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2014/08/19

消えない記憶 少女の終焉

Berryz工房

さて、Berryz工房終焉を迎えるようである。
先日、中野のハロコンにおいて、無期限の活動停止が発表された。メンバー自らも認めているが、事実上の解散ということになる。
かなり突然の発表であり、10年目のアイドルというだけあって、思いのほか波紋が広がったようだ。

僕自身としては、世代交代の推進という意味で、高齢化の目立つ、または不振に喘ぐユニットの解散、それによるハロプロ全体の刷新を幾度も提言してきた。(参照:ハロプロ再編成の時機
無論、その中には、Berryz工房も含まれていたわけだが…いざ、こうして解散が決まると、やはり少なからず寂しいものだ。

Berryz工房結成から、当時としては、極めて低年齢のフレッシュなアイドルグループというのもあって、熱く注目していたのを憶えている。そこから、みるみるのめり込み、在宅ながらライブDVDを買い揃え、握手会にも参加するなど、約三年間に渡って、結構なガチヲタの日々を過ごしていたのを懐かしく思い出す。
当時の推しメンは、断然、ももちこと嗣永桃子。いわゆる、プロのアイドルの凄さというものを嫌というほど体感させてくれた、最初の一人といっていいかも知れない。
今なお「ももち論」という形で、あの頃のたぎる熱情と、言い知れぬ困惑が蘇ってくるのは、実に感慨深いものがある。
(参照:ももち論最終章 大いなる眠れる魂

その後、松嶋友貴奈の出現もあって、僕の中で急速に熱が冷めていった。彼女らが劣化したとかいうことでなく、それ以上の、理想により近い存在を見つけてしまったというわけだ。
それからの経緯は、ご存知の通り、ももちのブレイクによって、Berryz工房の知名度も相乗効果を得て、確実に上昇しただろう。
ただ、東南アジアでの人気上昇HKTの指原推しなど一連の上乗せ効果があったものの、国内での爆発的な人気獲得までには至らなかった。
メンバーの高齢化肥満化など悪影響も確かにあったはずだ。武道館公演も、かなり無理矢理な感じがしていた。

来春での解散ということで、時期的には適切かつ十分という感はある。
当然のことながら、今後はモーニング娘。を中心に、Juice=Juiceや新たな研修生ユニット結成で、若返りを図っていくに違いない。
Berryz工房と同期の℃-uteや、ライブハウスどさ回りのスマイレージは、それぞれ男性絡みのスキャンダルめいた噂が、ちらほらと漏れ出てきている。場合によっては、これらのグループも、ベリに倣う必要が出てくるのかも知れず、予断を許さない情勢だ。
Juice=Juice

もう遠くなった過去に残る、あどけない面影、ありのままの個性味。初々しくも、完成されたパフォーマンスに魅了された日々は、過ぎ去った年月に拘らず、懐かしい思い出となって記憶の中を漂い続ける。

いつか訪れる終わりの時は、何かしら別の形となって刻み始める瞬間でもある。あの輝ける思い出は、そっと心の奥の抽き出しへと。
大人へと成長した、かつての少女達に、万感の思いを込めて深い感謝と敬意を捧げたい。

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2014/08/11

少女が夢見る世界制覇

HEAVY MONTREAL

今夏におけるBABYMETAL世界ツアーが、先週の北米ツアー完了をもって一段落したといえる。
本格的な欧米進出に踏み出し、ヨーロッパツアーの成功を手にしたBABYMETALだが、アメリカでの反響や手応えが気にかかっていたところだ。
結論としては、まずまずだったと思う。メタルの本場である欧州ほどの盛り上がりには及ばぬものの、十分に印象を残せただろう。
ワンマンのライブツアーだったなら、また違った雰囲気を味わえたかも知れないが…。

ロサンゼルスのワンマンライブから幕が開けたわけだが、1200人程度と箱が小さい上、スマフォ撮影に躍起になるオーディエンスが多かったのもあり、欧州ライブに匹敵する熱狂の渦とまではいかなかった。
ただ、チケットが数分で完売するほどの人気だったので、それなりの盛況であったということは出来る。LAタイムズ紙の紙面にも大きく取り上げられ、BABYMETALの話題性について言及している。
ライブ会場でのエアコン設備に不具合があり、公演後、MOAMETAL菊地最愛)が、軽い熱中症で救急搬送されたとの未確認情報もあった。メンバーが汗だくで苦しそうに見えた気もしたが、不透明な情報が錯綜したため、憶測を呼んだ面があったのは確かか。
レディー・ガガと

続く、レディー・ガガのアメリカツアー帯同。サポートアクトとしての、アウェーでの知名度を上げる効果、そして、トップアーティストであるガガの元での貴重な経験値獲得を、主な目的にしたものだ。
初日のフェニックスでは、最前列にガガ本人が登場し、ヘドバンしながらライブを楽しむというサプライズも。前座の最前でメインアクトが盛り上がるというのは、極めて異例の事態だったろう。
一方で、ステートラインにおける閑散とした非情のアウェーを体験したのも、ある意味、良い経験となったに違いない。
全体として見た限り、前座にしては上出来だったといえそうだ。当然ながら観衆は地蔵がほとんどだったが、後に好意的なツイートが数多く見られた。最終日のデンバーでは、なんとウォール・オブ・デスまで発生したらしく、十分過ぎる手応えをメンバーも感じたことだろう。

北米ツアーの目玉といわれた、カナダのメタルフェスHEAVY MONTREALに参加。筋金入りのメタラーが集う地とあって、反応が不安視される面もあった。先の英メタル誌の人気投票ヘビメタワールドカップで優勝したことにより、賛否両論が紛糾していた経緯もある。
しかしながら、蓋を開けてみれば、ガチなメタラーが集結してはモッシュし大盛り上がりの、歓迎ムード一色英Sonisphereには遠く及ばないものの、数万人規模の大観衆に違和感なく受け入れられた模様だ。
面白かったのは、メンバーへの顔面直撃トラブル。もっとも、曲中でのちょっとしたハプニングなのだが…「メギツネ」の間奏部分でSU-METAL中元すず香)が狐のお面を投げる振りがあるのだが、それが横にいたMOAMETAL顔面に直撃。後ろにいた神バンドの驚いた表情と、MOAMETALの痛そうなしかめっ面に、不覚にも笑ってしまった。
欧州では、イヤモニ不調に悩まされたり、足を滑らせたりの彼女が、北米では救急車騒ぎと、すうの手による痛い洗礼。この子は何か持ってるなと思わせる、踏んだり蹴ったりぶりであった。
メタリカのカークと

夢見る少女の、微笑ましい戯言に思えた世界制覇。信じられないような上昇機運に乗せられて、いつしかそれは、紛うことなき現実のものとして、今にも手が届きそうなところまできてしまった。

高い音楽性、パフォーマンス、その中核にあるべきは、選りすぐられた少女の可愛さのみ。アイドルのみならず、異なる世界に反響を巻き起こしたその力は、計り知れない神秘性を秘めている。
後に語り継がれるアイドルの歴史に、BABYMETALは確かな足跡を残すだろう。美少女の可能性が無限大であるという事実を、しかと刻みつけるようにして。

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2014/08/03

BABYMETAL流出騒動の怪

紅月

先日、何の前触れもなく、動画投稿サイトにアップされた映像があった。先月の、BABYMETAL欧州ツアーと思われるライブ会場での、リハーサル映像である。
非常にクオリティの高い、プロの撮ったものに間違いなく、大いに物議を醸した。そもそも、リハーサルの映像など、関係者以外に撮影出来るはずもなく、極めて違法性の高い流出事件だといえるだろう。

どうやらこれは、ロンドンのワンマンでのものらしく、以前にもあった同様の騒動とも繋がりがありそうだ。
ライブビューイングの上映前であるにも拘らず、「いいね!」と「イジメ、ダメ、ゼッタイ」の高精細動画が流出した件だ。
これも、ロンドンであり、もしかすると同じ人物が今回も流したのではないか? これらは恐らくは、適切に編集された後、販売戦略の一環となるのは必至で、運営側からすれば厄介で悪質な行為といえるに違いない。

今回のリハーサル映像は、今後リリースされるであろうライブDVD等の、舞台裏ドキュメントとして使われる予定なのかも知れない。
YUIMETAL水野由結)とMOAMETAL菊地最愛)の「4の歌」、それにSU-METAL中元すず香)の「紅月(アカツキ)」の二つだ。
いうまでもなく、関係者による意図的な流出ではあるが…ロスのワンマンガガツアーと、ここ最近のファンカメラによる映像は質が悪く、甚だ欲求不満気味だった僕には、嬉しいハプニングとなったのは否めない。

まず、「4の歌」だが、ゆいもあの、普段のままのプライベート感抜群のレッスン着が、ことのほか新鮮で、やけに萌え盛ってしまった。
さくら学院の制服姿も、ベビメタのゴスロリ風衣装も見慣れてしまっていただけに、これだけの高画質で素の姿を見られる感激は、ひとしおなのである。
特に、推しである由結ちゃんのダンスのキレが、こうした軽装だと、よく伝わってくる。対して最愛は、表情の作り方や表現に優れているのが分かる。ダンスなら断然、由結ちゃん、表現力と声量なら最愛といった感じか。実によく、バランスが取れているのだ。
そして余談としては、独特の腰を突き出すポーズの時に、由結ちゃんのお尻がはっきり浮き出すという、ややセクシャルな話題も、一部では盛んになっているようだ。肌の露出が極めて少ないさくら学院からの経緯もあってか、こんな何でもないことまで取り沙汰されるのも、意外な発見ではあった。

一方、「紅月」の方はというと、リハーサルといえ全く手を抜かないすぅの、プロ根性が際立つ格好となった。
二つ結びの髪型が、妙に幼く見える。ギミチョコTシャツにジーパンというラフな装いに、本番と同じマントが、なぜかミスマッチ。
当然ながら、いつものステージとは明らかに違う出で立ちと場の雰囲気に、やけに高まってしまったものだ。
いっそのこと、このままフルで本番突入してもらいたいほどの、独特の魅力を感じ得た。ただ、神バンドの面々まで普段着だと、オーラ無さ過ぎで、さすがにどうかと思うのだが…まあ、それは気にすまい。
いずれにせよ、今後のベビメタの衣装なども、色々なバリエーションがあっても良い気がしたのは確かだ。是非、一考して頂きたい。
4の歌

今回の騒動を受け、いち早く動画の削除等、運営側の処置があったようだが…すでに拡散され、いたちごっこの様相を呈してきている。
こういった流出は、国内ではあまり聞いたことがなく、海外ならではの事象なのだろうか。完全に関係者の手によるものなので、ファンの側としては、真相を知る術がない。

一連の映像によって、我々ファンが喜んでしまう構図があり、張本人もそれを面白がっているのだろう。ただ、こうした些細な違法行為によって、ライブそのものに支障をきたしたり、最悪、メンバーの身に危険が及ぶような事態は絶対に避けてもらいたい。
事務所並びに運営側には、スタッフや映像素材の管理を厳格にし、原因究明を徹底してもらいたいと改めて願うのだ。

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2014/08/01

アイドルのあるべき姿

東京女子流

アイドルグループがひしめき合う現状において、それらがどういった活動を展開し、どれだけ多様な発信をしているのか把握するのは、甚だ難しい。
メディアの多様化によって、たとえどんなに力のないグループでも、いくらでも世間にアピール出来てしまう構造もある。見る側にも、本当の実力や隠された魅力を見い出す、研ぎ澄まされた視点が必要になりそうだ。

とりあえず実力はさておいて、ファンとの距離感重視や、多人数構成の人海戦術が功を奏したAKB48全力パフォーマンス他ジャンルの積極的な取り込み奇想天外な演出効果により、のし上がったももいろクローバーZ
こうして見ると、成功しているアイドルグループの方向性は、一貫しているようにも思えたが、極めて多角的であるのが理解出来るだろう。
ひとつの方向に固執することは、いわゆる「おまいつ」を生むだけで、裾野の広がりには繋がらない。そうした理由によって、低迷している存在が決して少なくないようにも思える。

BABYMETALの華々しい欧州ツアーの陰で、あの東京女子流も、アメリカ進出を果たしていたらしい。
元々、世界展開を視野に入れて結成された節のあるグループだが、エイベックスが思うほどのブレイクには至らず、海外進出は滞りがちだったのは否めない。ただ、一貫して楽曲の質の高さは維持しており、メンバーの成長もあって、徐々にではあるが着実に前進している感はある。僕自身も、「キラリ☆」、「鼓動の秘密」、「Partition Love」などの曲は、大変にお気に入りだ。
サンフランシスコで催されたJ-POP SUMMIT FESTIVALにて、アメリカ初登場。小規模会場ながら、海外のドルヲタを集め好評を得たようだ。
BABYMETALの5万人を沸かせた、英Sonisphereとは比べ物にはならないが、それでも十分に意義深い第一歩となっただろう。

何かとBABYMETALと絡む理由としては、やはり武道館公演が挙げられるか。
2012年に、それまで非公開だった年齢を明かしてまで最年少記録を樹立したが、今年、あっさりとBABYMETALが更新。「武道半」という、あまり宜しくない言葉を定着させた代表というイメージまである。
ステージの設置方法や、その他の機材置き場、客席の設定などにより、動員数を多く見せかける手法である。一万人の武道館といわれるが、実際には、その半分であったと囁かれている。
対して、BABYMETALの武道館は、中央にステージを配し、周囲を客席で取り囲む形状から、一万人近い動員があったのではないかと推測されている。
別に女子流を責める気はないが、「武道半」で武道館公演成功を謳い上げるのには、やはり違和感がある。そうした偽りの名声に頼るのではなく、一歩一歩、身の丈に合った成長を見せてくれる方が、ファンとしても楽しみがある。格好をつける必要など、全くないのだ。

格好をつけるといえば、ことさらダンスの実力を前面に押し出したグループである、フェアリーズFairies)が思い浮かぶ。
全国のダンススクールから選抜された、エリート集団というイメージ。世界一にもなったダンサーが講師を務めるという点からも、そうした印象は、より強まった感じがある。
ただ、残念ながら、グループの動向としては、かなり低迷しているといわざるを得ない。CDの売り上げは伸びず、デビューから三年経った今も大規模なライブが催せない。
要因は様々にある。デビュー当初からいわれていた、楽曲とメンバーの不釣り合いな面は、今なお是正されているとは思えない。
大人っぽい、セクシーな雰囲気さえ織り交ぜた楽曲を、現役女子中学生が歌う不自然さ。ダンスは確かに高レベルであるものの、これではドルヲタはついてこない。代わって、若い同年代女子からリスペクトを集めたが、ある意味、これは最悪の展開だった。
当然ながら若い女の子は経済力がなく、金を落とさない。しかも飽きっぽいので、すぐに離れていってしまう。対して、ドルヲタは比較的金回りが良く、好きとなれば一切を惜しまず投資する。長く応援し続けるのも特徴だ。
ダンスや楽曲の格好良さを追求したフェアリーズは、結果として、同年代女子という、無用の長物を背負い込んでしまったわけである。

さすがに、この失態に運営側も気付いたのか、いわゆるヲタ向けのサービスに慌てて力を注ぐことになる。
アルバムの予約特典などで開かれた、2shot撮影会では、メンバーがファンの男性と抱き合うような過剰すぎるサービスが見てとれた。
これには、むしろドルヲタサイドからも反発の声が多く上がった。彼らが欲しているのは、気品ある天使のような夢溢れる存在であり、キャバクラのホステスなどではないと。どうも、今のフェアリーズは、運営共々、ちぐはぐになっているようだ。
打開策を見い出すため、林田真尋藤田みりあ下村実生による新ユニット結成、先月にはセンターの伊藤萌々香がソロデビューと、新たな展開に躍起になっている。これらも、さほど話題にはなっておらず、空振りする気配が濃厚である。何とも困ったものだ。
もう少し、抜本的な方向の転換を進めた方が良い気がするが、今さら無理なのだろうか。疑問である。
フェアリーズ

乱雑としたアイドルの世界においても、決して変わらないものがある。そのひとつは、ファンサービスを忘れない心がけでもあり、その方法を限定せずに幅広く働きかける柔軟性でもある。

自分を大きく見せる必要は全くなく、自然体で着実に階段を上る少女の姿勢こそ不可欠。その美しさは比類なき健全なる姿であり、アイドルのあるべき道すじに通じている。そう、強く確信するのだ。

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