« 2016年6月 | トップページ | 2016年8月 »

2016/07/28

垣間見える扱いの違い

つばきファクトリー

つんくPの手を離れてからというもの、率先して若手を起用し続け、大幅な刷新を遂げた印象のあるハロー!プロジェクト
良くも悪くも、ベテランと若手のバランスを重視した故に、℃-uteの終末期をスキャンダルで汚す、新ユニット乱発による格差の弊害など、負の側面も数多く露呈してきたように思える。
この内、後者に関して単刀直入に挙げるなら当然のこと、つばきファクトリー問題である。
そもそも疑問だったのが、「何とかファクトリー」という括りで、新ユニットを二つ作る意味。これは、プロデュース能力が素人並みでしかない、清水佐紀による非常に安易な発想から端を発していた。
要は、活動停止したBerryz工房の後継として、かつてのベリキューのように切磋琢磨させる目的で、同じようなネーミングで二つ結成したと考えられる。しかし、その目論見は外れ、埋めようのない格差が生じてしまっているのが現状だ。

いち早くメジャーデビューし、レコ大最優秀新人賞を獲り、オリンピックの応援ソングみたいなものまで提供されているこぶしファクトリー。対して、素人目にも酷い手抜きMVしか作ってもらえず、メジャーは夢のまた夢のつばきファクトリー
あまりにも、つばきのぞんざいな扱いが目に余るわけだが、これは事務所サイドの責任ばかりとは言い切れない部分がある。
メンバーを見渡しても、個性的で喧嘩が絶えないが生き生きしているこぶしと対照的に、皆一様に元気なさげで個性が見えず地味な印象しかないつばき。このまさに光と影の雰囲気が、そのまま今の状態に反映されているようだ。

これほどあからさまに格差を設けるのなら、始めからベリの後継はひとつにするべきだった。今更ではあるが…。
こぶしには、研修生人気メンだった浜浦彩乃や、トレイニーからおはガと注目を集める井上玲音など、エース候補に事欠かない。しかし、つばきにはそれらしい存在が見当たらず、どういった基準で人選したのかも謎が多く疑問ばかりが募るはめに。
ただ、つばきにも個々で見所のありそうなメンバーは居る。唯一、センターを任せられそうな浅倉樹々はダンスの躍動感に優れており、愛嬌ありげな笑顔も魅力的だ。個性の面では、小片リサ薄幸感にも程がある風貌で、少し微笑むだけでハロヲタから怖がられる凄さとか、岸本ゆめのの昭和感満載の自宅から漂う、ミステリアスな貧乏キャラとか、その気になれば掘り甲斐がありそうなのだ。
楽曲の面でも、「青春まんまんなか!」などは、それほど悪くないと思う。もう少し良い作り手を揃えて、固有のカラーを打ち出せれば、今ひとつ冴えないメンバーでも結構映える期待感は増すだろう。
いずれにしても、このままではつばきファクトリーが不憫過ぎる。こぶし同様、きちんと推してメジャーデビューさせてあげて欲しい。
こぶしファクトリー

概して公平に取り扱っているように見えるアイドルの世界にも、やはり格付けは存在する。事務所の力加減に応じて、注力すべきポイントを冷徹なまでに限定しているのは、明白な事実である。

各事務所の方針に口を挟めはしないが…願わくば、少女それぞれ固有の魅力、それらを内面外面問わず見極める眼力を持って頂きたいということ。
才能ある少女らが燻ぶり続け、日の目を見ないまま消えていく虚しさ。この戦国時代の負の遺産は清算し、厳選された少女の素質と個性を解き放つべきアイドルプロデュースの有り方を、今一度問いかけたい。たっての望みである。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2016/07/18

浮かび上がる距離感の課題

Ciào Smiles

今月に入ってからのアメリカ西海岸ツアーも、無事に終えた模様のBABYMETAL。ワンマン三公演とフェス一つ、比較的、余力を残した形で収められたのではないか。夏場なので、こんなもので良いだろう。
先のヨーロッパのように、予期せぬトラブルや悪環境に見舞われなかったのは幸いだ。ここ最近のテロなどによる海外情勢の不安定化もあり、何かと目立つBABYMETALに、いつ災難が降りかからないかと気が気でないのである。
特に、フランスなど。簡単に銃器を用いたテロが起きてしまう怖さは、尋常ではない。この影響からか、西海岸ツアーから空港並みの金属探知機が設置されたりしているが…自動小銃で武装して襲われたら、どちらにせよお手上げなのだ。
100%万全のセキュリティは最早ないのかも知れないが、考え得る、あらゆる対策を講じて欲しいと切に願っている。

ここで話変わって、気になったことをひとつ。
ユーチューバーか誰だかの外国人男性が、YUIMETAL水野由結)とハグする場面の動画が、ドルヲタを中心に話題を呼んでいるようだ。
海外では普通に挨拶代わりなのだろうが、ハグの文化そのものがない上に、接触なしさくら学院から箱入りで育てられてきただけに、余計に波紋が広がったのだろう。
水野由結を非常に推している僕でさえ、別に嫉妬するわけではないが…正直にいえば、そりゃ裏山である。元父兄からメイトになった者の中には、ゆいちゃんとハグ出来るなら、数十万出す猛者もいるに違いない(僕ではない)。何にせよ、裏山である。

さくら学院の方も大した動きはないが、新たに、また違った形での売り込みも仕掛けているようだ。
現役のちゃおガール7名で結成された、Ciào Smilesなるユニット。さくら学院からも、黒澤美澪奈新谷ゆづみが加入しており、宣伝活動をさくらと共に行うなど、関係性はかなり深いと思われる。
特徴的なのは、何といってもビジュアルの良さ。選りすぐられたキッズモデルだけあって、そこいらの地下アイドルが「潰れた大福」に見えるほどの顔面格差が生じてしまっている。
明らかに企画モノだろうが、未知の優れた素材を多数抱えるアミューズキッズに、少しでもアイドルへの憧れを持ってもらえたなら、これ幸いといえるだろう。
ハグされるYUIMETAL

BABYMETALの海外展開は避けて通れないのかも知れないが、不安感は募ってきている。それでいて、さくら学院を始めとする非接触系アイドルに対する不満感も根強く、スキンシップの重要性も決して無視出来ないジレンマ。

行き着くところは、やはり距離感の問題か。強固な警備に守られた安心感と、触れ合いで得られる親近感、そのバランスが実に難しい。
アイドルを考える上での、最も大きな課題になってきた気がするのだ。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2016/07/06

美少女と云う奇跡

山田杏奈鬱蒼と茂る草花を覆う辺り一面が花だったなら、それはただ花畑でしかない。誰にも知られぬよう、密やかに咲き佇むのであれば、それは淑やかな美に縁取られた一輪の花である。
思い返すたびに、さざ波のように引いては返す記憶の海原にて。どこまで遡ろうとも、ぼんやりと浮かんでは消える少女美の断片を、何かに憑かれたようにして拾い集めてきた。
それは決して現実には存在し得ない希少さをもって、常しえの闇に紛れてしまう。もしほんの一瞬でも指先で触れられたなら、脆弱なこの心は粉々に砕けてしまうだろう。そして、突如として夜明けが訪れたかのように、世界は変わってしまうだろう。
どんなに求めようとも、遠く霞んでゆく情景。もう出逢えないのか。

正統派」という言葉を持ち出した時、人からまやかしだと揶揄されるかも知れない。僕は、この一途なまでに真っ直ぐに投げかけてくる気持ちの強さ、それと共に、高い水準に達した少女美を湛えている存在を、一人だけ知っている。

山田杏奈。ひと言でいえば、素晴らしい美少女である。
2011年の、ちゃおガールグランプリから芸能界入り。キッズモデルが主たる活動だったが、「城とドラゴン」や「キットカット」のCM等で話題になり、存在感を遺憾なく発揮した。
最近ではドラマ「刑事のまなざし」にレギュラー出演し、映画出演も果たすなど、女優としての活動も盛んになってきている。

僕が最も評価している点は、その正統派美少女ぶりだ。非常に爽やかで清楚な雰囲気ながら、瞳の強さから、芯の通った少女らしからぬ強かさも感じさせる。このいわば、強い印象と真っ直ぐな力強さを湛えている美少女が極めて稀であり、紛うことなき正統派の佇まいを宿しているといって間違いはない。
以前にも、彼女の正統派としての資質を綴ったことがある。その中で、アイドルとしての道のりを見られなかった無念さを記したが…今改めて考えると、女優を志すのなら、むしろこれで良かったのかも知れない。(参照:蘇る正統派の記憶
アイドル、つまりさくら学院なわけだが、初代生徒会長や卒業生が次々に契約を切られたりと、現状での待遇は悪化の一途を辿っている。
ちゃおガールで一緒だったメンバーも多数いるが、卒業と同時に切られる公算が大きいのではないか? そんな事態に陥るよりは、地道に女優を目指して活動していった方が遥かに良い。さくら学院の今後は、いずれにせよ不安である。
それはともかく、このほど、とあるガールズ情報サイトのインタビューにて最新の彼女を目にして、大変な感銘を受けた次第だ。
15歳という少女美絶頂期を迎え、眩しいばかりのピュアさに心打たれる。仕事と勉強をきちんと両立させる真面目な性格、どちらかというと控えめな優等生タイプなど、内面においても琴線に触れる部分が多々見られた。
願わくば、現代のアイドル界に、こうした純正統派の美少女が現れれば、さぞ福音となっただろうに…。
キットカットCM

世界の終わり。見ることも聞くことも叶わない漆黒の闇に落ちたとしても、どこかで感じている。確かに心に響いた感触を覚えている。
胸を焦がした明瞭な輪郭と、全てを洗い流した瑞々しい清涼感。正統派の名のもとに、記憶の片隅にしかと刻まれたはず。

何もかも忘れ去り、夜明けのない深い眠りに呑まれる時、ただ闇雲に温もりを求め僕は手探りをするだろう。
ふと手に触れた、かけがえのない色褪せた記憶の欠片。そう、それが美少女と云う奇跡

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2016/07/02

再編成すべき契機

千葉恵里

今更いうまでもないことだが、僕はAKB48が、この上なく嫌いだ。勘違いしてもらったら困るが、AKBの握手会重視のプロモーションや、誰でも簡単に踊れる稚拙なダンスパフォーマンスの所為ではない。
やや搾取し過ぎではあるものの、触れ合いや、コミュニケーションに重きを置いた戦略も悪くはない。全てのアイドルが、ハロプロのような本格パフォーマンスを心掛ける必要はなく、聞こえは悪いが「お遊戯」でも何ら問題はないだろう。
最もあってはならないのは、ファンを裏切る行為。いわば、スキャンダル肥満という絶対的禁忌である。あろうことかAKBに至っては、特にこのスキャンダルを放置し、謝罪も処分もせず無かったことにするという、無茶苦茶な対応を幾つも重ねてきた経緯がある。
これは、アイドルとして全くもって有り得ない話であり、致命的なレベルで嫌悪感を深くしてしまったということが出来る。

現在のところ、AKB48の勢いは大幅に衰えつつあるのは間違いない。知名度のある顔触れが次々に卒業発表し、高橋みなみ無き後、新たな総監督となった横山由依は、明らかなインパクト不足。若手主体で層が薄くなり、空洞化が進行している状況だ。
とはいっても、有望な若手が居ないわけではない。ドラフトやら何やらで未熟な子を担ぎ上げ、無理に即戦力として酷使しているようにも思える。ハロプロのように研修生で鍛え上げ、過酷な競争で切磋琢磨させる仕組み、もしくは構想が元々存在しないようである。
そういった意味で、AKBでは少々もったいないとも感じ得る、若手の逸材を少しだけ取り上げてみたい。

僕が最も独特なオーラ、不思議な雰囲気を感じるのが、研究生の千葉恵里(えりい)である。弱冠12歳だが、料理もこなすしっかり者の長女で、見た目より芯が強いのかも。
幼く華奢な身体つきと、パッチリした目元の力強さが殊更に印象深い。良い意味での「クソガキ感」が秀でていて、キャラクターも立ちそうだ。じっくり育てれば、大化けすること間違いなしといった未知の原石そのものであるといえよう。

とりわけ有望株が揃っているかに見えるチーム8ではあるが、個人的に注目なのは小栗有以中野郁海だろうか。
小栗有以はアイドル性が高い天然娘で、正統派路線の本命になり得る逸材。中野郁海は、めちゃイケで号泣したのが印象に残る豊かな感受性と、スリムな肢体が魅力的だ。
感受性といえば、HKT48荒巻美咲が素朴ながらキラリと光る。「さしのうどん」で全く喋れず、どういうわけか泣き出した場面が思い出深い。あれから急速に成長し、正規メンバー昇格を果たしている。
あまりにも天然素材過ぎた感があったろうが、あの純真さは忘れないでいて欲しい。
小栗有以

緩やかに崩れゆく、AKB48鉄壁であったはずの牙城。なんの色にも染められていない若手の集合体となったのであれば、いっそのこと、全てをリセットして再編成して頂きたい。

アイドルの原則をしっかりと踏まえた上で、無用なスキャンダルに対し断固たる措置を講じていた初期の時代へと。ファンを最優先する本来のアイドルの姿を、今こそ取り戻す契機にして欲しいのだ。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2016年6月 | トップページ | 2016年8月 »