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2008/12/30

2008年 アイドル総決算

可憐Girl's

世間では、目まぐるしく変動した今年を象徴する漢字として「」を挙げたが、ジュニアアイドルを注視してきた僕からすると、終焉を意味する「」の印象が色濃く残った感がある。
それは、ひとつの区切りを示したのかも知れないが、時の流れと共に変貌したものの大きさを痛感するには十分であった。
いわば、少女らしさの喪失と醒めてゆく気持ちが絡み合うように、螺旋を転げ落ちていく感覚が確かにあったのだ。
そんな失意に満ちた今年の歩みを振り返り、少しでも来たる年への希望に繋げたいと思う。

僕の中で最も顕著に波が引いたといえるのが、ハロープロジェクトに対する思い入れである。
Berryz工房の絶頂気運、℃-uteの新たなエネルギー。このベリキュー二大勢力に心動かされてきたわけだが、メンバーの相次ぐスキャンダルによって急速に熱が冷めてしまった。
特に、明らかに本人であるのが確定的であった栞菜を、事務所が完全放置するに至っては呆れたというか何というか…。
アイドルという存在意義を問うこととなった。その流れから、最もアイドルらしさで魅せてくれた嗣永桃子の高齢化も如何ともし難く、その成熟度も相まって終焉を迎えることになる。
ここで再燃を期待するのは酷なことだが、この後を引き継ぐ存在が見当たらないという事実が、極めて残念に思えるのだ。

次世代の美少女 飛翔の時
運命を分かつカウントダウン
信じ続けたアイドルへの憧憬
記憶に刻まれた輝ける少女期
ももち論最終章 大いなる眠れる魂

これまで、特別な思いで見守ってきた少女との別れ。つまり、フェードアウトしていった彼女らを見るにつけ、僕はそれを「アイドルの死」と形容せざるを得なかった。
非常に重く痛切な気持ちと共に、受け止めねばならなかった別離。それだけに、素質ある少女の足踏みに、もどかしさを募らせることもしばしば。いうまでもなく、かねてより注目し続けてきた一木有海が、その代表例である。
小池里奈の急激な成熟ぶり、そして一木有海の長過ぎる沈黙。これらが、僕にとってあまりに大きな懸念材料となりそうだ。

永遠の別離 死にゆくアイドル
運命を切り開く少女の可能性

アイドルを取り巻く、不自然極まりない動向の数々。それは時に少女の過去まで否定し、利益のために手段を選ばない薄汚い欲望となって露呈した。
チャームキッズ中村あのん(現あやの)の過去履歴抹消の動き。NHK子供向けバラエティのレギュラーとなったことで、別会社まで立ち上げイメージ払拭に躍起になったのが見てとれる。同じく、行まゆかでも同様な処置が施され、個人的に大きな不快感を抱いている。
その他、複数購入特典の不自然さ水着を児童ポルノと見なす偏見など、アイドルの世界が歪み狭められる悪しき傾向が、より浮き彫りになりつつある。来年にかけ、規制強化の声が強まり兼ねない現状。ジュニアアイドルにとっては、苦難の到来か。

消された足跡
抑圧しようとする心の歪み
穢された熱き思い

終わりの始まり。そんなネガティブな印象の強い今年にあって、新しく生まれ、ひと際輝いた存在もあった。
アニメ主題歌を皮切りに、思いがけない人気を獲得した可憐Girl's。キャッチーな楽曲の良さと、文字通り、新鮮で可憐な美少女ぶりに痛く胸をときめかせた。
11月にリリースされたセカンドシングルも非常に素晴らしく、今後の更なる活動展開にも大いに期待が高まる。
一方、ある意味において常に斬新なサプライズを届けてくれるのが、徳島ローカルcoco's(コニーズ)の異端なクオリティ。
いつまでも純朴であってかつ、日常にほど遠い驚愕のパフォーマンスで魅了する。来年も異界の誘惑に抗えないだろう。

美少女が放つ日輪の輝き
楽園に焦がれた異界の住人
異界を漂う甘い夢

もうこうなると、僕にとって最後の命綱となるのが、輝けるレジェンド松嶋友貴奈に他ならない。
言い様がないほどの、精密なトータルバランスの素晴らしさ
あまりにも清楚で美しすぎる容貌と等身大の素顔、そして、小学生にしては珍しい理性的な側面。
渾然一体となったその魅力は、僕を前田亜季以来の、途方もない高揚感に押し上げた。
今年唯一となった、貴重なイベント参加。
今だからいうが、このチケット取るため無理に休んだ短期の仕事は、結局クビになってしまった。それでも、何ら後悔の欠片もない。それほどまでに、魅入られているのだ。
ラブレター」主演を機にファンになった方々には、DVDも是非おすすめしたい。類い稀な輝きにメロメロにされるだろう。
チャーム卒業発表した泉はるが、実はストライク移籍の顛末。今後不安なのが、こうしたファンと切り離す移籍劇か。
もし、ユッキーナがストライク移籍しようものなら、僕は発狂するから憶えていて欲しい。

少女美のトータルバランス
美少女の帯びる色彩
深く安らかな伝説の時
あるがまま素顔の美少女伝説
運命を刻む美少女の伝説

松嶋友貴奈

全てが終わりを告げ、闇に閉ざされるのならば、それは自然の摂理でしかない。死とは、何もかも奪い消し去り、生み出すものは荒涼たる虚無でしかない。
少女が少女であった時、その拙い意思の力はか弱くもあり、幼さの滲む美しさは一瞬で過去へと消える幻のようなもの。
消えゆく面影に死の影が過ぎるなら、掴めない美しさをただ記憶に刻むのもいい。やがて、新しい時代の到来と共に、確かに存在したはずの美少女に出逢えるのならば、それでいいんだ。

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2008/12/27

惜別に託す幸せ

チャームキッズ

年齢を重ねる毎に、時間の流れは増してゆく。あっという間に
一年が過ぎ、僕はまた年老いて緩やかに朽ち果てる。
置かれた状況は変わらず、出会いもなければ別れもない殺風景な日常。こうした現状維持は、ある意味、幸せなのだろう。
幼子らのゆったりとした時間は、どこかほの甘く、惜別の涙でさえも澄んでいて悲しみを和らげる気がしてくる。そんな感傷を、今年最後のイベントで汲み取ることが出来た。

元来、方向感覚のない僕は、一度訪れているにも拘らず新馬場駅で迷っていた。その脇を通り過ぎた若い女の子の三人組が、「ひかりちゃんが…」「るりこが…」との、話し声を響かせていく。親類か、はたまた友達なのか、とにかく正しい方向を思い出すことが出来た。
昨年のスプリングフェスタ以来、二度目となる六行会ホール
(参照:美少女の渦に呑まれ、熱く果てなく
美少女集団チャームキッズの恒例行事、2008年度クリスマス祭りに例によって訪れた僕。経済的事情で2部のみの参加となり、焦点は松嶋友貴奈と卒業組の挨拶といったところか。
当初、整理番号からの推測で悲観的だった座席も、実際には5列目左寄りと、まずまずな位置をキープ。左前にあやか様推し?の外人2人、隣りに独り言オタと、分かり易い環境に苦笑
する。

さて、開演早々あぜジャンのPVを見せられ、テンポの悪い演出にげんなりする。エンディングにも意味なく映し、宣伝は要らんだろと、これでもかとばかり社長に言い聞かせてあげたい。
プログラムも手渡されなかったので、正直言ってうろ憶え。いつも通り、ダンスやトークがお披露目される中、最も輝いて見えたのは…チャームキッズ・ナンバー2の誉れ高い、海堂るりこに他ならなかった。
和風なダンスの躍動感、真剣な表情と親しみある笑顔の対比、積極果敢なトークの軽快さ。新ユニット、平成の「リボン」で、プリティな魅力の新発見。まさに驚愕。ピンクメイドマンセー!
今回、ひかりちゃんの妙に丸顔に見える感じが、かつての塩沢みゆきみらの星人を思わせ、劣化の不安に苛まれただけに、るりこが余計に引き立ったのだろうか??(失礼)

そして、予想通りのうきうき~ず解散。副隊長喪失に続き、大場はるか隊長の卒業で、お笑い隊長上まゆだけではどうにもならんと分かろうもの。テンション上がり切らない隊長のMCが、全て物語っていた。
こうなると、新世代に期待したくなるが、新人紹介では春日まなみちゃんの幼い愛らしさがやや目立ったのみ。
みんな日記の写真写りが異常に良かった野々原もかちゃんは、さほどでもなかったような!? そびえ立つ春日みつきお姉ちゃんの方が存在感あり、ステージ上ではベリの熊井ちゃんに酷似していた。

若虎の音楽中断ハプニングなど、意外な見所もあったが、やはり何といってもお目当ては、ユッキーナに尽きる。演技と思いきや、単なる朗読か?と落胆しつつも、双眼鏡でユッキーナをガン見する。純白の装いと結んだ髪が清楚すぎて、胸が苦しい…。
一応、演技みたいな場面ありつつも、ユッキーナは目立たない役柄か。ドラマ主演が脇役とか、どんだけだよ。。
お祭り的華やかなステージのラストは、涙の卒業者挨拶。頭の中が混乱し号泣する隊長その他は、ここぞとばかりにグダグダに。
キムミキ(木村美樹)のように、予め文面を用意すべきだったのでは!? しかし、本当のサプライズは、この後の泉はる川口ひとみ卒業の緊急告知であった。
あまりにあっさりした、はるちゃんの挨拶といったら…。観客は、これまさに呆然自失である。ここで、あの理性的なユッキーナが大号泣。親友との別れを惜しむ気持ちが溢れる。初めて目にするその涙に、何だか妙に悲しくなってしまった。。
聖歌斉唱の終幕。ホラーアイドルズ消滅し、意気消沈する奈緒ちゃんのピアノ演奏も、それはまあ酷いことになっていた。

閉演後の物販において、僕はユッキーナ登場を最後まで待ち望んだが叶わなかった。どうやら、1部物販のみだったらしい。
比較的、粘着常連の層が薄く、間近で見られただけに残念だ。それでも、姫野れみちゃんの意外な頑張り、水森ちなつちゃんの端正さを再評価することが出来た。
心の中で隊長に感謝のご挨拶を済ませてから、独り帰途につく。帰りの京急線、僕の向かいに座ったのは、82B(ハニービー)新潟組の未由ちゃんとその親族の方だろうか。
チャームっ子の話に花を咲かせている様子が、祭りの後という風情であった。

新しく生まれては喜びに打ち震え、後先など考えず疾走し登りつめ、いつだって生きるエネルギーを与えてくれる。
いつしか華やかな時が過ぎ、終焉を迎えたとしても、決して消えることのない足跡が刻まれた。
共に歩んだ連帯感、学び励んだ努力の結晶、熱く芽生えた友情がある。その涙が伝わったのは、人生の大きな糧を得た証し。心の深い部分から、惜別に託す少女の幸せを今、見つめている。

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2008/12/22

異界を漂う甘い夢

コニーズ

いや応なく飲み込まれた瞬間を、僕は憶えていない。なぜ、こんなにも心を衝き動かすのか、知ることもない。
底知れぬアンダーグラウンドに生きる時が、息苦しいほどのときめきと充足感を与えてくれる。僕は突如、引き込まれたのだ。
あの禍々しいまでに心焼き尽くす、萌えの巣窟に。コニーズが繰り広げる、異界の深淵に。

僕がこうして、見知らぬ街である両国に降り立つのは、必然だったろうか。しもやけで腫れ上がった手を擦り合わせる。
あの茹だるような暑さからは、随分と様相を変えたものだ。
(参照:楽園に焦がれた異界の住人
年内はないかと思われた、いわば受験生であるcoco's(コニーズ)のクリスマスライブ
予想に反し嬉しい誤算となった、お馴染み両国FOURVALLEYでの「冬休みだよ、両国集合! 2008」。頃合い良く仕事に一段落ついた僕は、当然の如くこの地を訪れたのだ。

早めの整理番号で後ろ寄りの座席を確保したのだが、これがそもそも間違いだった。
いわゆる、立ち見の直前に位置する席。
酔っ払ったヲタどもが、チョップやエルボー、体当たりまで仕掛ける危険極まりないポジション。正直、ライブハウスでの酒類提供はやめて欲しい、とまで思うに至った。

何はともあれ、初っ端からクライマックス、コニーズの異界突入である。
アラレちゃんのテーマが胡散臭く響き、サンタコスプレのコニーズ登場。か、可愛いよ、ゆいぴょん、きはちゃん。
今回は久々に、ホットこいさんずでなく、単独での出演。それでも、独特の存在感は抜群の二人なのだ。
グダグダを無理矢理貫き通す、コニーズコントのクオリティといったら。小室など時事ネタを織り交ぜたきはちゃんのブラックジョークにツッコむ、理性派ゆいぴょんの構図。
リアルにランドセルに抵抗感を示すゆいぴょん、それを嗜めるきはちゃんの無邪気さ。本当に来年から高校生なのか!?
定番「ジャングルジムのてっぺんで」「ナカちゃん音頭」と披露し、準備不足で無難にこなすのかと思いきや…未公開の新曲披露というサプライズが待っていた。
ゆいぴょんピアノ演奏による、きはちゃん魅惑のボーカルに打ち負かされる。巧みな旋律にのせて、ハートフルポップなナンバーでキャンディ配布と、切ないラブバラードが胸に響く極上のおもてなし
異界と呼ぶには似つかわしくない、この夢見心地は一体何なのだろう。脳が揺らぐような甘い心地良さの中に、コニーズの新境地を見い出した気がする。
ハートウォーミングな余韻に浸っていたら、あの胃薬の曲かいっ! 胃弱な僕を気遣う気持ちは有り難いが…ふむ、この聞いたことあるメロディは?? モスラかいっ!!
…やはり、ここは紛れもなく異界であった。

その後の公演は、甚だ苦痛でしかなかった。アルコールで理性を失った熱狂ヲタの攻撃に、ただただ怯えるハメに。頭に数発、三沢ばりのエルボーもらった時は正直キレかけた。ライブで、これほどヲタが怖いとは思わなんだ。
傷だらけになりつつも、物販コニーズ粘着はお約束。夏の大混雑に比べれば、大分余裕のある客足に見える。話し込んでいる常連らしき人が二人ほどいたが、いくらでも割り込めそうな雰囲気。
それでも僕は、写真撮るのがやっとだった。かように異界とは、隔絶された意識空間を意味するもの。疲弊した僕には、コニーズと触れ合うまでの余力はなかったのかも知れない。
ゆいぴょん、きはちゃんの受験成功を祈りつつ、両国駅に向かう姿を見送った年の瀬であった。

深層に浮かぶ湖畔の情景が、瞼の裏に蘇る。こんなにも穏やかで、言い知れぬ優しさがあったのだろうか。そう、それはまるで夢のよう。世界の終端にある癒しそのもの。
隔絶されたはずの異界にありて、甘い夢に漂う幸福感に満たされるのならば。もう、このときめきは抑えられないだろう。明日もあさっても、未来さえも消え去るのだろう。
純朴すぎる少女が手渡した片道切符。行き先は異界だった。

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2008/12/14

閉塞感を打破する美少女の風

大橋のぞみ

ふと見ると、手がグローブみたいだ。いわば、「しもやけ」である。
世界的大不況の大波に呑まれて、日本の企業もほうほうの体で人件費削減に躍起な昨今。大胆な派遣切りによる使い捨ての実態は、大量のホームレスを生み出し兼ねない事態にまで発展し、大きな社会問題となった。
自家用車も維持出来ない無職の僕は、日夜バイクで遠方の工場派遣に出勤する。暖房などと無縁な工場作業において、生来の冷え性が悪化の一途を辿る。

身も心も凍えそうな時に心に浮かべるのは、可憐な美少女の面影。僕はまるで、尽きかけた命を繋ぐようにして、その温もりに暖をとる。ほんの僅かの間、暖かく満たされる気がする。
もうむしろ、虐げられてもいい。それだけ愚かな人生を歩んできた、僕の贖罪なのだ。自らをないがしろにしてまで、追い求めたものがある。今はただ、それさえあればいい。

不況に相反する経済的効果を生み出した、「崖の上のポニョ」。その認知度を高める原動力となった主題歌…もっと言えば、それは只ならぬ無垢な幼女力にこそあった。
史上最年少の紅白出場、文字通り崖っぷちにある僕から見ても、あまりに眩し過ぎる偉業とピュアネス。このほど、不況下の世間を萌えさせる美幼女大橋のぞみがバラエティ出演した模様。
おしゃれイズム」で垣間見せた、無邪気な笑顔と素顔の数々DAIGOなど、イケメン好きな正直過ぎる子供っぽさ。学習机と愛犬の話題、お小遣い300円といった庶民的なプライベートも公開した。某番組のオークションで、自作絵を10万円(あるいはそれ以上?)で落札されたエピソードと、あまりに対照的だ。
荒んだ時代が求めたかにも思える、のぞみちゃんの稀有な穢れなさ。荒廃し切った僕の胸にも沁み渡るようだ。

朝の出勤間際、血圧の上がらない僕の目覚ましとなるのが、
おはガールの面々。この中でも、このところ急速に美少女度を増してきているのが、伊藤梨沙子その人である。
他の二人(松岡茉優疋田英美)に比べ、朝っぱらからウザすぎないテンションが心地良い。正統派の正中線を往く清楚な顔立ち、整った歯並び、華奢で可憐な佇まい。
ピチモでもある彼女だが、モデルだけで終わらせるのには惜しい素材。是非とも、アイドルとして大輪の花を咲かせて欲しい。

この他、バラエティ出演した少女多数ありつつも、鮮明に記憶に残る存在もいる。
少し前になるが、お笑い芸人の女子中学生人気ナンバーワンを決定する企画があった。細川藍など、有名どころも居たが… 画面に映り込む女の子の中から、とびきりの輝きを放っていた面影を、今でも忘れられないでいる。
彼女の名前は、斉藤光香というらしい。アイドル誌「Prolog」にも登場し、CM出演経験もあるが、どうにも地味な活動の印象。
こういった未知なる可能性を秘めた美少女を、アイドル王道へ。こんな閉塞した時代だからこそ、人々を癒せる真のヒロインが求められているのだ。
斉藤光香

心の荒野を吹き渡る、清々しい風の音色が聴こえてくる。あるがままの自分でいられることを、懸命に諭すように刻んだ道筋。
頬を撫でる少女の風は、僕の徒労さえ優しく包容してくれている。
美少女の輝きには、鮮やかに広がっていく奥深さがある。
振り返ることなく進めるのは、果てしない地平に心が引き込まれているから。あの柔らかな風に導かれた僕は、生まれいずる少女美の神秘に身を投じるのだろう。

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2008/12/07

少女期のラストフライト

小池里奈

大人のイメージは偽りや体裁で塗り固めた汚濁でしかなく、子供のイメージは我が儘で欲望のまま生きる本能でしかない。
それなのになぜ、大人と子供の中間である少女の時が、こうも美しい輝きに満ちているのか。
非常にアンバランスで不安定な少女期において、絶妙な美しさを維持した美少女達。その魅力の源泉となるのは、危うく儚い一瞬の、繊細な佇まいにあると確信した。
それは、幼くも凛とした美貌にもあり、華奢で折れそうな四肢にもあり、生き生きとした瑞々しい生命力にもある。
全てが均一にバランスを保持することで、類い稀なる少女美は創出される。逆を言えば、ほんの僅かな狂いが生じれば、全ては灰燼に帰することとなるのだ。

ジュニアアイドルの世界では、殊に急速な肉体的成長を忌み嫌う節が、よく囁かれる。少女らしく輝いた時期に比べ、それはあまりに不格好にすら見え、多くはこれを「劣化」と呼ぶらしい。
僕はこの言葉が好きではないが、少女ならではの美を重んじるのならば、確かにそういった落胆を感じることは少なくない。

アイドルとして、U-15界隈に金字塔を打ち立てた小池里奈に至っては、まさに象徴的な少女の成長を鑑みれたといえよう。
美少女戦士セーラームーン」セーラールナ時代では、あまりに幼く稚拙な雰囲気が、美少女と呼ぶに程遠かった。そこから見る見る成長し、ほぼ完璧な少女美を達成したのには、驚きを禁じ得なかった。
最も印象的なのが、誰から見ても愛らしい小動物的なルックス。そこにアイドルらしい天然さと、少女の未成熟さが融合した美しさは、筆舌に尽くし難いものがある。
待ち望んだ美少女の登場を、僕は「新星美少女」と讃えたが…どうやら輝かしい季節も、はや終わりを告げようとしている。
写真集「里奈の旅」で見せた、あまりに成熟した大人のボディライン。少女の美しさとは大きく逸脱し、過ぎ去りつつある現実が胸に響くようだ。
愛くるしい容貌そのままなだけに、余計に痛ましく映るのかも。深夜ドラマ「不思議少女 加藤うらら」などで、奇抜なキャラ発揮したりと活躍が続くが、心は遠のきつつある現状。せめて記憶に中に、少女期の断片を探していきたい。

幼くしてグラビアアイドルを声高に叫び、茨の道を突き進む。
その先に待っているのは、劣化や社会的批判という、アイドルにとって致命的な困難の数々なのか。
前代未聞、小学生グラビアアイドルを自認し、話題を呼んだ美咲あい。媚びでも何でもなく、「お兄ちゃん」節で世の男性諸君をメロメロにしたのは記憶に新しいが…どうやら、凄まじいまでの急落に見舞われているようだ。
予感はしていたものの、急過ぎる身長の伸びによるバランスの崩れが表面化した。中学生入り混じる、どちらかというとセクシー系なU-15雑誌の表紙を見て愕然とする。面長な輪郭とメイク効果で、明らかに高校生以上のギャル風情が漂っていたのだ。
思えば、おいも屋イベント初参加に導いたあいちゃんの、この変わりよう。何とも、物悲しい切なさに打ちひしがれた。

清純いもうと倶楽部に吹き荒れた、謂れなき批判の嵐。何ら法律違反のないに拘わらず業務を妨害された形となり、本来なら裁判沙汰になってもおかしくない筈だが…名称変更やコンテンツの一部削除で存続を図る、保守的方針を選択した模様。
(参照:抑圧しようとする心の歪み
この旧水着コンテンツにおいて、中学生はともかく、小学生での大胆水着による人気獲得は難しい。そういった意味でも、DVD連続リリースに漕ぎ着けた葵果子は、注目すべき特別な存在だ。
あらゆる肌の露出を惜しまない、無邪気な幼女ぶりが鮮烈に映る。当然、本人に意識はないが、ポージングによっては極めて意図的な感もあり、批判に曝されることもあっただろう。
このほど、事務所関係のトラブルも密かに噂され、暗雲漂いそうな成り行きも。彼女の場合、成長と共に洗練される期待感があるだけに、順調な活動環境を望みたいところではある。
葵果子

輝きを放つ少女期。彼の時間に生きるのならば、過ぎ往く季節に趣きを見い出せるのだろう。なぜこうも儚く散ってゆくのか、そんな余韻が、いつまでも僕の心に木霊する。
そこに存在した美しさは永遠であり、切ないほどに蘇る想い出の中で、いつでも鮮明に生き続けている。
少女期のラストフライト。飛び立った時の輝きは、真っすぐな孤を描きながら振り返りもせずに、あの空の彼方へ消えていった。もう二度と帰らないと知っていても、僕の視線は虚空を彷徨うように天を仰ぎ続けるだろう。

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