼び起こされた悪夢は過ぎ去ったのではなく、心の奥底に刻まれた刻印。引き裂かれた傷跡が身悶えるがごとく、やるせなく疼く。
ももちよ、約束の時は来たれり。深く永い眠りについた怪物は、記憶の底で静かに横たわり、今も呪縛を解くことはない。
心身をざくろのように切り刻まれるかの、壮絶な痛みを思い出す。あの痛みだけが、唯一、僕の心を掻き乱した。
大いなる眠れる魂。捕食された我が生命は、永遠にあなたと共にありて。


参照リンク
ももち論 神の小指
ももち論 轟く咆哮
ももち論 嗣永プロの野望
ももち論 血の刻印
ももち論 遠ざかる旭日

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2008/08/24

記憶に刻まれた輝ける少女期

Berryzcute1 時の経つのは早いものだ。殊に、成長盛んな少女の時間は、瞬きする間にも早足で過ぎ去っていく。
僕が、Berryz工房に惹かれていったのは、初めて購入したライブDVD「まるごと」が、きっかけだったろうか。拙いながらも懸命なパフォーマンス、躍動する少女らに魅了されたのを、よく憶えている。
あれから僅かに思える時で、少女はすっかり大人びてしまった。
その顔は自信に漲り、幼さ故の可憐さは陰を潜めた。
僕の中で、ひとつの時代が終わりつつあるのを感じる。求めるものを手に出来ない、やるせない焦燥感と共に。

ハロープロジェクトにおけるアイドル熱が、急速に冷めてきた。モーニング娘。に絶望し、Berryz工房で再燃した熱い高揚感が、もうほど遠い感触に思える。
常に未完成な少女らしい魅力を求める僕にとって、メンバーの成長は確かにあるが、相次ぐ恋愛スキャンダルが追い討ちをかける形となったようだ。
今のところ、次世代を担うエッグ世代にも注目に値する存在がなく、ファンクラブ継続も断念した。これには、マンネリ化するFCイベントと、高速握手による縮まらない距離感によるところも大きいが…。

今春、Berryz工房℃-uteによる初の合同コンサートが催された。これは、かつてのキッズ世代が集結する、斬新な試みとして興味深いものであった。本来、触れ合いを重視し、コンサートに興味を示さない僕でさえ、最後まで参加を迷ったほどだ。
このDVD「仲良しバトルコンサートツアー2008春」を、なぜか
おいも屋で見付けた僕は、つい勢いで購入してしまった。
Berryz工房バージョン。要するに、店長の趣味らしい。
もしかすると、これが最後のDVDレビューになるかも知れない。簡潔に感想を記し、より後味良く観賞していきたい。

大きな愛でもてなして
センターステージでベリキューが舞い踊る様は、何とも華やか。横アリの会場全体を駆使したステージングは、興行経験の裏打ちを感じさせて、なかなかに素晴らしい。
エッグのバックダンサーが、ソロライブにない新鮮さを醸し出していて良い。結構、元気良く踊っていて衣装も可愛らしい。
右側の眼鏡の子が気になるが、はて、さっぱり分からない。。
僕らの輝き
バラエティ豊かな制服風衣装が、目に心地良い。ベリキュー織り交ぜた面白い取り合わせだが、熊井ちゃんの巨大さがひと際目立つステージに。少年から少女へ脱皮しつつあるちっさーの、この髪型は果たしてどうなのか、少なからず疑問が残る。
千奈美の制服はなかなか似合ってると思うが、冷徹な握手の対応によって、どうにも拒絶反応があるのは否めない。
サヨナラ 激しき恋
今や高校生となってしまった僕らのプリティアイドルももちだが、奇跡的なアイテムであるジャンパースカートにより、かつての中学生風情を取り戻した。アイドル絶頂期を越えつつあるももちが、最後にひとかけらの郷愁を与えてくれたようだ。
野暮ったいセーラー服が妙に似合うナッキーに、いつの間に成長したハギティ。 そりゃ、僕も歳をとるはずだ。
ドドンガドン音頭
テンション上げ子怒涛の大暴走劇。お約束とはいえ、正直ちょっと梅さん見直したかも!? 完全なお祭りモードのスイッチが入る、テンションあげあげ盆踊りで煩悩まみれに。
ピンクの半被が、チャーム物販を彷彿とさせる、粋でいなせな美少女節がこだまする。エッグ紹介の折りに飛び跳ねる女の子達。やんちゃ過ぎてパンツ見えてしまうよ!
しかし、あのメガネっ子は一体…。
ホントのじぶん
テンション上がった勢いとはいえ、この盛り上がりは、つまり
この曲がBuono!キラーチューンであるのを誇示している。
ワイルドな黒の衣装と、エッグの爽やかな色彩の衣装の対比。昔のジャニーズみたいに、常時、若手バックダンサー付きでも良いのでは?とか思ってしまう。
発育著しい愛理。ショートパンツのお尻に釘付けになってしまったのは、とりあえずここでは内緒にしておこう。
夏DOKIリップスティック
まいみぃの身体能力をフル稼働させた、超体育会系の真夏ナンバー。ダンスのキレが凄まじいと定評のあるキャプテンナッキーを引き連れ、渾身の躍動感で魅せる。
とにもかくにも、振りが大きくダイナミックだ。両ユニットを代表するリーダー格だけあって、新陳代謝も半端じゃない。
まさに、しのぎを削る今テーマを物語るダンス競演であった。
Berryz工房、℃-ute

新しく芽吹いた生命。それは、アイドルの世界において、頂点へと駆け登る少女の未知なる可能性を知らしめてくれた。
時間が少女を大人へと導いても、刻まれた輝きの時は、永遠に脳裏に残り続けるに違いない。
きっと、忘れはしない。何時でも挫けない、強かさを秘めた少女であった時のこと。弱くて泣いた涙でなく、絆と達成感で流した涙があったこと。ただひたすらに夢を追いかける、一途で純粋な少女の視線があったことを。

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2008/06/05

運命を分かつカウントダウン

夏焼雅 さて、Berryz工房に危機である。ご存知の通り、ユニットの中核を成すメンバーである夏焼雅のスキャンダルが報じられた。
未だ不確定情報ということで、事務所は静観しているようだ。ただ、どうだろう。今回の件は、かなり信憑性が高そうだ。
これまでも、キッズ世代のスキャンダルが囁かれたことはあるが、どれもあからさまなガセであるのは一目瞭然であった。
今回、取り上げられた内容は…路上で男と抱擁、キスをする動画。それに付随するプライベート画像というもの。
一見して胡散臭い雰囲気だが、本人が所有しているはずの帽子、服装、鞄などが全て一致している。それに加えて、動画を見る限り、顔の輪郭から体型、雰囲気に至るまでこれ以上にないほど酷似している。
これら全ての条件が揃っても、もちろん本人との確証にならないことは承知している。しかし、嫌な胸騒ぎが抑えられない。

参照リンク
またまた流出!?ハロプロ今度はキス&抱擁&飲酒?/芸能探偵

思い起こされるのは、℃-uteの元メンバー村上愛のスキャンダル、そして突然の脱退劇
あの鮮明なスクープ写真に端を発した一連の騒動から、自己都合での引退発表の流れ。男性との交際の事実を、暗に認めた形となった。(参照:哀しみの日
あの時、反芻した「アイドルが恋愛するのは構わない」という思いの一念。今でも変わることはないが、ハロプロにおいて安定した人気を得て、円熟期に差し掛かろうとするBerryz工房にとって、この一件は大きな痛手になるかも知れない。
これら全てを本人が認め脱退した場合はもとより、事務所がグレーであると認定しうやむやにしたとしても、どちらにせよBerryz工房のイメージに傷が付くことは避けられそうにない。
メジャーデビュー前の℃-uteと、人気絶頂にあるベリとでは比べものにならない。イレギュラーな舞波卒業を別としても、「あななし」から長年親しまれたメンバーの顔触れから、スキャンダルによる脱退があってはならないのだ。
ほんの小さな綻びから、天と地が逆転してしまうのは、アイドルの世界において日常茶飯事。上昇する勢いが強すぎて、空中分解するスペースシャトルにはなって欲しくない。
まるでカウントダウンを待つかの、事務所及び本人の動向。
夏焼雅ファンには、いたたまれない時間だろうが、Berryz工房の命運を握っている大切な時でもある。
心静かに、事の成り行きを見守りたい。

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2008/03/08

抑圧に伏し、隔てられる空間

ハロテン色紙 ももちよ、あなたが導いたのだ。
まるで現実感のない漆黒の暗闇に覆われた、異次元の空間に佇む。どんなに彷徨っても、もう出口など見えはしない。
盲目に埋もれるのを恐れ、無意に手探りする僕は、闇の中をどこまでだって進んで行ける。それはつまり、全てを塗り潰すかに垂れ込めた漆黒に、この空間が隔絶されていることを決定付ける。
やがて、疲弊し切った僕は、四肢をもぎ取られた羽虫のようにもがき続けるしかない。憐れに蠢く贄の死臭に誘われて、きっとあの怪物はやって来る。
もう二度と光を仰ぐことなく、この心身は怪物に捕食されるだろう。そうして、僕の生命は、大いなる眠れる魂の一部となり生き続けるだろう。この運命は、もう変えられはしない。
ももちよ、あなたが導いたのだ。

時代が移ろうとも変わることなき、アイドル王道。そのど真ん中をひた走る純正統派であるBerryz工房、そして80年代黄金期を彷彿とさせる、プリティアイドル嗣永桃子の存在。
僕がアイドルに目覚めた時期に、華々しく魅せた元祖プリティ
アイドル達。「清楚で可憐に、あくまで可愛らしく」を信条とした、アイドルの原点がそこにはあった。
ただ人数を掻き集め、過剰なまでに飾り立て、注目を集めることだけを重視する現代の風潮。少女本来の自然な魅力は、ますます希薄になっていく。失意を感じ、幼子に夢を託すかの逃避行に奔る僕の眼前を、一陣の疾風が横切った。
心の奥底に眠る魂の、内なる目覚めを感じ得る。
それはまさに、「怪物」と呼ぶに相応しい衝撃であった。

僕は、どうもこの「ゆりかもめ」というのが苦手だ。無人で勝手に走る無機質さもさることながら、座席も狭く向かい合わせで、長身の僕は大抵座れやしない。
ただ、栃木出身の僕には、港と湾岸の景色が目に心地良い。以前にも一度、この感覚を味わっている。目的は同じはずだ。
(参照:怪物の一撃 血塗られし桃源郷
ハロプロFC10周年記念イベントハロテンPARTY」における、Berryz工房のZepp Tokyo一回目公演。これに参加すべく、お台場に赴いた。
前回の会場入場時の手際の悪さが改善されたのか、スムーズな人の流れで難なく入場することが出来た。
Tシャツにハーフパンツという、シンプルな出で立ちで登場した彼女達。久しぶりに会って感じたのは、やはり成長したなとの率直な印象であった。特に、ことさら巨大な熊井ちゃん、いつになく女の子っぽい髪型の千奈美、そして何より、桃子クネクネと小指スタンディングが脳裏に残る。
しかし残念ながら、17列という微妙な座席だったため、双眼鏡を駆使しても他のメンバーは見えづらかった。
今回、稲葉貴子姐さんとの合同イベントということで、一日だけのユニット名を募集して決めたり、FC会報マニアッククイズと、いつもの応援企画とは違った趣向が目立つ。
10周年記念にソロCDを出す設定で、メンバーそれぞれの考えたタイトルを発表する場面。司会に無茶ブリをされて、妙なトーンで唄い出す桃子、振り付けまでさせられるみやちなが面白かった。皮肉っぽく「昭和」を連呼する貴子姐さんが痛々しく、こちらも切なかったが…。
新曲「ジンギスカン」の初お披露目かと思ったが、春にちなんだ3曲を唄ったのみ。やや不完全燃焼気味だったが、僕の最大の目的は何といっても握手会にある。
トップアイドルであるベリと触れ合える貴重な機会。いや、あの怪物たるももちと対峙する、この瞬間を逃がしてはならない。
僕は、思い切ってももちに告白を試みる。しかし、中盤になって、流しが加速していたのを完全に忘れていた。
桃子の前に立ち、「もも‥」と呼びかけたところでチョップが入り、強引に押し退けられる。思わず、次の千奈美に「好きです!」と告白ミステイク!?
怪訝そうな表情で、嫌悪感を露わにする千奈美。「あっとーざいます」と、投げやりな声が心に痛ましく響く。
「ち、ちがっ‥千奈美、ちい…。」 最近こんなのばっかりだ。。
それでも、比較的感じの良い他メンの握手であった。
梨沙子の目が泳いでいたのが、少し気にはなったが…。

ももちの握手を堪能する間もなく自爆を遂げた僕だが、気を取り直し、急遽予定に加えたイベントにも赴くことに。
ジュニアモデル、CM、ドラマと活躍する荒井萌写真集発売イベントが、書泉ブックマートで催された。主に秋葉原を行動拠点とする僕には、意外にも初の書泉イベントとなった。
長時間に渡り屋外で待たされると、悪評高い同イベントだが…30分ほど並んだだけで、参加するに至った。
むしろ、僕が最も問題視したのは、その異様な空間図式である。事務所関係らしきスーツ組や、店舗スタッフらおよそ10名近くに四方を取り囲まれた空間に、一人ずつ入っていく。
厳しい視線を集中されたまま、撮影握手と移っていくが…とてもじゃないが、気さくに話せる雰囲気ではない。ことのほか、元気でハキハキとした萌ちゃんと話したいと思ったが、あがり症の僕は緊張がひどく断念せざるを得なかった。
あまりの緊張で、折角の萌え美少女の感触を思い出せない。あれは、いくら何でも取り巻きが多過ぎじゃなかろうか!?
おいも屋の、見知った店員とチャームマネ二人居るだけの、アットホームな雰囲気に馴染んだ僕には、相当な威圧感を感じ得た。今後、余程のことがない限り、足が遠のくだろう。
荒井萌

ともすれば、自ら構築し己を拘束しかねない隔絶された空間
打ちひしがれる心を抑圧するかのように、容赦なく威圧し痛め付ける現実感が、僕を更なる深みに貶める。
僕は、もう居場所を見付けられない。この絡み付く暗闇の感触だけが、本当の自分を受け入れてくれる気がするのだ。
進化を極め、増幅してゆくアイドルの魂に、なすがまま引き寄せられる。それだけが、この運命に捧げる真実
ももちよ、あなたが導いたのだ。

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2007/12/18

夢を手に、純粋な少女のままで

Berryz工房

どんなに頑張ろうとも、報われることの少ない閉塞感に苛まれ生きている。たとえ、ほんの一時でも夢と希望に満たされるなら、人にうしろゆび指されようとも、追い求めるのをやめはしないと心に決めている。
ひたむきに努力を積み重ねて、王道を駆け登った少女らのサクセスストーリー。そこに見えてくるものは、努力した成果が確実に結果として夢に繋がることを、まざまざと知らしめてくれた。

最新シングル「付き合ってるのに片思い」の初動売上枚数が「本体越え」を成し遂げ、名実共にトップアイドルに登りつめたBerryz工房紅白歌合戦にも初出場が決まり、まさにアイドル王道の到達点に達するかの、大躍進が光る。
かつての幼い面影から、大人っぽさを増した美少女達。それでも変わらない魅力の源は、間違いなく少女らしいピュアな雰囲気にある。

個性を際立たせる為の、行き過ぎたイメージの革新。それを実践したモーニング娘。は、今や衰退の流れを止められない。
髪を染め、似合わないパーマをあてる。訛りをそのままに、ベタなギャップをアピール。珍妙な楽曲で注目を集めるだけのプロデュース。それらの愚行は、アイドルユニットとして最も大切な、根幹の部分をないがしろにした。
美少女アイドルにとっての生命線は、純粋なイメージを堅持したままに、ありのままの気持ちと美しさをひたすらにアピールすることにある。
アイドルとは、一体何なのか? どうあるべきなのか?
それが知りたければ、Berryz工房を見よ! 歩み続けた王道の軌跡が知りたければ、そのライブDVDを見よ! 
Berryz工房コンサートツアー2007夏ウェルカム! Berryz宮殿」DVDに垣間見えるのは、真っ直ぐな気持ちを込めたひたむきさと、進化した表現力、完成されたパフォーマンスに尽きる。アイドルのあるべき姿を、年の瀬に総括するのだ。

サヨナラ激しき恋
アルバム「4th 愛のなんちゃら指数」からのナンバー。オープニングタイトルにしては、大人っぽく斬新な印象を覚える。
アダルトな歌詞と曲調がサマになってきた少女達。特に、ももさき(嗣永桃子、清水佐紀)の高校生コンビが、感情込めた表情で表現力を遺憾なく発揮。
何はともあれ、「なぜに桃子はピンクが似合うのか?」との疑念が残った。
MC1
「Berryz宮殿」という、夢のテーマパークにご招待!? いつものように、キャプテンがメンバー紹介するが、やや普段の呼び方で親しみが感じられる。
まあさシェフの料理はいかにも精が付きそうだし、笑顔ソムリエ桃子には泥酔を禁じ得ないだろう。パティシエりしゃこのピザ化は納得だし、やはり千奈美は今回も猪木節で、ひと安心といったところ??(失礼)
告白の噴水広場
オリコン自己最高位を記録した、驚異の最強シングル。極めてレトロな雰囲気が、我ら30代のノスタルジィを直撃する。
戦時中のような?シンプル過ぎる制服姿のPVが、話題を集めたりもした。
この昭和テイストは、まさしく王道と呼ぶに相応しいものがある。平成の山口百恵である?嗣永桃子が似合い過ぎる名曲。
何はともあれ、「なぜに桃子はピンクが似合うのか?」との…。
清水佐紀、夏焼雅

スプリンター!
みやさき(夏焼雅、清水佐紀)の、文字通りラブリーな関係を、ステージ上で赤裸々に。かつて、「悪の枢軸」と揶揄された
不穏な空気は、爽やかなナンバーで掻き消された。
思いがけないショートパンツの生足に、妖艶な雅ちゃんはもとより、キャプテンにまで色香を感じ得る。太腿のラインが、小柄な子供っぽさからの脱却を物語る。
私がすることない程 全部してくれる彼
意外と良好な関係を維持してきた、ももりしゃ(嗣永桃子、菅谷梨沙子)によるスローバラード。前のめりな程、曲に入り過ぎている桃子と、ビジュアルで魅せるりしゃこ。桃子の短足と、りしゃの流麗なスタイルという点でも、対照的である。
秀でた表現力からも、りしゃこより断然際立つ桃子の心意気。桃子の人差し指が指すものは、王道アイドルの限界突破であるのは言うまでもない。
菅谷梨沙子、嗣永桃子

MC3
客席からの声援を利用して、やまびこ遊びに興じるももさきりしゃ。(嗣永桃子、清水佐紀、菅谷梨沙子)
ほとんどアドリブにも思えるやり取りが、ことのほか新鮮に聞こえる。アジアンテイスト極まる桃子の容貌は、確かに「日本の女」に違いない。「日本の母」なら、間違いなくまあさだろうが…。中野サンプラザ34年目に、倍以上と感心する三人。
突如、夢から現実に引き戻された気分だ。。
思い立ったら 吉でっせ!
ゆりちなまあさ(熊井友理奈、徳永千奈美、須藤茉麻)の摩天楼トリオが、おもしろポップな能天気ナンバーにチャレンジ! それでなくとも大柄な三人が、大きな振り付けで豪快に跳ね踊る。サビのがに股、まあさが四股を踏んでいるように見えるのは僕だけか!?
天を突き抜けるかに伸び続ける熊井ちゃんは、まさにスカイスクレイパーであると実感させた。
夏焼雅

夏 Remember you
雅ちゃんの完全ソロは、在りし日のファーストコン「まるごと」を思い起こさせる。月日は流れ、今やトップアイドルグループにおける実力派という位置付けを手に入れた。
落ち着いたステージングと、バラードをものともしない高い歌唱技術。あどけない面影は消えても、少女の成長は、計り知れない輝きを我々に教えているようだ。
青春大通り
光り輝く青春時代へと回帰させる、生きることを謳歌する人生の応援歌。あの全てに希望を描いていた時は、もう記憶の彼方へ遠ざかり、見えなくなってしまった。
達成感に満ち溢れた、少女らの清々しい表情。目に映るのは、険しい道のりを乗り越え、夢と希望、そして栄光を手にした眩いひとつのストーリー。
暗く澱んだ心に光を取り戻すように、届けられた気持ち。
未来へ続く今であれ
Berryz工房

少女がアイドルを夢見る時、憧憬の眼差しを集める、華々しいステージを思い描いたはず。殊更に輝いて見えたのは、可愛さを引き立てる演出であり、渾身のパフォーマンスであり、声援に包まれて昇華する盛り上がりだったろう。

人の心に訴えかけるのに、必要なものは何なのか?
ただ、飾り立てることだけでない、心からの伝えたい思いがある。熱烈な応援をするファンと、それに応えようとすることで生まれるコミュニケーション。アイドル王道がそこにあるならば、決して踏み外さないよう真ん中を歩くべき。
惜しみない声援を送りたいアイドルには、あるがままの美少女でいて欲しいから。

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2007/07/30

歴史に刻まれた少女達 頂点の舞台へ

Berryz工房

たゆまぬ努力と経験値を積み重ねて、登りつめた頂点の舞台。圧倒的なパフォーマンスと、個性味際立つキャラクターの魅力は、まさに現代における正統派アイドルユニットとしての地位を確立させた。
さいたまスーパーアリーナでの単独公演としては、史上最年少記録を樹立したBerryz工房。今や、スキャンダルにまみれたモーニング娘。を、遥かに超えた人気と上昇気運を掴んだといっても過言ではない。
アイドルの歴史に名を刻んだ少女達の原動力は、何といっても、コンサートにおける楽曲の良さ若さ溢れるパフォーマンスに他ならない。頂点を極めた美少女アイドルのコンサートを観ずして、何がアイドルマニアか。Berryz工房を無視して、アイドルを語ることなかれ。
輝かしい感動の舞台を、記憶の中に永遠に。
2007桜満開Berryz工房ライブこの感動は二度とない瞬間である!」DVDで、眩い少女の成長に思いを馳せるのだ。

ジリリ キテル、スッペジェネ
オープニングから、ノリの良いナンバーで桜満開のステージ。
いかにも乙女チックなピンクの衣装で、アクセル全開といった感じ。
大舞台でも手馴れた感があるが、千奈美によると実は緊張していたらしい。執拗に小指ツッコミを受ける桃子だが、メンバーにはどうにも気になる様子。キャプテンは、前髪を久しぶりに作ったらしいが、前髪にかけては桃子の固め具合が強力である。
VERY BEAUTY
名曲の香り漂う、メロディアスな曲調が素晴らしい。唄いやすいのか、各メンバー共に声がよく伸びている。
意外にも、歌やダンス表情の出し方などで苦労したエピソードも。ウインクする梨沙子や、色っぽい?桃子だったりと、曲に入り込んでいるメンバーが垣間見えるようだ。
笑っちゃおうよ、ハピネス
ステージを大きく使った、アリーナならではの360度アピール。センターステージでの観客との距離感、一体感は圧巻なようだ。衣装の左右の角度で、色合いが変わる新しい発見とな!? 細かい工夫が見てとれる。
花道を全力疾走する場面では、至極の桃子走りが堪能出来る。にしても…茉麻の二の腕は、ビリーズブートキャンプか何かか!?
桜→入学式
夜公演限定配布のCDに収録された、完全未発表曲。前向きな旅立ちを表現したかの、春に相応しいナンバー。
ミディアムテンポの割には、大きな振り付けが特徴か。かなり、ステップが難しかったとのこと。エンディングロールにも流れるなど、今ライブを象徴する一曲といっていいかも知れない。
夏焼雅、清水佐紀、嗣永桃子

MC
中学、高校へ新入学となる三人に、茉麻雅ちゃんが心境をインタビュー。早起き登校して余裕の電車通学を志す辺り、実にキャプテンらしい。友達増やして、出会いの輪を広げたい桃子。男友達まで多そうだ。クォーター梨沙子が英語話せないのは、逆に不自然!? 映画テロップなしは、いくら何でも無茶。その前に漢字勉強して欲しい。
日直、ひっぱりだこ
久しぶりの、でっかいダブルユー再来。「ダブルユー」というキーワードは、今や禁句なのか!? ともあれ、成長した二人は、さながらファッションショーのモデルばりのステージ捌き。特に、熊井ちゃんの腰の高さが違う! 発売予定の水着写真集は、一種の芸術作品になる予感。
この大舞台で完全ソロが信じられない桃子。プロ放出の、キモカワイイ笑顔が弾ける。テンションMAXで、折れそうなくらい反る小指にツッコミ集中!
メンバーにとって、桃子はとにかく「小指」らしい。。
熊井友理奈

素肌ピチピチ
リズミカルかつコミカルな曲調が、斬新で楽しい。「平均年齢13.8歳のBerryz工房は、素肌ピチピチ!」と、自ら宣言!? 確かに異存なし。千奈美の表情豊かなアピールは、こんな曲で真価を発揮? 
ファンの集いで初めて聴いたが、確かにライブで盛り上がるには打って付けという印象だった。
ありがとう!おともだち。(VTR)
カラオケBOXのような小部屋で、ミニパーティー!? 設定では一応、雅ちゃんの部屋ということらしい。
ゲームしたり、ケーキ食べたりする素顔が良い。桃子アゲアゲ結びが似合い過ぎていて、高校生なのに最年少に見えるって、どんだけ~っ!? ケーキの苺を楽しみに残していて、千奈美に食べられるって、子供かい!
あいたいけど・・・
胸さわぎスカーレット」のカップリング。青春を謳歌するかの、清々しいラブソングに癒される。
得てして、カップリングには隠れた名曲が多いものだ。オーディオコメンタリーなのに、メンバーも思わず口ずさんでしまうサビの爽やかさは、必聴の価値あり。
友情 純情 oh 青春
ラストを飾ることの多い、ノリノリの超アップテンポナンバー。バズーカ発射の演出効果により、会場のテンションも最高潮に。
桃子の小指はくの字に折れ曲がり、キャプテンの蹴りはミドルのレバーの位置に。千奈美のカメラアピールと、茉麻の前髪破壊を引き出した盛り上がりに、驚愕である!
清水佐紀

MC~エンディング
ピンク一色の会場で、この上ない達成感に満たされる。キャプテンはもとより、熊井ちゃんの涙腺までも緩むセンターステージ。いつになく気丈な桃子のタメが浅いのも、プロらしからぬ
感動にあてられているのか。
熊井ちゃんのあるがままの思い。「二度とない感動の瞬間」。かけがえのないステージとなったはずだ。
Bye Bye またね
追憶の少女、石村舞波のラストステージを飾った、珠玉の名曲。歴史的な舞台のラストに、これ以上にないナンバーである。
ベリをここまで引っ張ったキャプテンの達成感、デビュー初期に苦しんだ梨沙子の過去の日々、笑顔を絶やさないことを教え去った舞波の思い出。全てが昇華され、感動の涙として湧き出してゆく。
桜吹雪舞う舞台に、少女達の輝かしい瞬間が訪れる。
Berryz工房に、惜しみない祝福を。
Berryz工房

特典として、舞台裏の代わりにオーディオコメンタリーを収録。メンバーの率直な感想やレッスン秘話など、興味をそそる試み。昼公演限定の曲「サクラハラクサ」映像特典も加えて、より一層完成度を高めている。

長きに渡るアイドルの歴史に、確かな足跡を残したBerryz工房。このひと時の栄光が終着駅ではないことを、果てしなく駆け登ることをやめない少女らのエネルギーが教えてくれるだろう。
ただひたすらに王道をひた走る一途な眼差しひたむきな努力感謝の気持ち少女の純粋な心が導いた最高のステージは、いつか僕らが夢に見た、アイドルの輝きと感動を届けてくれる。希望に満ちた旅立ちの予感に包まれて。
頂点の舞台は、新たな歴史の始まりを告げる出発点なのだから。

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2007/06/22

怪物の一撃 血塗られし桃源郷

嗣永桃子僕は、動けないんだ。
自身が直面する危険を顧みずに進まねばならぬ、片道切符の人生。
朽ち果てた生命力をもって繰り出された僕の右足は、液状化し泥沼化した、お台場の埋立地に沈み込んでゆく。
捕らわれた獲物が放つ、最期の呻きを聞かせよう。我らが崇拝する、あの気高く大いなる魂に。
眠れる怪物が覚醒の時を刻む時、僕の意識は黄泉の彼方へと旅立つだろう。

ももちよ、ももちよ、ももちよ‥
僕の時間を止めたのは、あなたの飽くなきプリティアイドルスピリッツ
眠れるアイドル魂。その未知なる覚醒に導かれたのは、生命と引き換えに挑んだ、弱肉強食が織り成す凄惨な領域。
立ち込める血煙りの彼方から姿を現す、空前絶後のアイドル
モンスター

捧げる下僕の命運は、血に飢えた猛獣への供物となるだろう。
大いなる眠れる魂怪物たる嗣永桃子の血肉となるだろう。

怪物の存在は、空想上の産物でしかない。そう信じて疑わない僕の愚かな思い込みは、やがて内なる成長を遂げ、想像の殻を破り現実世界へ降り立つことになる。
アイドル王道を貫き通す、眠れる怪物との初コンタクト。
Berryz工房ファンの集いにおいて、嗣永桃子(ももち)に接近遭遇を試みる。

ゆりかもめに揺られて、車窓に映る近代的な港の風景。フジテレビの特徴的な外観が近付く。初めて訪れるお台場の洗練された景色は、妄想に心遊ばせる日々を送る、僕の胸を高鳴らせる。
それでも、半信半疑だっただろうか。虚像が具現化するのを、目の当たりにするまでは。
一回目公演。「集合時間厳守」との通達に急かされ、早めにZepp Tokyoに到着。しかしながら、炎天下で待てども、一向に長蛇の列が進む気配なし。睡眠不足と食欲不振に悩む僕は、正直倒れそうな塩梅だ。
20分ほど遅れて入場が始まるも、入念な手荷物検査と書類確認に手間取る。数分に渡り、身分証明の写真と僕の顔を見比べるお兄さん。血色の悪い容貌が不自然なのは、あなた方の不手際のお陰だよ、と言ってあげたい。
ライブハウスである会場は、段差がなく、一階後方はさぞかし視界が悪そう。ここ最近の座席の引きが良い僕は、7列の真ん中辺りと、良席を確保。視界も良好だ。
何やら重たいナレーション(戦争云々)と共に、スクリーンになぜか二式大艇とおぼしき機影!? 確かに、戦火に身を投じるかの高揚感はあるものの、一種のプロパガンダなのか、と。「人生はゲーム」とか無理な結論付けで、要するに人間すごろくをさせたいだけらしい。
ステージ上に現れるベリの面々。まるで、画面に映るメンバーを追うかの非現実感が、未だ拭えない。しかし、ももち独自の
ムチムチ感とクシャクシャ笑顔は健在。ショートパンツの健康的な脚線に、脳天から萌えが噴き出しそうだ!
すごろくのマス目にある指令に従うゲーム内容。りしゃこのセクシーポーズ、雅ちゃんの投げキッス、熊井ちゃんのエアギターなど、見所が続くが…極めつけは何といっても、ももちのスクワット。身体をクネらせながら上下するももちが、特有のフェロモン放出し、桃源郷へご招待。果ては、お母さんと喧嘩する設定で、さとう珠緒ばりの「プンプン!」を披露。双眼鏡で凝視する僕を硬直させた。
恒例のミニライブでは、新曲「告白の噴水広場」の他、4曲ほど。「素肌ピチピチ」は、初めて視聴。集い系のイベントでは、僕のようなDDが多いらしく、極端なヲタ芸や盛り上がりは見られない。終始、眼に焼き付けたい僕には、好都合である。
そして、待ち望んだ怪物との接近遭遇握手会。いきなり、ももちから始まる並び順。ここで、最前ファミリー席らしい幼女が、何とも信じ難いスローな流しを実演する。ももちの笑顔が弾けたのはいいが…直後のヲタ流しが、遅れを取り戻すかの高速化を呈したのには、会場からブーイングである。
その高速化に呑まれたかのごとく、僕の番でも流しが相当に速い。写真集のことなぞ話して、プロのリアクションを期待する思惑が、まんまと外れることに。。
それでも、その瞬間、ももちの体勢は前傾となり、揺るぎない意思を秘めた眼差しが僕を貫く。微かにクネクネするモーションが、僕の視界を小刻みに揺らし、妙にプニプニした手の感触が、いつまでも離すまいと握り続ける。
ももちが掴んで離さないのは、紛れもなく、僕の魂そのものである。
魂を抜かれる愕然とした余韻に浸る僕の鞄を、暴力的に引っ張る力で我に返る。その後の、メンバーとの握手は、断片的にしか憶えていない。千奈美が異常に疲れていて?握手が弱かったのと、ほぼ同じ目線の高さである、熊井ちゃんのニキビが気になったことくらいか。
ほとんど声も掛けられなかった僕だが、確かに体感したのは…研ぎ澄まされた集中力で甘い視線を突き刺し、臓腑を抉り出すかのように魂を喰らう、プロフェッショナルたるアイドルモンスターの痛恨の一撃だったのだ。

あの心を荒らし尽くす、竜巻のごとき破壊力。身体のあらゆる
神経伝達を遮断する、猛獣の鋭い眼光。真紅に染まる視界の向こうから、絶対的な恐怖感が口を開く、この世のものと思えぬ光景
おぞましい惨状が、今、目の前に横たわる。リアルな感触と、血生臭い雰囲気を漂わせて。

ももちよ、ももちよ、ももちよ‥
王道アイドルが招き入れる、夢と現実の狭間とおぼしき悠久の楽園で、甘く切ない感覚に漂い流れるのなら。
この混沌とする世界において、いつしか忘れ去られたアイドルの精神を、その偉大なる影響力をもって知らしめるのなら。
心身を釘付けにする眼差しで、この身傀儡と化し、傷付き出血する肉体と病み疲弊した精神を、自在に弄ぶのなら。
我が人生に悔いはない。

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