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2008/08/24

記憶に刻まれた輝ける少女期

Berryzcute1 時の経つのは早いものだ。殊に、成長盛んな少女の時間は、瞬きする間にも早足で過ぎ去っていく。
僕が、Berryz工房に惹かれていったのは、初めて購入したライブDVD「まるごと」が、きっかけだったろうか。拙いながらも懸命なパフォーマンス、躍動する少女らに魅了されたのを、よく憶えている。
あれから僅かに思える時で、少女はすっかり大人びてしまった。
その顔は自信に漲り、幼さ故の可憐さは陰を潜めた。
僕の中で、ひとつの時代が終わりつつあるのを感じる。求めるものを手に出来ない、やるせない焦燥感と共に。

ハロープロジェクトにおけるアイドル熱が、急速に冷めてきた。モーニング娘。に絶望し、Berryz工房で再燃した熱い高揚感が、もうほど遠い感触に思える。
常に未完成な少女らしい魅力を求める僕にとって、メンバーの成長は確かにあるが、相次ぐ恋愛スキャンダルが追い討ちをかける形となったようだ。
今のところ、次世代を担うエッグ世代にも注目に値する存在がなく、ファンクラブ継続も断念した。これには、マンネリ化するFCイベントと、高速握手による縮まらない距離感によるところも大きいが…。

今春、Berryz工房℃-uteによる初の合同コンサートが催された。これは、かつてのキッズ世代が集結する、斬新な試みとして興味深いものであった。本来、触れ合いを重視し、コンサートに興味を示さない僕でさえ、最後まで参加を迷ったほどだ。
このDVD「仲良しバトルコンサートツアー2008春」を、なぜか
おいも屋で見付けた僕は、つい勢いで購入してしまった。
Berryz工房バージョン。要するに、店長の趣味らしい。
もしかすると、これが最後のDVDレビューになるかも知れない。簡潔に感想を記し、より後味良く観賞していきたい。

大きな愛でもてなして
センターステージでベリキューが舞い踊る様は、何とも華やか。横アリの会場全体を駆使したステージングは、興行経験の裏打ちを感じさせて、なかなかに素晴らしい。
エッグのバックダンサーが、ソロライブにない新鮮さを醸し出していて良い。結構、元気良く踊っていて衣装も可愛らしい。
右側の眼鏡の子が気になるが、はて、さっぱり分からない。。
僕らの輝き
バラエティ豊かな制服風衣装が、目に心地良い。ベリキュー織り交ぜた面白い取り合わせだが、熊井ちゃんの巨大さがひと際目立つステージに。少年から少女へ脱皮しつつあるちっさーの、この髪型は果たしてどうなのか、少なからず疑問が残る。
千奈美の制服はなかなか似合ってると思うが、冷徹な握手の対応によって、どうにも拒絶反応があるのは否めない。
サヨナラ 激しき恋
今や高校生となってしまった僕らのプリティアイドルももちだが、奇跡的なアイテムであるジャンパースカートにより、かつての中学生風情を取り戻した。アイドル絶頂期を越えつつあるももちが、最後にひとかけらの郷愁を与えてくれたようだ。
野暮ったいセーラー服が妙に似合うナッキーに、いつの間に成長したハギティ。 そりゃ、僕も歳をとるはずだ。
ドドンガドン音頭
テンション上げ子怒涛の大暴走劇。お約束とはいえ、正直ちょっと梅さん見直したかも!? 完全なお祭りモードのスイッチが入る、テンションあげあげ盆踊りで煩悩まみれに。
ピンクの半被が、チャーム物販を彷彿とさせる、粋でいなせな美少女節がこだまする。エッグ紹介の折りに飛び跳ねる女の子達。やんちゃ過ぎてパンツ見えてしまうよ!
しかし、あのメガネっ子は一体…。
ホントのじぶん
テンション上がった勢いとはいえ、この盛り上がりは、つまり
この曲がBuono!キラーチューンであるのを誇示している。
ワイルドな黒の衣装と、エッグの爽やかな色彩の衣装の対比。昔のジャニーズみたいに、常時、若手バックダンサー付きでも良いのでは?とか思ってしまう。
発育著しい愛理。ショートパンツのお尻に釘付けになってしまったのは、とりあえずここでは内緒にしておこう。
夏DOKIリップスティック
まいみぃの身体能力をフル稼働させた、超体育会系の真夏ナンバー。ダンスのキレが凄まじいと定評のあるキャプテンナッキーを引き連れ、渾身の躍動感で魅せる。
とにもかくにも、振りが大きくダイナミックだ。両ユニットを代表するリーダー格だけあって、新陳代謝も半端じゃない。
まさに、しのぎを削る今テーマを物語るダンス競演であった。
Berryz工房、℃-ute

新しく芽吹いた生命。それは、アイドルの世界において、頂点へと駆け登る少女の未知なる可能性を知らしめてくれた。
時間が少女を大人へと導いても、刻まれた輝きの時は、永遠に脳裏に残り続けるに違いない。
きっと、忘れはしない。何時でも挫けない、強かさを秘めた少女であった時のこと。弱くて泣いた涙でなく、絆と達成感で流した涙があったこと。ただひたすらに夢を追いかける、一途で純粋な少女の視線があったことを。

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