AKB48握手会襲撃事件の余波
さて、重大な事件である。
AKB48の握手会において、男が刃物を振り回し、メンバーとスタッフ数人がけがを負うというショッキングな出来事が。
犯人はノコギリのような物で、メンバーの川栄李奈、入山杏奈らに襲いかかり、頭部などから流血したといった情報が流れている。
現場は、返り血を浴びた犯人が暴れまわり、悲鳴と怒号が飛び交い、一時騒然となったと聞いた。
一人の熱心なアイドルファンとして、非常に大きな衝撃を受けた。
この一大事に際し、当然懸念されるのは、アイドルにとって重要なアピール手段である握手会の廃絶だ。
握手会というのは、多少形を変えたにしても、80年代のアイドル創世記から続いている手法のひとつである。当時は、新曲のキャンペーンという形で販売促進と共に、数少ないファンとのコミュニケーション手段として重要視されてきた。
僕が今でも思い返すのは、それこそ数十年前に初めて行った西村知美の握手会から、数知れず行った前田亜季や松嶋友貴奈の握手会に至るまで、長きに渡るもの。
それらは、遠い過去となっても、決して色褪せない眩しい思い出となって、人生の苦しみを幾分でも和らげてくれているのだ。
もちろん、この一件による影響は著しく、保安面での大幅な強化は致し方ないところだろう。
握手会参加者の手荷物検査、下手すればボディチェックさえ必要とされるかも知れない。しかしそれでも、握手会というものを無くさないでもらいたいのだ。
ファンとの直接的な触れ合いあってこそのアイドル文化であり、現在ここまで隆盛したアイドル黄金期の礎になったのは、確かなのである。
僕が個人的に、現時点での推しとしているさくら学院の「接触なし」というスタンスに反発を感じるのは、こうした理由からでもある。
アイドルを単なるステップなどと考えずに、受け継がれてきた基本を踏襲し、全精力を傾けて欲しいという、強い思いがあるのだ。
恐らくは当面の間、握手会の自粛ムードになるだろう。それでも、決して、これを無くして欲しくはない。
今後のアイドルを取り巻く情勢が不透明であり、大きな困惑と共に、非常に気がかりでもある。
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