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2013/07/20

武藤彩未の新境地

武藤彩未どうにも馴染めない渋谷の街を訪れる理由は、大抵においてさくら学院の関係になってきた。しかし、今回は待ちに待ったというべきか。
父兄なら誰もが待ち望んだ、可憐なる天使の復活。記念すべきソロアイドルの第一歩目となる、武藤彩未初ライブに行ってきたわけである。

幸いにも猛暑というには及ばない耐えうる暑さの中、僕は柄にもなく熱く高まっていた。実に、一年四ヶ月ぶりの彩未ちゃんとの再会。
アイドルに必要な、あらゆる要素を兼ね備えた逸材可憐なルックスはもとより、明るく朗らかで誰からも愛されるキャラクター。何よりもファンを一番に考える、旺盛なサービス精神。まさに、アイドルになるために生まれてきたような女の子だ。
それだけに、この旬である時期にブランクが空いてしまったのは、酷く惜しまれた。この復活劇は、尋常ではないほど求められた、異例中の異例のものなのだ。

さて、メルマガ先行で我先に取ったチケットだが、900番台という、いわゆる糞番。最後列から双眼鏡と諦めていたが、入ってみると意外にも、真ん中端よりという割と良い位置をキープ出来た。
二階の関係者席が気になったが、しきりに見上げている人がいたようだし、誰かしらさくらのメンバーかOGが来ていたのは間違いない。彩未ちゃん大好きな、推しの由結ちゃん(水野由結)も来ていたのだろうか。僕は、どうにもそわそわし、落ち着かなかった。

久しぶりの彩未ちゃんは、以前と変わらず清楚で、背も伸びず小さいまま。極めて良い意味で、純白のドレスがぴったり合う、80年代清純派アイドルそのものだった。
雰囲気は変わらないものの、歌唱力に関しては、かなりの成長があった様子。80年代っぽい抑揚の付け方や声量、歌声の伸びが素晴らしい。
ブランク期間に、相当なボイスレッスンを積んだのだろう。実直な努力の成果、さすがである。
スクールメイツ風の彩未ちゃんがバックダンサーとして映し出される、ソロならではの粋な演出が冴える。MCでは、感極まりそうになりながらも、サービス精神たっぷりの彩未節で観客を魅了。時が経っても変わらない「武藤彩未」という存在感が懐かしく、そして嬉しくもなる至極の瞬間であった。

総括すると、やはり彩未ちゃんは紛れもなく「アイドル」であったということ。カバー曲が多い点から見ても、本格派シンガーよりの路線も十分有り得たが、そんな心配は全くなかったのだ。
アイドルとしての資質はもちろんのこと、僕がこのライブで再確認したのは、彩未ちゃんの底知れない温かさ愛嬌溢れる笑顔真っ直ぐな気持ちの強さ人の心を和ませる親しみやすさ。僕の持っていないものを全て有しているのが彼女であり、荒んだ心を優しく包んでくれる、まるで太陽のような掛け替えのない人である。
アンコール

このライブで、どれだけの元気をもらったことか。新たなる境地に踏み出す彩未ちゃんに並々ならぬ希望を見い出し、言葉で言い表せない感謝と、深い愛情を捧げるかの如く、このひと言を声高に叫ばせて欲しい。

彩未ちゃんマジ天使!

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2013/07/07

神聖なるアイドルの領域

大塚愛菜

すぐ目の前に、手の届く距離にあった大きなチャンス。掴み損ねたのならまだしも、自ら進んで手離すことなど果たしてあるのだろうか。

ハロプロ研修生ユニットJuice=Juiceのメジャーデビューが決定。モーニング娘。はもちろんのこと、Berryz工房℃-uteなど、躍進の続く他グループに続けとばかり、新たな若い力にも大いに期待が寄せられた。
しかし、衝撃的な報せが、この熱い期待感に水を差すことに。メンバーの一人である大塚愛菜が、よりによってこのタイミングで突然の脱退となった。事務所と本人家族との間で、メジャーデビューに関する契約条件が合意に至らなかったとのこと。
あり得ない理由により、メジャーデビューという、アイドルを志す者なら誰でも目標とするビッグチャンスを、いとも簡単に棒に振った形になる。

契約条件云々で卒業脱退が今まであったかどうか知らないが、これだけ露骨に理由を明かすからには、相当に揉めたのは間違いない。
ハロプロのような大手が無理難題な条件を課すとは到底思えず、アイドルに関し家族との認識の食い違いが、かなりあったのではないか。いわゆる学業との両立や、通いに際しての交通費等、金銭的な問題15歳という年齢ならではの懸念材料は限りなくあったことだろう。
しかし、いずれにせよ、お粗末な話である。本人の本意はモー娘。オーデを受けた経緯からしても、メジャー志望は明白だ。それらを前提とした上で研修生となり、レッスンに打ち込むのを家族は了承したのではないか? 真相は窺い知れないが、もし親が子供の可能性を奪ったのならば、これほど残酷で悲しい話はない。

そして、本人の意欲の問題もある。いくらやりたくても、15歳だから未成年だから諦めるのか。ずっと胸に抱いてきた夢を、親の反対で簡単に捨てられるのか。僕は、そうは思わない。
本当に、人生を賭けて思うものがあれば、死に物狂いで家族を説得しないか。熱い思いを必死に訴えようとしないか。最後のブログ更新は実に淡々としたもので、悔しさや真剣さは微塵も感じられなかった。締めは「ばいちゃーこ」である。
メジャーデビュー発表のサプライズでも、一人だけ無反応で動揺する他メンを笑ったりと、変な子だなと思ったものだ。要するに、本人のやる気も失せていたのである。これでは、選抜から漏れた他の研修生が、あまりに気の毒というものだ。

本人の意欲、家族の同意、事務所との相性、契約条件の相違。実にくだらないと、心から思う。
マイナーで泥水を啜り、這いつくばって努力してもメジャーに上がれないアイドルなど、ごまんと居る。それこそ中には、夢を追うどころか、生きるために決死の覚悟で身体を張って、家族を支えるためにアイドルに打って出る15歳だって現実に存在するのだ。

ネットサーフィン中に偶然見つけた女の子、そのリアル過ぎる生い立ちには度肝を抜かれた。
デビュー時15歳のグラビアアイドルである桑田彩は、一見して美形でスレンダーなご令嬢風の美少女だが…実のところ、大変なレベルの極貧アイドルだとか。
父親が借金で自己破産してDVに走り離婚。母親、弟、妹との生活は四畳半ボロアパートで、川の字で寝ているらしい。生活保護は却下され、釣りをしたり野草を採ったりして、かろうじて食いつなぐ日々。
家族の生活を支えるために高校進学を諦め、アイドルになるのを決意した。趣味は「ピアノ、ゴルフ、料理」だが、これはアイドル的振りであり、あくまで願望、つまりは妄想である。体重は32キロしかなく、明らかな栄養失調の兆候を示している。

これは極端な例だが、こういう子も実際に存在するのだ。チャンスを簡単に捨てることの愚かさが、比べれば痛いほどよく分かる。愛菜など、はっきり言って甘ったれだろう。子供のおままごと気分で、アイドルを目指してもらっては困るのだ。
桑田彩という子は、話し方もしっかりしていて、恵まれない境遇にも決して卑屈になることなく素直そうにも見え、とても好感が持てた。
個人的には、こんな子にこそ、この世界で頑張って欲しいと強く思う。
桑田彩

夢を追いかける熱い思い、支えてくれるファンに捧げる感謝の気持ち。そのどれかを失っても、アイドルとしては完全に失格となる。
遊び半分の軽さで、間違ってもアイドルになりたいなどと放言してもらいたくはない。人々に夢と希望を与え、渇き切った心を潤す唯一の存在なのだと身に沁みて知っている僕からすれば、それは神聖なるアイドルの領域を穢すことに他ならないのだから。

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