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2015/01/22

見落としていた感覚

島村嬉唄僕は決して飽きっぽいタイプではないのだが、思いがけない発見や、的外れな売り込みなどにより、一喜一憂してしまう傾向はあるかと思う。
それは、最初の印象だけで全ての判断を下したり、自らの理想を踏襲してくれるという根拠のない思い込みから生じているのは、事実として否めない部分があるだろう。

ハロプロの屋台骨はモーニング娘。であり、それ以外のグループには、さして見るべきものはないといった短絡的な見方をしてきたのを否定出来ない。
特に、突貫工事の目立つアンジュルムや、12期オーデ落選組のカントリー・ガールズについては、なおのことだ。しかし、アンジュにしても、新加入の佐々木莉佳子新しい風を吹き込んでいるし、カンガルにしても、牧歌的なイメージに合う楽曲を取り入れている。要は、思ったより悪くないのだ。
特筆すべきは、カントリー・ガールズの「愛おしくってごめんね」という楽曲。斬新さはないが、妙に安心感のある、いかにもな定番のアイドルソング。振り付けも可愛らしく、非常に好印象を得た感じだ。
この曲中で台詞を言う部分があるのだが…恥ずかしがりやの島村嬉唄が、素で照れる場面に図らずも萌えてしまった。
素人感丸出しの雰囲気が初々しくて、思ったよりずっと可愛い子だといえる。選抜当初の短すぎる前髪などに、つい惑わされていたかも知れない。

見方が変わったという点でいえば、これとは逆に、僕の中で評価を落としつつあるアイドルもいる。
一昨年にソロで復帰し、メジャーデビューも果たした武藤彩未。まさに心から待ち望んだ復活劇に、大きな期待感が漲ったのを覚えている。
事務所の大きなバックアップもあり、厳しいといわれるソロ活動に励んでいるが、現時点では苦戦を強いられているといわざるを得ない。
さくら学院初代生徒会長としては、同じ卒業生である三吉彩花松井愛莉に、かなりの差をつけられている状況。とりわけ、可憐Girl'sの盟友でもあった、BABYMETAL中元すず香との格差は激しく、何かと比較されがちなのがつらいところ。
ただ、誤解して欲しくないのは、武藤彩未の才能を疑うわけではないということ。いわゆる、彼女のイメージ戦略に、少なからずズレを感じ得るのだ。

彼女は成長と共に、顔の輪郭がふっくらした印象がある。にも拘らず、似合わないショートの髪型にし、なおかつステージ衣装も、デザイン的に変なものが多い気がしてしまう。
これは恐らく、従来の正統派路線からバリエーションを広げる試みと見られるが、大きな間違いである。彼女には純正統派、その王道が最も合っているし、それには無闇に髪型を変えたり、奇抜な衣装をあてがうことなど断じてご法度なのだ。
今の彼女には、さくら学院時代のロングヘアが一番似合うし、衣装も清楚さを重視した、飾らないものが何よりしっくりくる。
事務所的には、もしかすると真野恵里菜の前例が頭にあるのかも知れない。真野も、アップフロントのゴリ推しのもと、頑なに正統派に固執し続けたが、その後の経緯は知っての通りだ。
しかし、武藤彩未には、歌唱力もトーク力もアイドル性も、卓越したものがある。妙な色気を出さず、正統派路線を地道に歩いていけば、必ずやブレイクするはず。もう少し、彼女の資質を信じてあげて欲しいと思う。
武藤彩未

多様なアイドルが乱立する混沌に紛れて、ともすれば個々の特性や、その魅力は薄れてしまいがちだ。ただ、あくまで前提としては、少女らの魅力を最大限に引き出す、的確な手法が必要であることはいうまでもない。

思いもしない嬉しい発見と、期待通りにはいかない落胆を感じた時の寂しさ。それらはあたかも、磨き上げたはずのアイドル観を戒めるような痛切な感覚を、今にして与えてくれた気がする。
忘れてならないのは、やはり原点回帰、そして柔軟な視点ということか。

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