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2015/02/25

望まれないアイドルの「全力」

ずっと気になっていた話題なのだが、例の12歳アイドルヘリウムガス吸引事故の続報があったようだ。
事故から数週間もして、ようやく意識が完全に回復したという。いかにも全快するかのような、退院の目処などという表現もあったが、これは正確にいえば、リハビリ施設等への転院という意味だろう。
この件に関しては、事故発生からの公表の遅れや、不自然なほどの各マスコミの小さな取り扱いもあり、あまり信用出来ないという印象が先に立つ。核心部分をなるべく隠蔽し、責任を逃れようとする意図が見え隠れしてしまうのだ。

今回の事故には、すでに警察が捜査に入っているものの、恐らく局や製作側の過失責任は問えないだろう。大人用のヘリウムガスを使ったらしいが、これが直接の原因ではなく、極めて稀な悲運の事故と思われるからだ。
しかし、そうはいっても、長期間の意識混濁や、専門医への受診が遅れた経緯もあり、ほぼ間違いなく重大な後遺症を負っているものと見られる。当然、事務所の管理責任が問われるし、局側の責任も逃れられるものではない。

確かな情報ではないが、全力で走った後、思い切りガスを吸い込んだらしく、度を過ぎた一生懸命さが生んだ悲劇といえなくもないか。いわゆる、ももクロの妹分ということで、全力パフォーマンスを見習い、追いつき追い越せといった気概に満ちていたのかも知れない。
アイドルに限ったことではないが、「全力」は確かに聞こえが良い。しかし、どうもその意味を履き違えていないだろうか!?

昨今のアイドルは、メジャーに限らず、地下アイドルに至るまで、非常によく頑張っている。それは認めるが、ノンストップで何時間も歌い踊り続けるライブをしたり、どこぞのグループのように丸一日、握手し続けたりするのは果たしてどうなのか。
それは、もはや「全力」ではなく、無茶や無謀というものだ。若いから大丈夫というのではなく、きちんとインターバルを取って休養し、学業に影響が出ない範囲で精一杯頑張る。それが、アイドルの正しい「全力」ではないのか?

僕が、AKBよりもハロプロを評価するのは、スキャンダル要因が一番であるものの、一方で、パフォーマンスの質によるところも大きい。
非常にえげつないAKB商法にも辟易するが、ハロプロは、そこまででもない。恐らく、メンバーを握手漬けにして時間を取らせるよりは、精力的なレッスンに、より多くの時間を割くだろう。
ももクロのような全力パフォーマンスも良いが、下手に無茶をさせるよりは、パフォーマンスそのものの質を上げた方が遥かに良いし、それこそ、ファンが最も望んでいることのように思えてならないのだ。

純真な少女が、無我夢中に夢を追った故に起きた悲劇。決して、繰り返してはならない。
全力で走る時にも、足元をしっかりと確かめ、時には身体を休めつつ駆ける心構え。無理をせずとも自分を磨けるし、ファンに感謝の気持ちを届けられるということを、アイドルを目指す少女らには分かって欲しいのだ。

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2015/02/11

BABYMETALの波及効果

BABYMETAL

BABYMETALワールドツアー詳細が発表された。
メキシコを皮切りに、北米各地でワンマンライブを行うとのこと。その後、ヨーロッパに渡り、ドイツオーストリアなどのフェスに参加する予定。これで、5月から6月にかけての第一弾である。
こうして見てみると、アイドルというよりは、もはや日本発のロックスターといった感じだ。日本のアイドルで、これだけ世界を飛び回るグループはいないし、一流のロックバンドとしても稀だろう。

ゆいもあが高校入学した途端に、エンジン全開というハードスケジュール。正直、少し酷使し過ぎな感もあるが…特筆すべきは、初上陸となる中米メキシコでのワンマンだろうか。
ブラジルを始めとする南米人気が高騰している情報が入っていただけに、予想はしていたが、メキシコは意外だった。いずれにせよ、治安はあまり良い印象はないので、保安面には十分注意して頂きたい。第二弾で、改めて南米上陸があるかも知れない。
そして、ヨーロッパだが、肝心のイギリスが含まれていないのが、これまた意外であった。今や、日本以上のホームと化しているイギリス。恐らくは、第二弾ワールドツアーの千秋楽にでも、もってくるつもりなのか? 今夏のツアーも熱そうな予感だ。
ちなみに、ヨーロッパフェスの連戦では、メタリカなど大物バンドと帯同する形になる。レディー・ガガの時もそうだったが、世界の一流どころとの共演で良い刺激を受け、更なる成長を期待せずにはいられない。

一方で、ゆいもあ卒業年度さくら学院も、ベビメタムーブメントに乗っかるのに躍起だ。ゆいもあが居なくなる前に、卒業式前のライブを連発したり、インターネット番組にレギュラー出演したりしている。
ゆいもあ不在となったさくら学院の急落は、容易に予想出来る。今の内に、出来るだけ知名度上昇を図りたいという意図は、確かに分からないでもない。

先日の、水野由結出演のLoGiRLを視聴した。第一回に続き、冒頭の進行役を務めた由結ちゃんだが…前回ほどの緊張は見られなかった模様。
存在感が薄いのを気にしたのか、結構、積極的なトーク参加の姿勢が見受けられたようだ。
森先生のツッコミ不足を指摘したり、ミルクレープやハンバーガーの妙な食べ方を打ち明けたり、電車で英語勉強したりと、かなり積極果敢なトークを展開していた。
最後には、初公開の変顔まで披露するサービスぶりで、思春期を迎え大人しくなってしまった由結ちゃんにしては、驚くばかりの嬉しいサプライズであった。変顔を魔人ブウというのは、ナシである。キツネ様っぽい!?
水野由結の変顔

BABYMETALの多大なる影響力は、さくら学院のみならず、過去の卒業生や他のアイドルに至るまで幅広く波及している。
ヘビーメタルの世界においては、言うに及ばず。それどころか、新たな音楽ジャンルとして、確固たる地位を築き上げつつあるのだ。

筋金入りのメタラーが、さくら学院を聴くようになり、水野由結のトマトを気にする昨今。
混沌とした世界観の礎となり、世界中の注目を集める不可思議な存在BABYMETALが、そうなりつつあるのかも知れない。

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2015/02/05

「永遠」に適う少女を夢見て

前田亜季

先日の深夜、珍しくバラエティ番組に出ている前田亜季を見た。こうした出演は、なにしろ初めてらしく、かなり緊張した様子が覗えた。
前田亜季といえば、丁度僕が大学生の頃に夢中になった、「元祖チャイドル」として知られている。子役やローティーンアイドルが一緒くたで扱われ、曖昧な位置付けでありながら、確かな先駆けとなったのが彼女だったと思う。
番組中では、当時のファンなら常識であった前田姉妹不仲説など、その実情を吐露。いわば、ボーイッシュだった姉が、ベタベタとくっ付いてくる妹を毛嫌いする構図が、今にして明らかにされていた。
他にも、堅実な仕事ぶりから想像しにくかった弱点など、意外な印象もあった。車庫入れが出来ないで、よく運転免許が取れたものだ。
バラエティは、もう懲り懲りといった風情だったが…真面目なだけに、イジられて面白くなるタイプでもないので、望み通り最初で最後の出演となるだろう。

今にして顧みると、彼女の場合、旬の時期が輝き過ぎた故に、まさに一瞬で消えたようなイメージが深く残っている。
僕の中で、あの小学生の頃の「ごめんね」PVにおける前田亜季は、「永遠」である。恐らく、死するその時まで決して忘れることのない、他に類を見ない永遠の美少女だったといっていい。(参照:永遠の少女 最終幕
高校生になってから急速に朽ち果ててしまった経緯は、今思い返しても胸が痛む。まるで、幻でも見ていたかのように、突如として甘い夢は終わってしまったのだ。

考えてみれば、僕は今でも、前田亜季の亡霊を追いかけているのかも知れない。現実には絶対に有りはしない「永遠」を求めて、特別な輝きを放つ美少女を探し続けている。実に、愚かな話だ。
僕は、自分の人生を短く区切って、美しい少女の記憶だけで埋め尽くし、偽りの幸福感を得る選択をしたわけだ。かといって、もはや後悔もないし、生き方を変えるつもりもない。自己満足出来れば、それで最善の人生なのだ。

今、現時点で、果たして「永遠」に近い美少女は存在するだろうか。難しいところだが、幾つかは名前が挙げられるかも知れない。
さくら学院卒業を控える、水野由結菊地最愛の二人。彼女らに特徴的なのは、非常に発育の早い今どきの小中学生とは違って、幼く愛らしい雰囲気を、より長く維持している点だろうか。
前記事でも言及した「ベビメ大陸」などに見られるように、天使のように可愛らしい時期を頂点にして、現在でも十分に輝きを残している。
もうすぐ高校生になるとは思えない、この幼く純粋な可愛さ。これこそ、永遠と見紛うかの、特別な少女美といえるのかも知れない。

想定外の勢いで、僕の中での評価が急上昇している、カントリー・ガールズ。その原動力となっているのが、いわずもがな島村嬉唄その人である。
あのタワレコ嶺脇社長までが、浜浦彩乃から推し変したと噂されるほどの、絶賛を浴びる美少女ぶりかなりの恥ずかしがりや指先握手の塩対応と、アイドルとしてはまだまだだが…逆にこの素人っぽさが、ドルヲタには大好評のようなのだ。
僕としても、結成当初の低評価から一転、前髪ひとつで確変したのもあり、自らの見る目のなさを猛省しているところ。改めて、この子の美少女性に、永遠とほど近いものがあると断言させて頂きたい。
森戸知沙希、島村嬉唄

どこか物悲しくなるような夢現な感覚が、胸の奥から込み上げてくる。散り散りになった心の欠片は、繋ぎ合わせても、もう元には戻らない。そう、「永遠」なんてないと、肌に爪を立てるかの鋭い叫びで、自らを説き伏せている。

少女の輝きは、ほんの一瞬。たとえ終わりが訪れても、美しく繊細な記憶を反芻したまま、自分の中で動き続ける時を止めるだけ。
切なくも陰鬱で、甘い夢が覚めることはなく、そして僕は、もう帰れない。

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