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2012/07/03

混濁するオアシス

ハロー! SATOYAMAライフ

AKB指原の移籍が話題になったが、ただ、大人の事情によって真相を闇に葬っただけの話であった。アイドルの生命線ともいえるイメージを穢し、あからさまな嘘までついていた指原は本来、即時に引退するべきである。
指原は自らの地位を捨てきれなかったし、秋元も指原の商品価値を無視出来なかったというわけである。実に、くだらない顛末だ。

アイドルの世界に限ったことではないが、過剰に利益を優先するあまり、ある種不自然なまでの空気感が充満し、多大なる嫌悪感を感じることがままある。
あくまでビジネスとして終始するには、安易に許容しかねる、アイドルという夢のある職業。盲目なまでに信用し、ひたむきな応援を惜しまない純真なファンを喰いものにするようなプロデュースは、何とかならないものだろうか。

人気子役のプロデュースに関して最近顕著なのが、曲をリリースしデビューさせてしまうというもの。そもそも、演技の面での天才的な才能を評価されているはずの子役を、音楽の分野にまで進出させてしまうのは完全に間違っている。
ご存知の通り、芦田愛菜が曲をリリースし続けているが、どうにも違和感を禁じ得ない。彼女は、あくまで子役としては天才だが、歌が抜群に巧いわけでもなく、アイドルとしてソロで通用するほどの美少女でもない。目の肥えた僕などから見ると、むしろ、後ろのバックダンサーの女の子達が気になるほどである。
これは単純に、一過性の人気を逃すまいとする大人の思惑に他ならない。愛菜ちゃんは稼げなくなれば、使い捨てられるだろう。
更に懲りもせず、小林星蘭谷花音がユニット結成し、キャンディーズをカヴァーする話題が出てきている。こんなことをする位ならば、将来のために演技に磨きをかけるか、勉強でもしていた方が遥かにマシである。本人らがまだ幼いだけに、大人の金儲けに踊らされる様が痛々しく思えてしまうのだ。

昨今、妙に鼻につくのが、ワイドショーなどで度々取り上げられる小中学生の雑誌モデルである。ひと昔前ならば、背伸びしたい年頃の中学生はともかくとしても、小学生までがメイクやファッションに、今のような過剰な興味を抱くことはなかったろう。
それが今や、小学生がメイクをし、大人びたファッションに身を包んで雑誌に載るのが、一種のステータスのように思われている。
しかもそれがまた、いわゆるギャル風の、明らかに行き過ぎたものであることが非常に多い。恐らくは数万円に上ると思われるそれらを、親や周囲の大人が買い与えるのも、教育上問題があるのに違いない。小学校の卒業式では、まるでAKBを真似たかの制服を着こなした女の子が立ち並んでいる。あれも、どう見ても高価なものだろう。
これでは、子供は物の価値も分からず金銭感覚が狂ってしまうし、大人の格好をした奇妙な子供が平気で街を歩くことになってしまう。
なりふり構わず利益を追求するあまり、無垢な子供に間違った流行や価値観を植え付ける罪深さを、全てのメディアに自覚して頂きたいものである。

個人的に興味を増してきている、モーニング娘。についても少々。ついアンテナを伸ばし気味になってしまうが故、たまの地上波番組に対する期待感は思いのほか大きくなる。
ハロプロTIME」の後番組である「ハロー! SATOYAMAライフ」なのだが、これがまた、どうにもつまらない内容なのである。
ハロプロメンバーが農業体験などを通じて知識を深めていくという趣旨だが…とにかく絵が地味だし、それぞれの個性が活かされるわけでもない。それこそ他局の何とか村みたいに、最初から最後まで汗にまみれてやるほどのドキュメント性もありはしない。
なぜこんな退屈なテーマなのかといえば、恐らく新規ファンの開拓といった目的からなのか。一般的で身近なものにメンバーが携わることで親近感を芽生えさせ、より興味を抱かせようとしているのだろう。
その他、心ならずも卒業した光井愛佳の出演機会にした感もある。彼女には気の毒だが、芸能界でやっていくには華がなく、引退した方がいいように思う。それでなくとも面白みのない番組を、悪い意味で助長しているように見えてしまう。
ハロプロには、いつかの栄光を取り戻すことより、今あるファンを大事にし独自路線を貫いて欲しい本格的なパフォーマンスそれぞれの個性の明確化。こういった手腕は折り紙付きなのだから。
余談だが、モー娘。9期鈴木香音肥満化が話題になっている。過去にもあったが当然のこと、アイドルの肥満化は決して許されない。
成長期で体型のコントロールは難しいだろうが、これ以上進行するとなれば、酷なようだが切り捨ても考えられるかも。
新曲の衣装が、リックドムみたいに見えて驚いた。(失礼)
谷花音、小林星蘭

経済に直結する意味でも、国民的アイドルであるAKB48の影響力は絶大であったと確信する。ただ、そこに本来根付いていたのは、地道な下積みの経験と、ファンに寄り添う真摯な心がけであったのは言うまでもない。
目先の利益や一時の繁栄を望むのなら、神聖であるべきアイドルの領域は確実に穢されてゆくだろう。誰もが憧れ心沸き立たせるものは、薄汚れたこの世の中に最早数少ない。かけがえのないオアシスを、無闇に濁してはならないのだ。

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