2015年アイドル総決算
この一年を通して、失い続けた感覚に見舞われたのは否めない。それは、ゆいもあ(水野由結、菊地最愛)卒業であり、島村嬉唄や鞘師里保の脱退であり、武藤彩未の休業であり、そして自分自身の熱量の低下でもある。
結局、現場(ライブや握手会等)に赴くことは一度もなく、単に傍観者を決め込んだ感じすらある。恒例の総決算記事を綴るにあたり、あれやこれやと思いを巡らす割りには、中身が薄いことにも気付かされた次第だ。
この中途半端な気持ちの方向性を定める上でも、今年を振り返ることは良いきっかけになるやも知れぬ。
世界戦略が破竹の勢いを見せているBABYMETALは、今年も凄かった。
盛況のワールドツアーに、欧米の大型フェス制覇。初の国内ツアーも敢行し、来年はウェンブリーに東京ドームである。全てが順風満帆だが、その反面、隠されるメンバーの素顔や、国内メディアの取り扱いには不満の募る一面も露呈したか。
しかしながら、確かな影響力の証しとして、方向性の似かよったグループが生まれ、思わぬ人気を集めたりもした。いずれにせよ、BABYMETALの話題性と影響力は途方もなく大きく、来年も、その勢いは衰えそうもない。
少女らの魅力の源泉
ワールドツアー絶賛の渦
国内メディアの腐敗臭
新ジャンルの波及効果
世界を巡る美少女の夢
デスラビッツの可能性
さくら学院の強制卒業制度により失った、水野由結と菊地最愛の存在感。この喪失感は父兄にも、そして個人的にも非常に大きく、一時はアイドルに対する情熱を失いかけるまでに至った。
ただ嬉しいことに、転入生の質の高さにより救われた感が、甚だ大きかった。主力を失って瀕死となったさくら学院が、見事に息を吹き返したのだ。
一方で、ゆいもあ、特に水野由結への思いが募り、郷愁に浸る中、初代生徒会長の武藤彩未は転落の一途を辿る。肥満と迷走の末、遂には活動休止。悲しい結末となってしまった。
BABYMETALはもちろん、モデル組の活躍や、さくら学院の復興。これに対し武藤彩未の低迷は、明暗が分かれた形となった。
さくら学院 今後への憂慮
死を受容するほどの失望感
清純派アイドルの生命線
水野由結 心の変遷
柔軟な演出と握手会の必要性
消えたソロアイドルの夢
ハロプロにおける新陳代謝。新世代のユニットが次々に生まれる中、衝撃的な脱退、卒業劇による不安定要素も垣間見え、波乱に富んだ一年だったといえるかも。
島村嬉唄、鞘師里保という絶対的エースの離脱。メジャーアイドルのエースの座を、いとも簡単に捨て去る理由は、どうしても理解出来なかった。
アイドルの原則論に立ち返る契機ともなったが、嗣永桃子を範とする論説においても、最も重要なのはファンの期待を裏切らないイメージの構築であった。上記の二人は、極めて自己中心的な理由により、この大切な役割を放棄したと解釈せざるを得なく、大きな落胆を感じたものだ。
同時に、ハロプロ内に蔓延る肥満容認傾向も、到底納得出来ない懸念材料。アイドルの肥満は、絶対に許されない。この強い意思表明を、来年度のハロプロには期待したいと思う。
島村嬉唄脱退の衝撃
浜浦彩乃という救世主
肥満というアイドルの大敵
ももち論 永遠の炎
鞘師里保 突然の卒業発表
永遠に少女のままの記憶を刻むための習わし。そこでの、子役やモデルの美少女が果たす役割は大きい。
前田亜季の少女期を振り返る度に思い浮かぶ、「永遠の少女」というキーワード。それは連綿とした年月を経て、やがては「正統派」という定義付けを得たものだと、自分ながらの確信を満たしている。
正統派、そして穢れなき清純派の美少女を思う時の、必須条件は今でも何ら変わらず、そこに多大なる安心感を覚える。どんなに時代が移ろうとも、ひとつだけの真理を追い求める素晴らしさ。この姿勢は、これからも変わることはないだろう。
「永遠」に適う少女を夢見て
ありのままの少女の瞬間
蘇る正統派の記憶
美少女という有り様
新しい年を迎えるにあたって、新鮮な何かが生まれることの期待感は、それほどでもない。少なくとも、今ある価値の高いものが好意的な変貌を遂げて、この索漠とした心持ちに僅かな潤いを与えてくれるのを願うばかりか。
ほんの小さな喜びと、微かに響く心揺らす鼓動。理想に適うほどのものは求めないまでも、もう決して何も失いたくはない。
この陰鬱な孤独の現実と、ささやかな内向きの幸福感。これだけを握り締めて、残り少ない人生を歩んでいきたいと心より思うのだ。
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