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2008/06/11

理不尽な犯罪 歪んだ世の中

秋葉原で起こった無差別殺傷事件。上京すれば真っ先に赴き、親しみ深いあの街でこれほど凄惨な事件が起こるとは…。
この日曜日、おいも屋ではチャーム新人のイベントが軒並み催され、僕が足を運んでいた可能性は十分にあった。
僕が刺し殺されていれば、まさに不遇の人生を遂げたことになるだろう。ただ、この犯人が抱えていたやり場のない憤りを察するなら、余計に他人事とは思えない節もある。
派遣社員として職を転々とした挙げ句、将来に希望を見い出せず、自暴自棄になった末の犯行だと囁かれている。
格差が拡大し続ける社会的背景が、こういった常軌を逸した事件を引き起こしている気がするのだ。

小泉政権下、構造改革の煽りを受け、人材派遣業の大幅な規制緩和が行われた。現状では、ほぼ無法状態のまま派遣会社が乱立し、様々な違法行為が野放しにされてきた。
二重派遣など、最近になって問題が表面化しているが…それよりも難題なのが、非正規雇用労働者の増加による格差の増大にあるのは、火を見るより明らかである。
無職である僕は当然の如く、複数の派遣会社に登録し仕事をしている。時には、正社員よりも厳しい労働環境で仕事をすることも多々ある。もちろん、かなりの低賃金で。
当然、仕事は安定せず、派遣先の都合で容赦なく切り捨てられる。まるで、人をモノのように扱い使い捨てるのが、この世界では当たり前の日常なのだ。
正規雇用を求めても、一度躓いた人間に世間の風は冷たい。企業は、人件費の安い非正規雇用を増やし、新卒者でもなければ決して受け入れようとはしなくなる。
全ては悪循環に陥り、貧しくてもどうすることも出来ない底辺で生きる人間は、夢も希望もなく奴隷のように扱われている。
これが果たして、資本主義国家の宿命といえるだろうか。

この国では、自殺者が年間3万人を超えている。生活苦によって借金に追われる人や、将来に不安を感じる若者が、多数逝っていることは容易に想像出来る。それなのに政府は、抜本的な対策を取らずに、それらをほぼ見殺しにしている。
名ばかりの自殺対策基本法など、何の意味もない。問題の根本は、安易な規制緩和による弊害を放置していることにある。
年金など社会保障に対する不安感もあるが、もっと若者のやり直しがきく社会作りをして欲しい。
このままでは、努力しても報われない世の中に絶望した若者が暴走し、これと同じような事件が続発することだろう。

秋葉原に頻繁に出入りしていたらしい犯人の横顔。ゲーム好きだのオタク属性が取り沙汰される中で、あまりに露骨な「ロリコン」という表現でマスコミが報じている。
これが僕には、非常に悪意を感じる報道に思えた。つまり、「ロリコン」イコール「犯罪者」という意図を込めているとしか思えないのだ。
なけなしの金を使い、幼い少女のイベントに行く僕のような人間を、人はきっと「ロリコン」と呼ぶだろう。
別に構わない。好きなように呼んでくれ。しかし、無闇に犯罪者呼ばわりされるのは心外だ。
児童ポルノの単純所持規制も、本格的に検討され始めている。曖昧な児童ポルノの定義付けをそのままに、規制強化するのには大反対だ。おいも屋の帰りに職務質問を受け、小学生の水着DVDが出てきたからといって、検挙されるのは横暴だし御免なのである。
少女に惹かれる者のほとんどが、その穢れない純粋さを求めているものと確信する。それは人を傷付けたり、脅かすこととは全く対極にある癒しで、ささくれ立った心を優しく包み込んでくれる。
この歪んだ世の中で戦い傷を負うからこそ、無垢な少女に癒しを求めていることを、どうか分かって欲しいんだ。

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