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2012/04/01

取り残された夢の向こうに

生駒里奈

独りであることの意味を理解することが、日を追う毎に難しくなってゆく。苦しみながらも生きていこうとする前提として、「孤独」という重荷を、これまでずっと背負わされてきたからだ。
誰のせいでもなく、自分のせいだと言われれば、確かにそう。人が混じり合って形成される社会において、孤独の闇に閉ざされた者は、否応なく弾き飛ばされてしまう。そんな風にして、更なる深い孤独に身を沈めてしまうのだろう。

グループアイドルの魅力とは、ひとえに、凝縮された人間関係にあるように思う。様々な個性が絡み合う旨みは、アイドルとしての個々の存在感を明瞭にする効果がある。
骨の髄まで孤独が染み付いた身にとって、少女らの個性際立つ人間関係は興味深く、魅力的に映るもの。今、新たに生まれつつある新鮮な顔触れを、じっくりと確かめていきたい。

歴史的な大ブレイク。正直言って、ここまでとは思わなかったAKB48だが、もはやアイドル戦国時代における絶対君主といっても過言ではないだろう。
その底知れぬパワーは、自ら好敵手を生み出さなければならないほどにまで拡大した。こうして、AKBの公式ライバルとして誕生したのが、乃木坂46である。
単純にルックスレベルならば、既にAKBを凌駕しているとの評判が立っている彼女らだが、その個性豊かな面も意外と侮れない。
特筆すべきは、センターを務める生駒里奈。秋田の田舎から出てきた感丸出しな割に、洗練されたルックスの印象が群を抜いている。
中身がまたもの凄く、オバサン臭い物腰をバラエティでイジられまくり、卓球のサーブを空振りする凄まじい運動音痴、お化け屋敷に入ることも出来ず腰を抜かして号泣の超絶ヘタレっぷりと、強烈過ぎるキャラクターのギャップが酷い。
はっきり言って呆れるが、どうにも目が離せない娘である。
他にも、ポスト前田敦子と評される生田絵梨花も注目株の一人。ピアノの腕前が素晴らしく、ドイツ生まれの正真正銘のお嬢様。2ndで七福神を外されたが、かなりのオーラを有しており、今後の乃木坂を牽引する存在になりそうだ。
この他、元ももクロ柏幸奈、グラドルからの転身井上小百合中元すず香の姉中元日芽香が気になる。注目していきたい。

今や完全にAKBに喰われた感のあるハロプロ勢だが、それでもなお、新鋭の注入による刺激策は続いていたようだ。
モーニング娘。の9期、10期メンバーの加入による、目に見える効果は未知数であるものの、更なる個性の絡み合いを生んだのは動かしようのない事実であろう。
非常にセクシャルな妄想を掻き立てた、道重さゆみによる鞘師里保の猫可愛がり。いかにして鞘師に好かれようか真剣に思い悩むさゆの姿は、もはや真性レズビアンのそれ。下手すれば、アイドルグループにおける同性愛という、禁断の領域である。
更に、生田衣梨奈のガキさん(新垣里沙)推し、譜久村聖のももち(嗣永桃子)推しなど、女性アイドルヲタがそのまま加入してしまったかの体たらくが妙に面白い。
10期もアクの強い子がいるが、とりわけ最年少組がインパクト抜群。先輩に物怖じするどころか、無邪気に振り回す佐藤優樹。常に、何かしら叱られているらしい。
片割れの工藤遥は、見た目の幼さに反する低い声と度胸で「ロリヤクザ」の異名を持つ。
楽屋裏の盗聴音源にて、ファンをホームレス呼ばわりしたとも噂され、まさに何をしでかすか分からない新世代達である。

逆に、なかなか個性が見えてこないのが、Fairiesの面々。
レコ大新人賞などの実績はあるものの、事務所のゴリ押し感は否めず、メンバーが素顔を出し惜しみしている風に思えるのは気のせいか。
韓流アイドルを過度に意識したような楽曲も、相変わらず。
以前にも述べたが、中学生に似合わないカッコ良さ、大人っぽさを追求する必要は全くない。可愛い女の子が、ありのままの姿で弾けたパフォーマンスを披露するのが、いわば王道というもの。
よくテレビで見かけても、メンバーが猫かぶって「良い子」に見せている気がしてならない。個人的にも、伊藤萌々香林田真尋はお気に入りだし、もっと素を出して欲しい。
個性派の藤田みりあがキーパーソンになると見るが、果たしてどうだろう?
工藤遥

どこまでこの道を辿れば、終わりが訪れるのだろう。流れ往く景色は次第に色褪せて、胸の奥に仕舞い込んだはずの記憶さえ道連れに、遥か遠く見知らぬ場所へと運ばれてゆく。
手を取り合った美少女らの、とりとめのない眩しい想い出
遠のく夢を追うこともせず、熱く焦がれた貴い時が過ぎていった。
取り残された夢の向こうに、過ぎ去りし日々の思いを馳せて。

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