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2011/05/14

天才子役の違和感

芦田愛菜

先日、おいも屋にて購入した、りな&ゆっきーな小田原撮影ドキュメント。08年の映像であるが、これを見る限り、当時の二人の距離感は極めて微妙に思われた。
ともに妹系キャラ同士、磁石の同極が反発しているかの相容れなさが、容易に見てとれる。
今や、所属事務所であるエヴォルトにおいて、輝かしい将来を嘱望されている二人。果たしてこれから先、うまくやっていけるのだろうか?
さて、牧野りな(現、原里杏)ちゃんといえば…かつてのイベントにおいて、「完全なるノーリアクション」という手痛い洗礼を受けたことを、ほぼトラウマに近い形で記憶している。
(参照:幼さが問う真意
しかしこれはある意味、これ以上にない、子供らしい正直な反応だったと言えるのかも知れない。

今、天才子役というのが巷で話題となり、もてはやされている。彼女(彼)らは、幼い時分より厳しいレッスンを受け、到底信じ難いような卓越した演技と、落ち着いた佇まいで大人達の度肝を抜く。
確かにこれは凄いことだし、天性の才能と努力の賜物だと思う。しかし、どうにも違和感を禁じ得ない。

弱冠6歳にして天才的な演技力を発揮し、たちまち時の人となった芦田愛菜。ただ、残念ながら、僕にとっての美少女としての評価はさほど高くなく、これまで注視するに及ばなかった。
画面を通じての彼女が、あくまで幼く可愛いのは認めるものの、子供が大人であるかのような不自然さが際立ち、どうしても素直に受けとめられないのである。
演技の集中力気持ちの切り替えハキハキとした喋り口完璧な台詞まわし…どれをとっても、6歳の子供が出来ることではない。考えてもみて欲しい。我々が6歳の頃には、ろくに人と話すのもままならず、赤ん坊も同然だったはずだ。
ここまでのレベルに達するのに、常軌を逸した過酷なレッスンを経てきたのは疑いない。聞いた話では、いつでも泣けるようにする為、レッスンの先生がもの凄い形相で睨みつけ、子供を精神的に追い詰め無理にでも泣かせるらしい。
幼少期に恐怖で感情をコントロールさせるなど、とても正気の沙汰とは思えない。こうした無茶な方法で、性急に子供を訓練する必要が本当にあるのだろうか?
大人になるまでの間に徐々に経験を積み、その子なりのペースでステップアップしていけば充分なのではないか?

毛色の違うタイプとして挙げられるのは、大橋のぞみが好例か。もともとが歌手であり、子供らしい拙い歌声と素朴な可愛さが、不況でささくれ立った大人達の心を潤した。
演技においても、「白い春」、「ハガネの女」などで見せた、決して巧みではないものの、幼子本来の純真でひたむきさの伝わる自然な演技が光っていた。
他には、最近のものとして、「犬を飼うということ」に出演する久家心にも同様に、ありのまま自然な存在感を感じ得る。
あまりにも奔放に幼さを振り回し、むしろ魅了されてしまったのが、「海のやさい」CMが今なお印象に残る松浦愛弓
古今東西のCM子役が集う某番組において、あの明石家さんまを相手にタメ口で切り返し、人目もはばからず、ボーイフレンドとの遠距離恋愛をもカミングアウトしてしまったエピソード。
これが芦田愛菜であれば、まるで地方の女子アナのような、面白みのない受け答えに終始していたに違いない。
演技は経験、実績ともにまだまだだが、こういった手垢の付いていない天然の子役美少女にこそ、率直に惹かれるのだ。
松浦愛弓

出逢った瞬間に完璧な存在であったとしたら、尊敬こそすれど、温もりある親密な感情を抱くことは出来ないのを知ってしまう。それは、生まれながらにして手の届かない、異質なものとして認められる不幸を意味している。
幼く未熟なものにこそ、未来への果てない希望を託すことが出来る。決して急ぐことなく、一歩ずつ踏み締めるように進んでゆく歩みだけが、健やかな少女の成長といえるのだ。

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コメント

こんにちは☆彡

僕も芦田さんはあまり好きになれません。

santaさんほど高度な考え方は僕には出来ませんが、直感的にというか・・・ビジュアルの可愛さは認めるんですが、あまりにも優等生過ぎて好きにはなれません。

メディア的にはあーいうタイプが受けるんでしょうけど・・・

そうですね、そういう厳しいレッスンの受けて「仕事・プロ」として子役を製造していくんでしょうね・・・

ちょっと悲しい気がするけど・・・それはそれで仕方ないのかな。


・・・でも、僕はイベントに行った時にあまりにも向こうの仔が自由奔放に振舞われたら困るので、そーいうことをあまり否定は出来ません。

最低限、仕事っていうものを理解して、ファンを増やしたいって思ってくれる方が嬉しいです。

先日の報告ですが・・・楠木ららcは想像以上の仔でした。優等生過ぎるような気もしましたが、僕が心配していた、森るいcのようなタイプの仔では無かったです。
順調に育ってくれれば、第2の藤谷まなになることは間違えないと思います。
ただ、ちょっと成長が早すぎるのが心配ではありますが・・・

では、また。

投稿: 館の主 | 2011/05/16 23:47

芦田愛菜cの場合、優等生という次元を通り越して、時に異様な感じにも思えます。まあ、それが常人ではない天才たる所以なのでしょうが…。
正直言って、子供はやはり、拙くて未熟な方がらしいですよ。
子供は子供らしく、大人の真似事なんて必要ありません。

そうは言いつつも、僕とて館の主さんのおっしゃる通り、アイドルとして最低限の嗜みは求めますね。
先述した通り、牧野りなcみたいに話しかけても無反応とか流石に困るので。

>楠木ららc
新人年少組の中では、とりわけ落ち着いてますよね、この子。
意外ときちんとしてるし、かつての友貴奈ぽくて好感もてます。
期待大ですね。

投稿: santa | 2011/05/17 21:35

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