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2008/12/07

少女期のラストフライト

小池里奈

大人のイメージは偽りや体裁で塗り固めた汚濁でしかなく、子供のイメージは我が儘で欲望のまま生きる本能でしかない。
それなのになぜ、大人と子供の中間である少女の時が、こうも美しい輝きに満ちているのか。
非常にアンバランスで不安定な少女期において、絶妙な美しさを維持した美少女達。その魅力の源泉となるのは、危うく儚い一瞬の、繊細な佇まいにあると確信した。
それは、幼くも凛とした美貌にもあり、華奢で折れそうな四肢にもあり、生き生きとした瑞々しい生命力にもある。
全てが均一にバランスを保持することで、類い稀なる少女美は創出される。逆を言えば、ほんの僅かな狂いが生じれば、全ては灰燼に帰することとなるのだ。

ジュニアアイドルの世界では、殊に急速な肉体的成長を忌み嫌う節が、よく囁かれる。少女らしく輝いた時期に比べ、それはあまりに不格好にすら見え、多くはこれを「劣化」と呼ぶらしい。
僕はこの言葉が好きではないが、少女ならではの美を重んじるのならば、確かにそういった落胆を感じることは少なくない。

アイドルとして、U-15界隈に金字塔を打ち立てた小池里奈に至っては、まさに象徴的な少女の成長を鑑みれたといえよう。
美少女戦士セーラームーン」セーラールナ時代では、あまりに幼く稚拙な雰囲気が、美少女と呼ぶに程遠かった。そこから見る見る成長し、ほぼ完璧な少女美を達成したのには、驚きを禁じ得なかった。
最も印象的なのが、誰から見ても愛らしい小動物的なルックス。そこにアイドルらしい天然さと、少女の未成熟さが融合した美しさは、筆舌に尽くし難いものがある。
待ち望んだ美少女の登場を、僕は「新星美少女」と讃えたが…どうやら輝かしい季節も、はや終わりを告げようとしている。
写真集「里奈の旅」で見せた、あまりに成熟した大人のボディライン。少女の美しさとは大きく逸脱し、過ぎ去りつつある現実が胸に響くようだ。
愛くるしい容貌そのままなだけに、余計に痛ましく映るのかも。深夜ドラマ「不思議少女 加藤うらら」などで、奇抜なキャラ発揮したりと活躍が続くが、心は遠のきつつある現状。せめて記憶に中に、少女期の断片を探していきたい。

幼くしてグラビアアイドルを声高に叫び、茨の道を突き進む。
その先に待っているのは、劣化や社会的批判という、アイドルにとって致命的な困難の数々なのか。
前代未聞、小学生グラビアアイドルを自認し、話題を呼んだ美咲あい。媚びでも何でもなく、「お兄ちゃん」節で世の男性諸君をメロメロにしたのは記憶に新しいが…どうやら、凄まじいまでの急落に見舞われているようだ。
予感はしていたものの、急過ぎる身長の伸びによるバランスの崩れが表面化した。中学生入り混じる、どちらかというとセクシー系なU-15雑誌の表紙を見て愕然とする。面長な輪郭とメイク効果で、明らかに高校生以上のギャル風情が漂っていたのだ。
思えば、おいも屋イベント初参加に導いたあいちゃんの、この変わりよう。何とも、物悲しい切なさに打ちひしがれた。

清純いもうと倶楽部に吹き荒れた、謂れなき批判の嵐。何ら法律違反のないに拘わらず業務を妨害された形となり、本来なら裁判沙汰になってもおかしくない筈だが…名称変更やコンテンツの一部削除で存続を図る、保守的方針を選択した模様。
(参照:抑圧しようとする心の歪み
この旧水着コンテンツにおいて、中学生はともかく、小学生での大胆水着による人気獲得は難しい。そういった意味でも、DVD連続リリースに漕ぎ着けた葵果子は、注目すべき特別な存在だ。
あらゆる肌の露出を惜しまない、無邪気な幼女ぶりが鮮烈に映る。当然、本人に意識はないが、ポージングによっては極めて意図的な感もあり、批判に曝されることもあっただろう。
このほど、事務所関係のトラブルも密かに噂され、暗雲漂いそうな成り行きも。彼女の場合、成長と共に洗練される期待感があるだけに、順調な活動環境を望みたいところではある。
葵果子

輝きを放つ少女期。彼の時間に生きるのならば、過ぎ往く季節に趣きを見い出せるのだろう。なぜこうも儚く散ってゆくのか、そんな余韻が、いつまでも僕の心に木霊する。
そこに存在した美しさは永遠であり、切ないほどに蘇る想い出の中で、いつでも鮮明に生き続けている。
少女期のラストフライト。飛び立った時の輝きは、真っすぐな孤を描きながら振り返りもせずに、あの空の彼方へ消えていった。もう二度と帰らないと知っていても、僕の視線は虚空を彷徨うように天を仰ぎ続けるだろう。

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