« 2016年4月 | トップページ | 2016年6月 »

2016/05/23

痛ましい事件の教訓

とても悪いニュースだが、例の女性アイドル殺人未遂事件を取り上げずにはいられない。
いわゆる、ファンがアイドルに傷害を負わせる事件といえば、以前のAKB48握手会における凶行が思い浮かぶが…今回の件は、ストーカーと化したファンが思い余った末の犯行であり、性質が全く異なるものだ。
いわばフリーの地下アイドルであった被害者は、一般人と何ら変わらず単身でライブハウスに出入りし、そこに入り待ちしていた加害者の標的となった。通常であれば、マネージャーやスタッフと同行した上で、関係者出入り口などを使うはずである。非常に無防備であり、狙いやすかったといえる。
動機は、SNS上でのやり取りにおけるトラブルか。警察への相談もあったほどなので、よほど酷い行為があったのか。いずれにしても、この加害者がファンという立場を忘れ、暴走したことが原因であるのは間違いないだろう。

これを受けて、握手会等のチェックの強化、もしくは中止になる事態が早くも起きているようだ。しかしこの事件は、握手などの接触系イベントとは直接関係のない、悪質なストーカー事案だということを忘れてはならない。
僕は、かねてより、握手会など一定のファンとの距離感を重視する催しには肯定的である。推しであるさくら学院が、頑なに接触を拒絶することに対しても、常に疑問を呈してきた。
(参照:柔軟な演出と握手会の必要性
ただ、SNS上でアイドルとファンが個人的な交流を持つことには、いささか否定的である。ブログ等でも個別にレスするのではなく、全体を通しての返答を記事中ですれば十分だといえる。
あくまでも距離感のバランスが大切なのであり、全く握手会もしない、または密接に交流をし過ぎる、これら双方共に良いとはいえないのだ。今回の事件は、地下アイドル故に、ファンとの交流を深めようとする真摯な思いが、かえって悲劇を招いたと考えることも出来る。

今回の件を経て、各種イベントのセキュリティが強化されることはあっても、握手会などが廃れることがあってはならないと思っている。
70年代のアイドル創成期以来、受け継がれたアイドル文化として、握手会はあるのだ。販売促進の意味合いがあるとしても、ファンにとって貴重な触れ合いの場でもあり、アイドルを語る上で決して外せない大きなファクターであることは変わることはない。
それと同時に、今回のような事件を起こしたのは異常気質の犯罪者であって、アイドルファンとは呼べないことも付け加えておきたい。
アイドルを純粋に応援するファンの大半は、きちんとした良識があり、アイドルが手の届かない存在だと認識している。そして、その成長を見守り、ささやかな非日常の喜びを共有する。現実感のない夢に漂い遊ぶことで、十二分に満足出来るのだ。

アイドルとしての振る舞い、それらを形作る定義が何ら変わることなく、万が一に備えての万全の保安体制を確立させていく心配りを、サポートする側が常に有すること。それが今、最も求められている。
ひとつの事件で萎縮するのではなく、アイドル、ファン、スタッフ三者三様に、初心に帰るきっかけとするべきであろう。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2016/05/18

BABYMETALの唯一の戦略

BABYMETAL REACT

BABYMETALのワールドツアー初陣、アメリカ東海岸ツアーが無事完了した模様。ウェンブリー後とあって、さすがに小箱ばかりの印象があったものの、いずれも大盛況だった様子だ。
特に凝った演出、舞台効果などはなかったが、「KARATE」の新しい煽りを入れたり「ギミチョコ!!」で大きなチョコを掲げたりと、ファンとの一体感を重視するひと工夫が見られたようだ。
このチョコ(スニッカーズ)は、最終日のフェスにおいて、最前にいた小さな女の子にスタッフを通じプレゼントされたらしい。

一方で、ちょっとしたハプニングも…。神バンドのソロ演奏の際、MOAMETALの舞台裏での声が漏れ出てしまうことがあった。
今日のお客さん、よく分からない」といった感じだったが、会場によるノリの違いを指摘したものらしく、ネガティブな意味はなかったと思われる。明らかに音響スタッフのミスだろうが、別のステージでもあったらしく、もう少ししっかりやって欲しいものだ。

順調なツアー幕明けを見せたBABYMETALなわけだが、フェスで恒例のフォトセッションが、やはり巷で話題を呼んでいる。
メタル界の大御所と呼ばれるロブ・ゾンビが、BABYMETALとの写真をフェイスブックに上げたところ、ヘイトが続出し炎上。しかし、ロブ・ゾンビ自身がアンチに対抗し、BABYMETALを擁護するという異例の事態となっている。
今や、メタルレジェンドのほとんどに受け入れられている新風となった、BABYMETALならではのエピソードでもある。

その他、イギリスの有力バンド、ブリング・ミー・ザ・ホライズンオリヴァーも、BABYMETALに入れ込んでいる。ベビメタTシャツを着たままライブをしたり、愛犬にまでベビメタTを着せたりと、かなりお気に入りのご様子である。
今フェスでもBABYMETALと交流があったが、本人らを前に、得意気にTシャツを見せる写真が面白い。特に、YUIMETALの驚いた表情が素晴らしく、久しぶりに飾らない素顔に触れた気がした。
こうした舞台裏での写真や、できれば動画など、どんどん発信することでBABYMETALの素の魅力を引き出せると思う。いたずらに隠すのではなく、個々のキャラクターも武器にするべき。神秘的なイメージの構築など不要なのだ。

インタビュー等で見られる、お決まりの受け答えには、やはりつまらなさを感じ得る。心からの素の反応、飾りのない表情などに魅力を覚えるわけだが、最近の動画では打ってつけのものがある。
ユーチューバーがBABYMETALにリアクションするシリーズ、それを本人らが見てリアクションする動画が公開されている。非常に親近感の増す内容で、杓子定規でない、ありのままの言葉や反応が見ていて癒されるのだ。
再生回数も凄まじく、ひと月も経たずして300万回を突破している。国内海外を問わず、人々が何を求めているかアミューズは知るべきだろう。
オリヴァー・サイクスと

BABYMETALの寿命は短命だと見ていたが、むしろここにきて勢いが増してきている感がある。まさに「現象」ともいうべき、このセンセーションは最早、とどまるところを知らない。

地道なライブツアー、大先輩たるレジェンドとの交流、そして、十代の女の子らしい飾らない素顔の魅力で人の心を掴むこと。
それら全てを結集してこそ、世界を制覇出来ると信じて止まない、ベビメタならではの比類なき戦略なのだ。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2016/05/15

イメージを守る心意気

モーニング娘。'16

新たにリリースされたモーニング娘。'16の「泡沫サタデーナイト!」が今、熱い。いわゆる黄金期における「LOVEマシーン」を彷彿とさせるディスコソングといった雰囲気の曲で、MVも好評。再生回数が上がっており、主に外国人によるレビューも盛んだ。
道重さゆみ卒業以降、絶対的エース鞘師里保の離脱などもあり、再ブレイクの勢いが衰えていたのは否めない。しかし、こういった良質な楽曲に恵まれたのは、少なからず朗報といえるだろう。
それに付け加え、悪い意味での知名度上昇に貢献した?ズッキこと鈴木香音の卒業発表も、彼女には申し訳ないが、今後ビジュアル面でのプラス作用は大きいと思われる。
ただ、この点に関しては、肥満を懸念されているメンバーが出てきていることで、相当な不安定要素を孕む。いわずもがな、12期メンバー羽賀朱音野中美希なのだが…この内、羽賀朱音は元来の体型でもあり、ダイエットの必要はあるものの現状維持を保っている。問題は野中美希であり、足を怪我した頃から急速に肥り出し、現在進行形での肥満化が全く止まらない状態だ。
元々彼女は肥りやすいタイプであるらしく、本人も気を遣い、一時はかなりスリムに絞ったこともあった。しかしながら、今回の肥満化は常軌を逸しており、歯止めがかからないように見えてしまう。非常に大きな懸念材料である。

本体であるモーニング娘。が浮上するのか転落するのか分からない状況にある中、他ユニットは果たしてどうなのか?
℃-ute萩原舞スキャンダルでケチが付いたのはあるが、だいたいにおいて好調なのではなかろうか。特に、新メンバーを補充したアンジュルムカントリー・ガールズについては、やはりリフレッシュした感があり、勢いが付いていると思う。

個人的に推しメンの居ないアンジュルムは関心が薄いが、カントリー・ガールズは最近よく注目しているところだ。新メンの二人は、最初の印象では可愛らしいイメージだけだったが、実際のパフォーマンス力は相当なもので、ダンスの躍動感などは目を見張るものがある。
個性の面では、何といっても梁川奈々美が際立つ。嗣永桃子も認める「子役感」が抜きん出ていて、完璧なコメントと先輩に気遣う太鼓持ちっぷりは、とても中学生には思えないほど。桃子のイジリが加速するのも頷ける。
ただ、アイドルとして考えた時には、もう少し隙があっても良いのかも。かつての島村嬉唄独特の素人味で人気を博した経緯からも、もっと未完成な雰囲気があった方が良いに違いない。新人が完璧過ぎてしまっては、初々しさや面白みに欠けるのだ。
カンガルについては、稲場愛香の休業が悪い報せとなったのを付け加えておきたい。ビジュアル、パフォーマンス共にレベルが高く、森戸知沙希と並ぶ主要メンバーといっていい安定した人気を誇っていた。
持病の喘息が悪化ということで、復帰は微妙なところか。カンガルには欠かせないメンバーなので、どうにか戻ってきて欲しいものだ。
カントリー・ガールズ

アイドルに必要な要素として、楽曲のクオリティや見た目の可愛さは欠かせない。そして、確固たるイメージの構築。これには、あくまで王道たる清純派を貫く志しと、常に輝いて見える優れた容姿が必須となるのは当然のこと。

スキャンダルやら肥満やらで、アイドルの生命線を脅かすことは決して許されない。大原則としてイメージを守り通す心意気を、本人ファン共々に深く理解し、根付いて欲しいと切に願うのだ。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2016/05/08

願いを託したい美少女達

さくら学院

成長期限定ユニットさくら学院において、最も将来を左右する行事である転入式が先日催されたようだ。
前年度卒業生と同じ3名の転入生を迎え入れ、生徒会長は倉島颯良が就任した模様。ある意味、磐石の布陣というか、無難というか、極めて適当なところに落ち着いたという感じだろうか。

肝心の転入生は、清楚なさくらの雰囲気にしっくりと馴染むフレッシュな面々。かなり小柄で幼い雰囲気である藤平華乃と変わらないスケール感の、森萌々穂有友緒心の小等部二人組。それに、中等部の新谷ゆづみという顔触れだ。
この中で気になるのは、強いて言えば森萌々穂だが…皆一様に、やや印象の薄い感じは否めないか。これから個々のキャラ付けがされていけば、また見方も変わるのかも知れない。
いずれにせよ僕個人としては、吉田爽葉香推しは変わらなそうだ。やはり、眼鏡っ子美少女のインパクトは群を抜いているらしい。
しかし、最近の子は萌々穂と書いて「ももえ」と読んだり、緒心と書いて「つぐみ」と読んだりと今風な当て字っぷりが凄い。その反面、山出愛子岡崎百々子といった古風な「~子」も居たりと、実にバラエティに富んでいるのだ。
ちなみに、これを機に制服も一新されている。若干アニメ調なグレーの制服だが、ちょっと地味過ぎやしないか!? 小中学生なのだから、もっと明るめの色合いが良いと思うのだが、意見が分かれるところだろう。

余談だが、今更ながら学年末テストの動画など目にして、メンバーの個性を再確認したりしている。
岡田愛の優等生でありながらの小悪魔キャラが際立つが…他にも麻生真彩日髙麻鈴のリアクション、岡崎百々子の劣等生キャラ、吉田爽葉香の溢れる無邪気さと、多種多様で非常に面白かった。
特に、爽葉香の「ハッピーです!」には、久しぶりに萌え死ぬかと思った。しかし、20問中、1、2点しか取れないのは流石にどうかと。もう少し、勉強の方も頑張って欲しい。
吉田爽葉香

新たなメンバーを加え、より新鮮で、まさに新時代を象徴するようなグループに生まれ変わったさくら学院

スキャンダルやら肥満化やらで薄汚れ、退廃したアイドル界を、その清らかな風で浄化して欲しい。そんな切なる願いを託するのに相応しい、将来性溢れる、元祖清純派アイドルグループなのである。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2016/05/01

波紋を呼ぶ新ジャンルの力

望月愛実

巷で話題に上がっている、BABYMETALへの「まがい物」発言。賛否両論が当たり前のベビメタからして、今さら問題になるのもどうかと思うが…これは、一応音楽評論家を名乗るコメンテーターの、公の場における発言だからなのか。
聞くところによると、この発言主は、大してBABYMETALの曲を聴くこともせず、「まがい物」だとか「世も末」だとか切り捨てたらしい。
批判するのであれば、BABYMETALの代表曲を最低でも三曲は聴いてから、あれがおかしいとか変だとか説明した上で、好きではないと結論付ければ良いだけのことだ。ただ、見た目や雰囲気だけで判断し「まがい物」と決め付けることは、批判ではなく明らかに悪意のある中傷に過ぎない。少なくとも、名のある音楽評論家のやることではないだろう。

さて、バカランだかバラカンだかいう似非評論家のことなど、どうでもいい。誰が何と言おうとBABYMETALは本物だし、世界で認められている事実は確固たる実績が証明している。アンチは最早、ベビメタ人気の栄養源でしかない。
BABYMETALが世界規模でビッグアーティストになるにつれ、漲る期待感が増す一方で、個人的な観点からいうと益々遠くなり寂しく感じる面があるのは確か。そこで、地下アイドルの域を出ないが興味深い同系列、今回またデスラビッツを取り上げてみたい。

デスラビッツの新曲「うさぎストリーム2」MVは、阿波踊りを盛り込んだ相変わらず度肝を抜く内容だが、どことなくBABYMETALの「メギツネ」MVを連想させる和のテイストが際立つ感じ。
ノリの良いポップチューンと阿波踊り、そしてデスボイスと、あまりにもカオス過ぎる世界観が良くも悪くもインパクト十分。やはり、メインボーカルであるえみ望月愛実)の透き通る歌声が、絶妙なアクセントになっているようだ。
僕は、この子の才能をかなり買っている。在宅である僕が今一番見に行きたいと思わせるのが、えみであり、デスラビッツなのだ。

そして、かねてより期待の高かった海外公演についても、やや可能性が出てきた報せがある。
毎年恒例の、フランスで開催されるJapan Expo。このコラボ企画でTokyo Candollという、いわゆる地下アイドルによるトーナメント戦みたいなものがあったらしい。ここで優勝すると、Japan Expoでのライブメインステージに立てるという。
かなりの数のアイドルがエントリーしたようだが、デスラビッツ決勝進出を果たしたと聞いている。決勝には未だ10組程度が残るらしく、優勝するのは容易ではない情勢だ。
ただ、海外で注目を集める要素をデスラビは十分に有しているし、何とかこの機会をものにして頂きたい。フランスで仰天する外国人を、是非とも見てみたいものだ。

ちなみにだが、デスラビッツと関連の深いLADYBABYが、充電期間を宣言した。事実上の活動停止ということだろうか?
LADYBABYは衝撃的な見た目と、MVのインパクトで爆発的な世界的センセーションを巻き起こしたが、個人的には疑問に思っていた。
彼らがこのまま消えるのかは知らないが、僕は以前より一発屋になると予想している。(参照:デスラビッツの可能性 彼らは、あくまでプロレスラーとグラドルの寄せ集めであり、そこに確かな実力や音楽性というのが感じられないからだ。
BABYMETALは言うに及ばずだが、デスラビッツにしても歌唱力のあるえみ、まとまりのあるダンス、奇抜ではあるものの確立した音楽性という柱が存在する。しかし、LADYBABYには、そういったものが有ると思えない。
きちんとした実力や音楽性というものが見い出せないグループは長続きしないと、過去の歴史も証明している。たとえアイドルといっても、一定の基本要素は必要なのだ。
デスラビッツ

日本独自といっていい、相容れないはずの要素を融合させた新しい形。それは、新鮮な驚きをもって世界中に受け入れられる一方、激しいバッシングに遭い議論を活性化させる働きさえ伴う。

世界に知らしめる、日本独自の新ジャンルがもたらす底力。人心に衝撃を響かせるその力には、光り輝く少女の可愛さが確かに内在するという事実を、我々は忘れてはならない。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2016年4月 | トップページ | 2016年6月 »