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2007/12/30

2007年 アイドル総決算

松嶋友貴奈、他 今年を象徴するものとして、多様な少女像の中から一際光り輝く美少女を見い出す、またとない契機に恵まれていた感がある。それは、言うまでもなく、おいも屋本舗を通じて魅入られた、チャームキッズを始めとする美少女群である。
とりわけ、衝撃を与えたのが、
伝説に値する少女らしい美しさを帯びた松嶋友貴奈の存在。
端正で清楚なルックス愛らしい笑顔と、儚げで華奢な風情。イベントで披露する、可愛さを強調したコスプレ風衣装の影響もあり、地味で目立ちにくいキャラクターでありながら、チャーム随一の人気急上昇を見せている。
非常に高い美少女性を持ちながら、定期的においも屋イベントを開催し、その身近な距離感からもファンの絶対的な支持を得ていると考えられる。
僕自身、かなり中毒を患う程に魅了されており、イベントチケットを取るのに躍起になる日々を過ごした。バースデイに贈ったマフラーを巻いて公式ブログに掲載されるなど、通常のアイドルでは有り得ない身近さに、これ以上にない親近感を覚えたのが
印象的であった。

純然たる天使の降臨 ユッキーナ伝説
永遠たる少女の伝説
心に刻まれる伝説 松嶋友貴奈の序幕
駆け抜ける美少女伝説

チャームキッズの代表的なユニット、うきうき~ずの後継として頭角を現してきたのが、まりあのあんじゅ
お笑いでなく、正統派の美少女ユニットを自負するも…沖縄単独ロケ公開棚上げ、先に催されたまりあのあんじゅイベントが、おいも屋ブログに取り上げられない等、不穏な空気が漂いつつ現在に至る。
未だ、うきうき~ずほどの明確な個性を確立させておらず、事務所のゴリ押しの感が否めない。個人的には、田口まりん可憐な女の子らしさ、親しみ易さに注目している。大場はるか隊長のような統率力と、キャラ覚醒を期待したいところ。

若虎の萌える新兵器
雄々しき虎の遺伝子

ハロープロジェクトにおける次世代ユニット、その目を見張るほどの躍進が目立った。Berryz工房℃-ute両ユニットの若さ漲るエネルギーは、今や本体であるモーニング娘。を越え、一時代を築こうとしている。
満員御礼のコンサートの盛況ぶり、オリコンチャート上位を記録したりと、並々ならぬ人気の底上げを感じ得る。特に、Berryz工房の単独アリーナコンサートは、驚異的な人気を裏付けたものといえる。
かつて、キッズと呼ばれていたこれらの面々の中でも、嗣永桃子鈴木愛理矢島舞美の注目株に関して、僕なりの考察を深められたのは意義があったと思う。

歴史に刻まれた少女達 頂点の舞台へ
ももち論 遠ざかる旭日
バトル・オブ・アイリーン
まいみぃは赦してくれる

チャームキッズ、ハロプロ以外にも、古今東西に心引き寄せる美少女らが存在したのを忘れてはならない。
AKB48を初体験。予想を上回るパフォーマンスと、高いプロ意識を見せ付けられ感嘆したのを憶えている。それとは逆に、関西の雄エンジェルプロダクションのエース級の二人には、
意識の浅はかさによるアイドル性の欠落を思い知らされた。
一方で、独自の路線をひた走る徳島発コニーズの世界観には、やはり圧倒された。くるみっき~とのジョイント、ムード歌謡の要素取り入れなど、自由自在な発想に仰天した。来年は何が飛び出すのか、期待が高まる。

世界を一新するエネルギー
夢を追う少女の輝き
異界に浮かぶ萌ゆる太陽

ほんの一瞬、画面に映し出される美少女子役の中からも、将来性に富んだ原石を多数発掘出来た気がする。
誰しもその名を知る、美山加恋の意外な素顔。CM美少女の、はっとするような初々しい輝き。それら全てが、画面を通して、殊更に新鮮な魅力を訴えかけているかに思われた。
なお、今年で節目を記した形となった、記念すべき10万アクセス達成も。これを機に歩みを顧みたが、それは同時に、ジュニアアイドルの奥深さを再認識することとなったようだ。

走り去る少女との距離感
一瞬の映像に生きる少女達
追い求める魂とその軌跡

U-15ジュニアアイドルの世界を襲う、偏見に満ちた悪意。謂れなき批判と、侮蔑の嵐が吹き荒れたこの一年だった。
児ポ法を盾に、アイドルの名誉を傷付ける蛮行。法律の都合の良い解釈による、不当な逮捕劇。確かに、行き過ぎた表現がまかり通る現状はあるものの、曖昧な法律をそのままに規制強化を叫ぶのは筋違いというもの。
一時は、心交社その他の商品が店頭から姿を消し、出版元、消費者双方に重大な影響をもたらした。結局、心交社の事件はその後、不起訴となっている。

偏見に支配される世界
清純派に開かれる道程

AKB48

紡がれる時の只中に光を見付け追い求める内にも、新星ひしめく海原に漕ぎ出しているのかも知れない。
未開の新天地に旅立つ期待感を胸に秘め、新たなる時代の到来を待ち受ける。
眩く光り輝く美少女に目を奪われがちだが、全体を見渡せる広い視野を持ち続けたい。ジュニアアイドルの底知れない可能性と、儚い少女期の美しさ。一瞬で過ぎ往く少女の時を、心に刻みたいと願うなら。

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2007/12/27

過ぎ去りし少女の蜃気楼

泉はる額面通りに受け取ってはいけない。感じてはいけない。でもそれは、まやかしなんかじゃない。
ただそこにある生命力に満ちた美しさ、胸の内に温もりある火を灯す優しさだけが、偽りなき美少女の真実
思い描いたのは、幼い少女らしい拙さを肌で感じ、飾りのない真意を汲み取り心通わせるひと時。
無垢な小さき魂が、戸惑い迷いながらも懸命に尽くす姿を、ずっと見守りたかった。
少女の成長によって窺い知れる、大人びた立ち振る舞いは、夢に漂う感覚とかけ離れた現実感を呼び戻してしまう。

少女がもたらす優しい雰囲気、仄かな質感、思いがけない素顔。新しい時代の美少女像を魅せてくれた感のある、チャームキッズのヤングライオン泉はる
(参照:伝えたい思いを手に 少女の質感青空の向こうから見守るもの思いがけない素顔の誘惑
僕が教えられたのは、一途な思いの大切さ。真っ直ぐに気持ちを込めた、視線の煌き。伝えたい思いをのせた、握手の力強さ。それらは、アイドルとしての役割を越えて、一人の少女が
優しく歩み寄る親密さ
で満たされていたのだ。

凍てつく寒さに凍えた日々も、美少女の灯す炎で暖められる。12月初旬の松嶋友貴奈イベント、駆け抜けた伝説の余韻も覚めやらぬ僕は、より親密な距離感を求めて泉はるサイン会へと、おいも屋本舗に臨んでいた。(参照:駆け抜ける美少女伝説
チャームキッズ中学生組では、おもしろ中学生と話題であった児玉さきほが、このほどチャーム卒業引退。その卒業セレモニーを、少しだけ覘くことが出来た。
ボーイッシュな笑顔の少女。最後の言葉も明るく和やかに、が彼女らしい。「今度はお客として」が、本意かどうかは定かでないが…。
さて、お目当ての泉はるサイン会に、そのまま移行する。久しぶりのはるちゃんは、純白衣装チェックのミニスカートと、僕のツボを知り得たかの出で立ちでお出迎え。満了特典のポラ使用を、即座に決定させた。
イベント慣れしたせいか、以前よりもファンへの対応、テキパキとした客捌きが一際目を引いたのが、かなり意外に思える。
非常にテンポの良い流れに見えたが、その反面、独自の優しい一途さが薄れてしまった感じがあった。
クリスマスは友達とパーティー」と語るはるちゃんに、いつもの柔らかな雰囲気が見え隠れ。ユッキーナバースデイにおける、笑顔サプライズに気を良くしていた僕は、はるちゃんにもコーヒーのクリスマスプレゼントを贈ることに。
残念ながら、特別な反応は得られず、この日の握手は標準握力の普通なもの。期待が大き過ぎたせいもあるが、物足りなさは拭えなかった。
ただ、少女らしさの源である、小顔と華奢なスタイル瞳の輝きに今回も魅了されたのは確か。あるがまま、そこに存在した美しさを享受する、初心に帰るべきは僕なのだろう。

この日は引き続き、美咲あいサイン会にも参加する。こちらも、かなりの空白期間を経ての再会となった。今、改めて、おいも屋イベントの記念すべき初参加となったのを、思い返す。
(参照:もうひとつのホームタウン生き方を決めた萌える灯し火
あの幼き頃から急激に成長速度を増し、中学生にも見紛うばかりの美少女に変貌を遂げた彼女。今イベントで、その身体的な成長ぶりを思い知ることとなる。
サンタコスプレと聞いて連想したのは、以前の水島りかイベント時のような重装備。いざ蓋を開ければ、胸元やお腹を露出した、プチセクシーサンタコスであった!
背が伸びて、ぐっと大人っぽくなったあいちゃんは、ファンアピールも板につき、ゆったりとしたイベント進行。
比較的、盛況といえる中、僕はとにかく、瑞々しい肌の綺麗さに釘付けになってしまった。クリスマスの予定を尋ねるも、しどろもどろな僕に「何もないです」と応じ、会話は途切れてしまう。恐らくは、ファン向けのイベントがないか訊いたものと、勘違いしたのだろう。
クリスマスを模した小さなお菓子と、お馴染みのあい新聞を手渡してくれるサービスに、感服する。吸い寄せられるように魅惑的な色香と、惜しみないサービス精神。流石は、小学生グラビアアイドルリアルいもうと属性である。
美咲あい

日常にない大人の世界に触れ、自身の立場を理解し、素顔とは別のアイドルらしい振る舞いを学び取った少女。その時、幼いあどけなさを滲ませた面影は儚く遠のき、少女の時は消えてゆく。
手を伸ばし掴みたいのは、確かにそこにあったはずの繊細な
少女の美しさ
。今はもう、時の波に呑まれて見えなくなってしまった。
脳裏に浮かび上がるのは、過ぎ去りし少女の蜃気楼
跪き、ただ見つめるだけでいい。切り取られた一瞬の美しさを、胸の奥に深く刻めるのならば。

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2007/12/18

夢を手に、純粋な少女のままで

Berryz工房

どんなに頑張ろうとも、報われることの少ない閉塞感に苛まれ生きている。たとえ、ほんの一時でも夢と希望に満たされるなら、人にうしろゆび指されようとも、追い求めるのをやめはしないと心に決めている。
ひたむきに努力を積み重ねて、王道を駆け登った少女らのサクセスストーリー。そこに見えてくるものは、努力した成果が確実に結果として夢に繋がることを、まざまざと知らしめてくれた。

最新シングル「付き合ってるのに片思い」の初動売上枚数が「本体越え」を成し遂げ、名実共にトップアイドルに登りつめたBerryz工房紅白歌合戦にも初出場が決まり、まさにアイドル王道の到達点に達するかの、大躍進が光る。
かつての幼い面影から、大人っぽさを増した美少女達。それでも変わらない魅力の源は、間違いなく少女らしいピュアな雰囲気にある。

個性を際立たせる為の、行き過ぎたイメージの革新。それを実践したモーニング娘。は、今や衰退の流れを止められない。
髪を染め、似合わないパーマをあてる。訛りをそのままに、ベタなギャップをアピール。珍妙な楽曲で注目を集めるだけのプロデュース。それらの愚行は、アイドルユニットとして最も大切な、根幹の部分をないがしろにした。
美少女アイドルにとっての生命線は、純粋なイメージを堅持したままに、ありのままの気持ちと美しさをひたすらにアピールすることにある。
アイドルとは、一体何なのか? どうあるべきなのか?
それが知りたければ、Berryz工房を見よ! 歩み続けた王道の軌跡が知りたければ、そのライブDVDを見よ! 
Berryz工房コンサートツアー2007夏ウェルカム! Berryz宮殿」DVDに垣間見えるのは、真っ直ぐな気持ちを込めたひたむきさと、進化した表現力、完成されたパフォーマンスに尽きる。アイドルのあるべき姿を、年の瀬に総括するのだ。

サヨナラ激しき恋
アルバム「4th 愛のなんちゃら指数」からのナンバー。オープニングタイトルにしては、大人っぽく斬新な印象を覚える。
アダルトな歌詞と曲調がサマになってきた少女達。特に、ももさき(嗣永桃子、清水佐紀)の高校生コンビが、感情込めた表情で表現力を遺憾なく発揮。
何はともあれ、「なぜに桃子はピンクが似合うのか?」との疑念が残った。
MC1
「Berryz宮殿」という、夢のテーマパークにご招待!? いつものように、キャプテンがメンバー紹介するが、やや普段の呼び方で親しみが感じられる。
まあさシェフの料理はいかにも精が付きそうだし、笑顔ソムリエ桃子には泥酔を禁じ得ないだろう。パティシエりしゃこのピザ化は納得だし、やはり千奈美は今回も猪木節で、ひと安心といったところ??(失礼)
告白の噴水広場
オリコン自己最高位を記録した、驚異の最強シングル。極めてレトロな雰囲気が、我ら30代のノスタルジィを直撃する。
戦時中のような?シンプル過ぎる制服姿のPVが、話題を集めたりもした。
この昭和テイストは、まさしく王道と呼ぶに相応しいものがある。平成の山口百恵である?嗣永桃子が似合い過ぎる名曲。
何はともあれ、「なぜに桃子はピンクが似合うのか?」との…。
清水佐紀、夏焼雅

スプリンター!
みやさき(夏焼雅、清水佐紀)の、文字通りラブリーな関係を、ステージ上で赤裸々に。かつて、「悪の枢軸」と揶揄された
不穏な空気は、爽やかなナンバーで掻き消された。
思いがけないショートパンツの生足に、妖艶な雅ちゃんはもとより、キャプテンにまで色香を感じ得る。太腿のラインが、小柄な子供っぽさからの脱却を物語る。
私がすることない程 全部してくれる彼
意外と良好な関係を維持してきた、ももりしゃ(嗣永桃子、菅谷梨沙子)によるスローバラード。前のめりな程、曲に入り過ぎている桃子と、ビジュアルで魅せるりしゃこ。桃子の短足と、りしゃの流麗なスタイルという点でも、対照的である。
秀でた表現力からも、りしゃこより断然際立つ桃子の心意気。桃子の人差し指が指すものは、王道アイドルの限界突破であるのは言うまでもない。
菅谷梨沙子、嗣永桃子

MC3
客席からの声援を利用して、やまびこ遊びに興じるももさきりしゃ。(嗣永桃子、清水佐紀、菅谷梨沙子)
ほとんどアドリブにも思えるやり取りが、ことのほか新鮮に聞こえる。アジアンテイスト極まる桃子の容貌は、確かに「日本の女」に違いない。「日本の母」なら、間違いなくまあさだろうが…。中野サンプラザ34年目に、倍以上と感心する三人。
突如、夢から現実に引き戻された気分だ。。
思い立ったら 吉でっせ!
ゆりちなまあさ(熊井友理奈、徳永千奈美、須藤茉麻)の摩天楼トリオが、おもしろポップな能天気ナンバーにチャレンジ! それでなくとも大柄な三人が、大きな振り付けで豪快に跳ね踊る。サビのがに股、まあさが四股を踏んでいるように見えるのは僕だけか!?
天を突き抜けるかに伸び続ける熊井ちゃんは、まさにスカイスクレイパーであると実感させた。
夏焼雅

夏 Remember you
雅ちゃんの完全ソロは、在りし日のファーストコン「まるごと」を思い起こさせる。月日は流れ、今やトップアイドルグループにおける実力派という位置付けを手に入れた。
落ち着いたステージングと、バラードをものともしない高い歌唱技術。あどけない面影は消えても、少女の成長は、計り知れない輝きを我々に教えているようだ。
青春大通り
光り輝く青春時代へと回帰させる、生きることを謳歌する人生の応援歌。あの全てに希望を描いていた時は、もう記憶の彼方へ遠ざかり、見えなくなってしまった。
達成感に満ち溢れた、少女らの清々しい表情。目に映るのは、険しい道のりを乗り越え、夢と希望、そして栄光を手にした眩いひとつのストーリー。
暗く澱んだ心に光を取り戻すように、届けられた気持ち。
未来へ続く今であれ
Berryz工房

少女がアイドルを夢見る時、憧憬の眼差しを集める、華々しいステージを思い描いたはず。殊更に輝いて見えたのは、可愛さを引き立てる演出であり、渾身のパフォーマンスであり、声援に包まれて昇華する盛り上がりだったろう。

人の心に訴えかけるのに、必要なものは何なのか?
ただ、飾り立てることだけでない、心からの伝えたい思いがある。熱烈な応援をするファンと、それに応えようとすることで生まれるコミュニケーション。アイドル王道がそこにあるならば、決して踏み外さないよう真ん中を歩くべき。
惜しみない声援を送りたいアイドルには、あるがままの美少女でいて欲しいから。

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2007/12/05

駆け抜ける美少女伝説

松嶋友貴奈 僕が踏み出したのは、左足だった。どうして、いつもと違う一歩目を選んだのか、心に訊くことはしない。
まるで、陽だまりのように見える、光の粒の集合体を追ってゆく。
それは、僕をからかうような動きで逃げ続け、決してこの左足で踏ませまいとする。
まてよ、なぜ左足に固執するんだ。右足を使えばいいじゃないか。その時、大きくバランスを崩した僕の視界は暗くなり、意識が途絶える。

どんなに目を見開いても、何も見ることの叶わぬ漆黒の世界に立ち尽くす。深淵の闇に奔る、か細い光の地平線
あれは確かに、先程まで追いかけていた、光の粒が尾を引く
稜線
に違いない。
僕は、ここで初めて知るんだ。小さく仄かな陽だまりが、分厚い闇を駆け抜け舞い降りた、希少な輝きの結晶なのだと。

心を切り裂いて届けられた光は、暗闇に包まれた世界を真っ二つに両断する。震える大地と、雷鳴轟く天空が、今この時を境に二分されてゆく。
新たなる世界を祝福するかのように、熱くたぎる雨が降り注ぎ、僕の魂を焼き焦がす。頬を拭えば、それと分かる。
とめどなく溢れ出す、涙の雨なのだから。

そこにある輝きの稜線。言うなれば、それはレジェンド
駆け抜ける美少女伝説レジェンド・オブ・ユッキーナ
世界を分がち浄化する光明を、松嶋友貴奈が今、撃ち放つ!

一人の少女の美しさが、僕の全てを変えてしまった。
決して光の射さない世界に棲みながら、初めて目の当たりにする一条の輝き。ただ、茫然と立ち尽くすしかない僕には、世界の終わりと始まりが移り往く気配すら、感じ取ることが出来ない。
今なら、はっきりと言える。アイドルを追いかけ生きた20年余りの歳月、その全ては、レジェンド松嶋友貴奈との出逢いに集約されていたのだと。

新時代における伝説を形作る美少女、ユッキーナが現世に遣わされた記念すべき日。ユッキーナバースデイに至るにあたって、僕は苦悩の連鎖に見舞われた。
日を追う毎に高まる人気により、イベントチケットの入手が困難になってゆく。ほぼ、一週間以内に完売するチケットを入手出来る機会は、地方遠征組にはなきに等しい。
持ち味である、可憐な可愛さを強調したコスプレ風衣装が、おいも屋本舗ブログで公開される度に、チケットを逃がした悔しさをどれだけ噛み締めたことか…。
ようやく巡ってきた、ユッキーナバースデイ。迸る期待感を胸に秘め、レジェンドとの四度目の遭遇を試みる。

全体にピンクで統一された私服風の装いに、トレードマークであるカチューシャがベストマッチジュニアアイドル界で、最もカチューシャの似合う称号を与えたい、清楚な少女らしさ。僕の萌え中枢に爪を立てるかのごとく、刺激を加える。
あくまで、大人しく控えめなユッキーナのイベントは粛々と進行する。それでも、バースデイというのもあって、独特の雰囲気もあるかなきか。実は今回、初めてバースデイプレゼントを贈ることに。
ひび割れた心を癒してくれた感謝を込めて、マフラーをプレゼントする。あまり感情を表に出さずに、真摯なユッキーナにしては珍しく、惜しみなき笑顔のお返しに意表を突かれる。握手した際の、あの満面の笑みが忘れられない。
またひとつ、モノクロームな僕の世界に彩りを与えてくれたレジェンド。紛れもなく、伝説となる美少女なのだ。
バースデイイベント

癒しを求め続けた人生。冥界へと繋がる愚かな旅路の果てに、僕は視力を失い、黒く塗り潰された暗闇を彷徨い歩く運命を手に入れた。
そこにあるはずの、漆黒に身を潜める陰鬱な安堵感。奪われた心の拠りどころと引き換えに、あの稜線がもたらした、ときめきと高揚感が僕を眩しく包み込む。
伝説は、史実として刻まれたのではない。溢れ出る情感と、
高鳴る鼓動、漲る血潮に満たされた、この脆弱なる魂にしかと刻印されたもの。
僕の世界を変貌させた、大いなる美少女伝説の第一幕
類い稀なその輝きは、確かにこの胸を貫き、心を駆け抜けた。

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