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2014/07/11

歴史に刻まれる少女達

BABYMETAL

BABYMETALライブビューイングに行ってきた。初めての経験だが、内容はともあれ現場の雰囲気には、なかなか馴染めない点が、ちらほらと見受けられた。
ディレイ中継ということで、僕のような地蔵でも、まったりと観ることが出来ると見込んでいたのだが…なぜか僕の周囲にいた若者らが、開演と同時に起立。当たり前のように盛り上がり始めた。
録画の映画館で立ち上がってしまったら、後ろで座って観たい人達が見づらくなってしまうではないか。盛り上がるのは結構だが、せめて座って観るのが常識なのではなかろうか。
宇都宮だったが、実際、座っていた人が過半数で、一部の若者が周りを顧みず立ち上がっていた。もう少し、配慮をお願いしたいところだ。
幸いにも僕の前に居た女性二人が座っていたので、問題なく観賞することが出来た。当然、地蔵に徹したわけである。

肝心の内容だが、やはり思っていたよりはずっと画質が良く、メンバーの表情や会場の雰囲気を存分に感じ取ることが出来た。
ただ、音質については低音が若干弱い印象があり、ボーカルの響きも今ひとつといった感じがあっただろうか。全体としては良かったといえるが、胸を打たれるほどの音響効果は得られなかったといわざるを得ない。
ことさら印象に残った場面を、曲ごとに振り返ってみたいと思う。

いいね!
DDR風の曲調からDJデスメタル調へと変化する、ジェットコースターの如し目まぐるしいサウンド。通常のメタルフェスでは馴染まないものの、ワンマンでの盛り上がりは折り紙付きだ。
DJ部分をカットし、UKコールでアレンジした点もいつも通りだが、DEATHに続く二曲目はやや意外か。まあ、最初の火付け役に持ってこいではある。

悪夢の輪舞曲、紅月
お馴染みSU-METALのソロ曲ではあるが、先述した通り、あの独特の伸びのある歌声が思ったほど響いてこなかったのは残念だ。
観客が自身で撮影したフランスの動画などの方が、綺麗に録音出来ていたりする。心揺さぶる迫力があっただけに、大画面の高精細映像と共に、じっくりと体感してみたかったのだが…。

Catch me if you can
Sonisphereというガチなメタルフェスでブッ込んできたのが、甚だ意外だったナンバー。最初から観衆を煽る形から入るので、盛り上がりやすい特徴があるといえる。
メンバーの柔和な表情と躍動感、可愛らしいキャッチーさを、目一杯楽しめた。「やだドキドキとまらない」の、ゆいもあ抱擁シーンが何とも萌え度が高く、大好きだ。

4の歌
初めてフルで見たが、何とも形容の仕様がない萌え可愛さが充満している、コミカルなナンバー。音だけ聴いていると「なんじゃこりゃ」なのだが、ゆいもあのダンスが滅茶苦茶可愛くてクセになる。
フェスでやるには勇気がいるが、ゆいもあ作詞作曲なだけに、おねだりよりも奇天烈で可愛さ抜群である。ドルヲタならずとも必見だ。

ギミチョコ!!
MOA-METALがダンス中、突然へたり込むというハプニングが発生Sonisphere冒頭の振りミスなどもあり、疲労の蓄積が懸念されたが、どうやらテープのような物を踏み付けて滑っただけらしい。
Sonisphereの公式ハイライト映像に使われるほど浸透している曲なので、大変な盛り上がりが見てとれた。カメラワークが観衆の様子をよく映していたのも、海外ライブならではに違いない。

イジメ、ダメ、ゼッタイ
注目のウォール・オブ・デスはかなり大きく、ロンドンの熱狂を物語っていた。ただ、衝突の瞬間を捉え切れていなかったのが惜しい。
この曲はメロディック・スピードメタルと呼ばれるもので鉄板ではあるが、地蔵の僕でさえ沸き立つものがある迫力満点のサウンドで、ベビメタでは一番好きな類いである。
ゆいもあバトルのシーンにおいて、MOA-METAL手裏剣YUI-METAL日本刀斬りしているように見えたのは、果たして気のせいだろうか!?

初体験の感想としては、チケットがもう少し安ければ納得出来たが、やはりどうしても音に不満が残った。ライブビューイングのキモなだけに、このチケット料を取るのなら、決して妥協して欲しくはなかったところ。
それと、映画館におけるマナーを弁えない輩が居るのを確かめたこともあり、今後、同様の形式には二の足を踏んでしまうだろう。
4の歌

世界を股にかけるBABYMETALの快進撃を見るにつけ、少女らの計り知れないエネルギーを、改めてひしひしと感じてしまう。
その力が想像を超えていけばいくほどに、終わりの瞬間がそう遠くないことも、同時に実感している自分がいる。それはまるで、儚く散る少女の時間を物語るかのように、得もいわれぬほど優しく、時として残酷なまでに。

歴史に刻まれるBABYMETALの奇跡を、全身全霊をかけて刮目していたい。思いのたけを込めて、心よりそう思うのだ。

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2014/07/06

BABYMETAL、欧州を席巻

BABYMETAL特集

ここ最近は、さくら学院の父兄というよりは、世界のBABYMETALに肩までどっぷりとハマってきてしまった。
しかしながら、ガガツアー前座の報を受けてもなお、相変わらず日本国内におけるBABYMETALの扱いは良いとはいえない。
TBSにて、ようやく特集を組んだが、その他では、シャブ中のミュージシャンや、阿呆な号泣議員のニュースなぞ流している。馬鹿のひとつ覚えのように、アイドルといえばAKBばかりだ。失望せざるを得ない。

対して、満を持したワールドツアーの幕開け。注目のヨーロッパツアーは、予想を遥かに上回る熱狂に満ち溢れていた。
チケットの完売という情報がなかったフランスドイツでは、若干、人気が疑問視された節もあったが…蓋を開けてみれば、ぎっしりと埋まった会場は熱狂の渦。特にフランスでは、ドルヲタとメタラーが入り混じり、凄まじいまでのカオスな状態と化していた。
定番のイジメ、ダメ、ゼッタイでのウォール・オブ・デスまで発生し、その狂乱ぶりには度肝を抜かれることとなった。

入れ墨をしたガチなメタラーから、家族連れの幼女まで、バラエティに富んだファン層が繰り広げる異様なまでの昂ぶりは、極めて非現実的な異空間を作り出していた。
とりわけ、SU-METALこと中元すず香ポテンシャルを思い知らされた感がある。ソロ曲(アカツキ悪夢の輪舞曲)での歌唱力、声量はもとより、その堂々とした存在感、熱い魂を感じるオーラの強さに、正直、心を揺さぶられるものがあった。
アイドルでも歌の巧い子はいるが、最早そういったレベルではなく、一流のアーティストの領域に確実に入っている。16歳で、これだけの才能ある子は今後十数年、出てこないのではないか? それくらいの強烈なインパクトを受けたものだ。
スレイヤーと

ヨーロッパツアーの目玉、最大級フェスのSonisphereでも、ベビメタ旋風が吹き荒れた模様。
メタルの本場、イギリスでのフェスにおいては、つまらないバンドには容赦のないブーイング、酷い時には、小便入りのペットボトルまで投げつけられるらしい。
とかくイロモノに見られがちなBABYMETALに対し、手酷い仕打ちがあるのでは?と危惧されたが、そんな心配は全く要らなかったようだ。
およそ5万人に及ぶ大観衆が見守る中、30分という短いステージだったが、全体を通して良い雰囲気。最初こそ、初見のオーディエンスに戸惑いが見られたが、最終的には歓声が鳴り止まず拍手喝采。「We want more!」コールまで起きるほどの大盛況であった。
本場のメタラーに、完全に受け入れられたBABYMETAL。現地でのマスコミ取材も過熱しているし、スレイヤーを始めとした大御所とのフォトセッションも話題だ。今後、どこまで人気が加速していくのか、大変に楽しみである。

ちなみに個人的な動向としては、ロンドンのワンマン、そのライブビューイングがディレイ(録画)ながら、地元の映画館であるので観に行く予定だ。これについての印象、感想は、後ほど記事にしたいと思う。
アンスラックスと

メタルというジャンルのみならず、日本の音楽界が決して成し得なかった、否、想像も出来なかった並外れた功績を、BABYMETALは残そうとしている。
極めて革新的な試みによって、世界中の人々の心を捉えるのは、簡単に思いつくようでいて実は遥かに難しい。混在する全ての要素が、高い次元で、完璧なバランスが取れていなければならないからだ。

愚かな日本のメディアよ。いい加減に目を覚ませ。BABYMETALがアイドルというカテゴリーに分類される限り、頂点は最早、AKBなどではない。
確固たる実力、実績、才能に満たされた、真に価値ある存在を、如何なる理由があろうとも、決してないがしろにしてはならないのだ。

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