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2011/04/03

落日のアイリーン

鈴木愛理身の丈に合わぬ帝国主義に取り憑かれ、先軍思想にひた走る。翻る旭日旗に託した夢は、大東亜共栄圏という名の壮大な暁の帝国。愚かしいまでの血塗られたファシズム
軍備増強を進める大日本帝国にありて、人民は天皇を奉り、神の国の隆盛を信じて疑わない。亡国の命運は此の一戦にあると、勢い勇んで大国米英に宣戦を布告した。世に言う、太平洋戦争である。

盤石の牙城を築いたはずのハロープロジェクトにおいて、清純派の灯は消えかけている。真野恵里菜に注がれた正統派アイドルの情熱は遂に報われることなく、次世代に突出した原石は未だ見つからない。
ここで、ある疑問が浮かぶ。なぜ、清純派の雄として、その才能も認められた鈴木愛理がソロデビュー出来ないのか?
卓越した歌唱力はもとより、高齢化の波に呑まれる旧キッズ世代にありながら、なおも清純な輝きを維持するアイリーン
既に、あらゆる好材料は揃っている。しかし、最も問題なのは、煮えきらない鈴木愛理のキャラクターにあったのだ。

愛理の弱点が公に曝された象徴的なものとして、美女放談への出演が挙げられるだろう。
非常にアクの強い鳩山夫人を前に、怯える小動物のような箱入り娘は格好の標的となり、凄惨な様相を呈することになる。
無邪気にお父さん、お母さんと呼ぶ愛理に、父、母と呼ぶべきと一喝。人に嫌われるのを恐れるあまり、自己主張出来ないと告白すれば、言いたいことを言うことで離れていく人など要らないとバッサリ。
生き方の違いそのものがかけ離れている二人の対談は、まさに水と油の如しであった。
騙し討ちと揶揄された真珠湾攻撃では、多数の米艦艇を轟沈し大勝した日本軍であるが、後方の空母機動部隊、石油タンクを撃ち漏らした結果、太平洋の制海権を握るに至らなかった。
無防備な弱点を攻められても、戦局を覆す未知数の能力があるのかどうか。そこが極めて重要なのだ。

今をときめくAKB48現エース級まゆゆ(渡辺麻友)とのコラボレーション企画。ここでも、どうにも明確なキャラクターを打ち出せない愛理。
CGばりの、くっきりとした美しさで魅せるまゆゆに対し、あくまで自然体、天然無邪気な可愛さでアピールする愛理。
ここまでは良かったが…アニメ大好き腐女子っぷりを発揮し、ヲタヲタしいまゆゆに、まるでついていけない愛理の戸惑い。
ヘラヘラと調子を合わせるのが精一杯で、キャラ的に完全に喰われた感じがした。中途半端なキャラクターの悪さが、これみよがしに露わになってしまった格好だ。
指揮官の曖昧な状況判断による、無理のある兵装転換。ミッドウェーにおける魔の5分間がもたらしたものは、戦争の局面を揺るがす正規空母の大損失だったのだ。

℃-uteのサブキャラと見込まれていたちっさー(岡井千聖)の、思いもかけないユニークなアピール
ネットを通じたストリーム映像にて、ダンス振付けを本人自ら配信。℃-uteのみならず、他ユニットに至るまで完璧な振付けで踊るちっさーは、一躍有名人に。
まんまと話題を独占し、エースであるはずの愛理を軽く追い越し、遂にはソロデビューまで果たした。愛理は、一体何を呆けていたのか?
折り紙付きの歌唱力美少女性、どれをとっても劣るわけのない伏兵に水をあけられた屈辱、そして驚きは如何ばかりか。
硫黄島において栗林中将の執った作戦は、押し寄せる米軍を従来の水際戦闘で迎え撃つのではなく、地下坑道を用いた内陸防御に徹した持久戦であった。巧みな戦術により米軍に空前の大打撃を与え、実に一ヵ月に渡り島を死守した。
旧態依然とした方法に捉われず、常に柔軟な思考で最善の効果を追求する。この姿勢が必要不可欠なのだ。
鈴木愛理、渡辺麻友

炎上する大和艦上にて、最期を迎える時来たる。アベンジャーの集中攻撃により甲板の傾斜角は実に20度を超え、戦闘能力は永遠に失われた。もはや帝国海軍もろとも、沖縄の海の藻屑と消える運命なのだろう。

おびただしい真紅に燃え盛る夕陽は、全ての終焉を告げる鮮血の赤。人の創りし世界を、自らの手で壊す矛盾に通じている。
落日のアイリーン。独自の世界観が崩壊するその時にこそ、新しき清純派の夜明けは訪れる。累々たる屍を乗り越えて、この荒廃した世界に清純派美少女の光明を取り戻せ。

参照リンク
バトル・オブ・アイリーン
アイリーン 炎の戦線

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