癒しを求める小さき魂

最近よく深夜アニメを見ている関係から、オープニングやエンディングで流れるテーマソングが気になっている。
元々、音楽に興味が薄く、アイドルならハロプロの一部くらいしか聴かない身にとってみれば、アニメやゲーム音楽などは見過ごせないカテゴリーではある。基本的に、キャッチーでリズミカルな音楽はハロプロで、アニメやゲームには心癒される心地良い音楽を求めている傾向があるだろうか。
昨今のアニメは、何だろうか「異世界転生」の類いなるものばかりなのだが、一種の流行りなのか？ いわば、ファンタジーの世界観が多いわけであるが、これはわりかし好きな部類である。

「リアデイルの大地にて」というアニメのエンディングテーマで、「箱庭の幸福」という曲がある。とても爽やかで心が洗われるような旋律が聴き心地良く、一瞬で魅了された。
田所あずさという声優が歌っているらしいが、とにかく歌声が非常に好みであり痛く興味をそそられた。かなり昔の話だが、國府田マリ子や椎名へきるといった美人声優に惹かれ、CDを購入していたこともある。彼女はお世辞にも美人とはいえないが、なぜか心に響いてくる独特な歌声を持っているので今後も注目し続けてしまうだろう。

アニメと並行して取り上げたいのが、いわゆるゲーム音楽の類い。どういうわけか全くプレイしていないのにも拘らず、アトリエシリーズの音楽が大好きだ。
やはり、あのファンタジーの雰囲気が何ともいえず魅力的に思えてならないのか。欧州の民族音楽などを積極的に加味しており、ゲームの世界観に上手くアレンジしたかの作り込まれた感じがあって、思ったよりずっと本格的で聴き応えのある曲が多いのだ。
トトリやメルル、アーシャといった曲など彩り豊かで飽きがなく、清涼感のあるファンタジーの世界に浸ることが出来てお気に入りである。

いい齢をして、と我ながら思うことしきりだが、下手なバラエティ番組よりかは、アニメを見ている方が居心地が良く感じる。何かと世知辛い現実に直面するだけに、現実とはかけ離れたファンタジーの世界観が、渇き切った心に潤いを与えてくれるのかも知れない。
一般的に、アイドルとは同列に扱われがちなアニメファンであるが、ひと時の非日常における癒しを求める目的は同様といえるのでは。
ままならない現実世界など捨て去って、心おきなく異世界の旅路に発つことが出来る。これ以上にない現実逃避であるわけだ。