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2008/03/29

少女美のトータルバランス

真っ白い画用紙に絵を描くとするなら、清々しい淡い色彩とバランスの取れた構図を、僕なら重視する。
くっきりと正中線を貫き、均整の取れた美の描写。それでいて、優しく甘いあどけなさを残す雰囲気が、温かいぬくもりを宿すようで目に心地良い。
世にある全ての優れた価値あるものに共通するのは、絶妙なる均衡性に他ならない。
そう、つまりトータルバランスである。

美少女を評価するにあたり、注目すべきはトータルバランス
万人が認め人気を博する理由は、精緻に整った美貌と柔らかなキャラクターが融合した、類い稀な輝きを有しているから。
僕がいつも思い描いているのは、一見して平凡な印象ながら、注視すればするほどに欠点を見付けられない美少女のイメージ。
最低限必須の条件として、サラサラの黒髪歯並びの良さ肌の綺麗さ等々挙げられるが…最も重要なのは、いかに中間的で埋もれてしまいがちな、心身両面でのバランスの良さを感じられるかどうか。
人々の心を魅了してやまない美少女性とは何なのだろう。そのバランスという点で見ていきたい。

ハロープロジェクト・キッズにおける、嗣永桃子の存在感は際立っていた。
美少女と呼ぶには、あまりに凡庸としたルックス。それが今や、誰もその存在を無視出来ない注目株に成長を遂げた。
桃子のアイドル気質は、常人の知るそれを遥かに凌駕していたのだ。
圧倒的なプリティ要素で完全武装したまま、極めて確信犯的に、アイドル界に殴り込みをかけた嗣永桃子の凄まじさ
何よりもアイドル処世術を知り尽くす桃子は、単に自己アピールに励むだけが唯一の方法でないと理解している。思うがまま、他者や世論を操ることで、自身の価値を高める演出法を心得ているのだ。
桃子は時に、積極性に固執することなく、自分を貶め辱めることで自己演出を試みる。
撮影を知りながら同じジーンズを何度も穿き、貧乏キャラを定着させる。スポフェスでカメラがきたのを確認した上で、わざと転ぶ。拒絶されると分かっていながら、嗣永憲法をメンバーに強制…等々、数え上げればキリがない。
要は、桃子の繰り出すアイドルアピールには、計算された押し引きの、微妙なバランスが含まれているのである。

天才てれびくんMAXを晴れて卒業となった、一木有海
過去に前田亜季飯田里穂らを輩出し、卒業後の活動にも変化が見られた。新年度天てれの陣容と、今後の活動展開が気にかかる。(噂では中村あのん新てれび戦士説もあるが、恐らくガセであろう)
最新ピュアピュアVol.47から一木有海の名が消え、僕に初めて購入を断念させた。なぜ、それほどまでに惹かれるのか?
一木有海を一言でいうなら、シャープな輪郭と無邪気な微笑み、加えて古風で奥床しい大和撫子の魂、その三点共存にある。
アンチ有海によく槍玉に上げられる、鋭い曲線を描く顎のライン。スラリと伸びた四肢の華奢さも相まって、幼さの残る面立ちを、この顎で引き締めている。急激な身体の成長過程にありながら、正統派美少女のバランスを保持しているのだ。
更に、子供番組に似つかわしくないくらい、控えめで真面目なキャラクターが覗ける。一歩退いて、後輩に見せ場を譲る姿勢が度々垣間見える。かと思えば、年下に厳しく指導し、最年長の役割を意識した振る舞いも。
物事に真剣に取り組む故、涙する場面が、一木有海をよく象徴している。周囲への配慮に事欠かず、一歩退いた少女の生き方。人との関わり合いのバランスに重きを置く、日本人としての美意識を、僕はそこに見た気がしたんだ。
一木有海

ともすれば見過ごしてしまいがちな些細な不均衡が、少女の
美しさに、ほんの僅かな歪みを引き起こす。
研ぎ澄まされたバランスの上で、完璧な美少女性を手に入れた少女達が、目前を通り過ぎていくのを感じる。
押し寄せる時の只中にあって、僕らは知らぬ間に、途方もない奇跡の瞬間を目撃しているのかも知れない。
絶妙なバランスを保ったまま、二度とはない輝ける少女時代へと、時計の針は刻まれていくのだろう。

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2008/03/17

美少女と交わした約束

川原真琴、麻亜里

僕はただ、華奢でたおやかな少女を守りたいと思った。
それは、自分だけが脆く弱い存在ではないと、心に確認する作業。少女が少女らしく可憐でいてくれるなら、新たに芽吹くときめきを心の糧として、生き永らえることが出来る。
春の季節が訪れて、世界が暖かい色彩に満たされても、きっと僕は取り残される。この暗闇の彼方から手を差し伸べる少女が唯一、温かなひと時の安らぎを運んでくる。
心に浮かび上がるシルエットは、消えそうに儚い繊細な曲線を描く。いつだって、深く優しい感触をこの胸に残すのは、華奢でしなやかな美しさを湛えた美少女だった。

少女の成長を語る時、個人差の幅が大きいことは承知しているつもり。それでも、少女特有のあどけなさや儚い美しさが失われれば、やはり落胆してしまうもの。
少女が、なぜ少女足り得るのか? それは、か弱く純真無垢な存在を守りたいと、心の底から響く声が教えている。
華奢であればこその儚い風情。これが、少女美には必要不可欠なのだ。

少女らしい美しさを求める時、いつも写真集を手に取る。
忘れられない深い印象を残したものに、天てれでのお姫様イメージが根強く残る中村有沙がいる。写真集「ひめまつり」におけるピュアな少女っぽさスラリとした四肢の美しさは、非常に高い完成度をもたらした。
特に、清純派のイメージを損なわない水着が素晴らしく、現在に至るまでこれを超えるものはない伝説の作品である。
以降、長らく活動休止していたが、このほど中学卒業を機に復帰の気配が!? 某グラビア誌で久しぶりに見た限りでは、清純派の雰囲気は健在な様子。今後の展開が楽しみだ。

かつてのおはガール、キャンディミント。天てれと同じく、子供番組卒業後に個々の水着展開が多い傾向が見られた。
麻亜里下垣真香菅澤美月の三人共に、爽やかで好印象な写真集をリリースしている。純粋さという点では、例の美月の一件が残念ではあったが…最新の麻亜里写真集「まあリズム」は、かなり珠玉な出来映えを誇っている。
突然の水着展開の意外性もさることながら、細身のスタイルを活かした大胆な演出が光る。理想的な成長を遂げた、流麗な肢体の曲線美に思わず脱帽である。
なお、同事務所に属する、川原真琴の水着写真集が待たれる。夢で出逢うイメージに合致する、繊細な美しさで魅せて欲しいものだ。(参照:心の水面に映る少女

ハロプロ次世代の写真集ラッシュが止まらない。
Berryz工房℃-uteの中心メンバーによる写真集は、依然として高い評価を得ているようだ。中でも、鈴木愛理矢島舞美2nd写真集は、成長著しい少女期の危うさを、スリムな四肢で存分に魅せつけている。
特筆したいのは、愛理写真集「CLEAR」。その名の通り、透明感溢れる背景に映える、白い肌の描写が絶妙に昇華する。
細長く伸びた手足のアンバランスさが、まさに少女らしい不完全な成長を物語る。前作の飾らない魅力も良いが、また新たな境地を見い出した気がする。(参照:少女美のジグソーパズル
これとは逆に、期待外れに終わったのが、菅谷梨沙子の3rd写真集「Ring3~リンリンリンッ!~」である。
今回ことさら強調されたのが、大人を意識させるあるまじきふくよかさ。儚い少女らしさは薄くなり、幼き頃の美少女ぶりは影を潜めた。いずれ遠ざかると分かっていても、ベリ最年少としては早足で駆け過ぎたようだ。
さて、それはそうと、いよいよ嗣永桃子2nd写真集である。お世辞にも華奢といえないももちだが、それを補って余りある可憐な魅力が彼女にはある。乞うご期待である。
鈴木愛理

なぜ、ここにそうして佇むのか。心の岸辺に佇む少女の遠い記憶は、失くした過去から今また僕を手繰り寄せようとする。
儚いほどに折れそうな雰囲気に引き寄せられたのは、壊れかけた心の叫びが共鳴したから。
美少女と交わした約束。あの美しい光景を彩ったのは、閉ざされた暗闇に映し出された、少女の透き通るほど繊細な輪郭。
確かにあの時、弱々しく華奢なその少女を、守り続けると約束したのだ。

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2008/03/08

抑圧に伏し、隔てられる空間

ハロテン色紙 ももちよ、あなたが導いたのだ。
まるで現実感のない漆黒の暗闇に覆われた、異次元の空間に佇む。どんなに彷徨っても、もう出口など見えはしない。
盲目に埋もれるのを恐れ、無意に手探りする僕は、闇の中をどこまでだって進んで行ける。それはつまり、全てを塗り潰すかに垂れ込めた漆黒に、この空間が隔絶されていることを決定付ける。
やがて、疲弊し切った僕は、四肢をもぎ取られた羽虫のようにもがき続けるしかない。憐れに蠢く贄の死臭に誘われて、きっとあの怪物はやって来る。
もう二度と光を仰ぐことなく、この心身は怪物に捕食されるだろう。そうして、僕の生命は、大いなる眠れる魂の一部となり生き続けるだろう。この運命は、もう変えられはしない。
ももちよ、あなたが導いたのだ。

時代が移ろうとも変わることなき、アイドル王道。そのど真ん中をひた走る純正統派であるBerryz工房、そして80年代黄金期を彷彿とさせる、プリティアイドル嗣永桃子の存在。
僕がアイドルに目覚めた時期に、華々しく魅せた元祖プリティ
アイドル達。「清楚で可憐に、あくまで可愛らしく」を信条とした、アイドルの原点がそこにはあった。
ただ人数を掻き集め、過剰なまでに飾り立て、注目を集めることだけを重視する現代の風潮。少女本来の自然な魅力は、ますます希薄になっていく。失意を感じ、幼子に夢を託すかの逃避行に奔る僕の眼前を、一陣の疾風が横切った。
心の奥底に眠る魂の、内なる目覚めを感じ得る。
それはまさに、「怪物」と呼ぶに相応しい衝撃であった。

僕は、どうもこの「ゆりかもめ」というのが苦手だ。無人で勝手に走る無機質さもさることながら、座席も狭く向かい合わせで、長身の僕は大抵座れやしない。
ただ、栃木出身の僕には、港と湾岸の景色が目に心地良い。以前にも一度、この感覚を味わっている。目的は同じはずだ。
(参照:怪物の一撃 血塗られし桃源郷
ハロプロFC10周年記念イベントハロテンPARTY」における、Berryz工房のZepp Tokyo一回目公演。これに参加すべく、お台場に赴いた。
前回の会場入場時の手際の悪さが改善されたのか、スムーズな人の流れで難なく入場することが出来た。
Tシャツにハーフパンツという、シンプルな出で立ちで登場した彼女達。久しぶりに会って感じたのは、やはり成長したなとの率直な印象であった。特に、ことさら巨大な熊井ちゃん、いつになく女の子っぽい髪型の千奈美、そして何より、桃子クネクネと小指スタンディングが脳裏に残る。
しかし残念ながら、17列という微妙な座席だったため、双眼鏡を駆使しても他のメンバーは見えづらかった。
今回、稲葉貴子姐さんとの合同イベントということで、一日だけのユニット名を募集して決めたり、FC会報マニアッククイズと、いつもの応援企画とは違った趣向が目立つ。
10周年記念にソロCDを出す設定で、メンバーそれぞれの考えたタイトルを発表する場面。司会に無茶ブリをされて、妙なトーンで唄い出す桃子、振り付けまでさせられるみやちなが面白かった。皮肉っぽく「昭和」を連呼する貴子姐さんが痛々しく、こちらも切なかったが…。
新曲「ジンギスカン」の初お披露目かと思ったが、春にちなんだ3曲を唄ったのみ。やや不完全燃焼気味だったが、僕の最大の目的は何といっても握手会にある。
トップアイドルであるベリと触れ合える貴重な機会。いや、あの怪物たるももちと対峙する、この瞬間を逃がしてはならない。
僕は、思い切ってももちに告白を試みる。しかし、中盤になって、流しが加速していたのを完全に忘れていた。
桃子の前に立ち、「もも‥」と呼びかけたところでチョップが入り、強引に押し退けられる。思わず、次の千奈美に「好きです!」と告白ミステイク!?
怪訝そうな表情で、嫌悪感を露わにする千奈美。「あっとーざいます」と、投げやりな声が心に痛ましく響く。
「ち、ちがっ‥千奈美、ちい…。」 最近こんなのばっかりだ。。
それでも、比較的感じの良い他メンの握手であった。
梨沙子の目が泳いでいたのが、少し気にはなったが…。

ももちの握手を堪能する間もなく自爆を遂げた僕だが、気を取り直し、急遽予定に加えたイベントにも赴くことに。
ジュニアモデル、CM、ドラマと活躍する荒井萌写真集発売イベントが、書泉ブックマートで催された。主に秋葉原を行動拠点とする僕には、意外にも初の書泉イベントとなった。
長時間に渡り屋外で待たされると、悪評高い同イベントだが…30分ほど並んだだけで、参加するに至った。
むしろ、僕が最も問題視したのは、その異様な空間図式である。事務所関係らしきスーツ組や、店舗スタッフらおよそ10名近くに四方を取り囲まれた空間に、一人ずつ入っていく。
厳しい視線を集中されたまま、撮影握手と移っていくが…とてもじゃないが、気さくに話せる雰囲気ではない。ことのほか、元気でハキハキとした萌ちゃんと話したいと思ったが、あがり症の僕は緊張がひどく断念せざるを得なかった。
あまりの緊張で、折角の萌え美少女の感触を思い出せない。あれは、いくら何でも取り巻きが多過ぎじゃなかろうか!?
おいも屋の、見知った店員とチャームマネ二人居るだけの、アットホームな雰囲気に馴染んだ僕には、相当な威圧感を感じ得た。今後、余程のことがない限り、足が遠のくだろう。
荒井萌

ともすれば、自ら構築し己を拘束しかねない隔絶された空間
打ちひしがれる心を抑圧するかのように、容赦なく威圧し痛め付ける現実感が、僕を更なる深みに貶める。
僕は、もう居場所を見付けられない。この絡み付く暗闇の感触だけが、本当の自分を受け入れてくれる気がするのだ。
進化を極め、増幅してゆくアイドルの魂に、なすがまま引き寄せられる。それだけが、この運命に捧げる真実
ももちよ、あなたが導いたのだ。

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