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2007/05/31

世界を一新するエネルギー

渡辺麻友 いつの時代でも旋風を巻き起こした、アイドルグループの圧倒的な存在感
アイドルというジャンルが確立した時代。誰もが羨み憧れたアイドル全盛期を経て、多人数による様々な趣向のアプローチを有する、新たな形態が派生した。
おニャン子クラブを先駆けとしたアイドルグループは、いつしか、多様な個性の相乗効果をもたらすのに、これ以上にない成果を挙げることとなる。以降、東京パフォーマンスドール桜っ子クラブチェキッ娘など、それぞれの持ち味を生かしたプロデュースによる、数多くのグループが生まれては消えていった。
モーニング娘。の躍進によるハロープロジェクトの台頭は、グループアイドルの可能性を拡げ、アイドルの在り方・定義に、革新的な影響を及ぼしたといえる。選りすぐりの、個性味溢れるユニット編成常にメンバーを入れ替え、新鮮な驚きを与える工夫次世代を担う、フレッシュな人材の育成。これらの試みは、現代におけるアイドル的地位を、確固たるものとした。

新しい時代において、アイドル発信基地と呼ぶに相応しい街、秋葉原。「会いに行けるアイドル」をコンセプトに誕生した、AKB48というアイドルグループの新風。秋元康プロデュース、
夏まゆみ振り付けによるライブパフォーマンスで、一躍その名が知られ、秋葉原名物と認知されるまでに至っている。
ジュニアアイドルの幼さに癒される僕には、馴染みの秋葉原といえども、縁の薄かった存在。メンバーの平均年齢は高めで、主に女子高生を中心に編成された形は、往年のおニャン子クラブを意識しているものと思われる。
ドン・キホーテにAKB48劇場はある。いつも素通りする、この場所に訪れることは、かなりの気まぐれか、僕の中で見届けたい何かがあったのだろうか。
当日販売のチケットは、朝から並ぶ必要ありと耳にし、抽選での予約販売にてチケット入手。何やら、最近結成されたばかりの?チームBとやらの公演を観ることになった。
劇場ロビーで、座席抽選という状況に戸惑う。が、どうやら予約分の半券チケットでは、これに参加出来ないらしい。どうにか入場した劇場は、思ったよりこぢんまりとしており、二本の大きな柱が視界を塞ぎ、異様な圧迫感を感じる。
しかしそれよりも、開演前から異常なテンションで騒ぐヲタが、かなり鬱陶しい。物々しい展開を見せつつも、AKB48の新しい面々は、想像を上回るパフォーマンスを見せてくれたようだ。
期待通りの、制服風チェックミニスカートで登場したかと思えば…動物の着ぐるみ浴衣ハワイアンな夏装い等々、バラエティに富んだ衣装が、新鮮で目に心地良い。楽曲もまずまずで、力強いボーカルと躍動感あるダンスも、及第点といったところ。
年齢的にも落ち着きがあるのか、MCも十分なボリュームで、小休止としての役割を果たしている。この日は、母の日というのもあって、母にちなんだテーマでメッセージや質問を交わしていた。なお、サプライズとして、片山陽加バースデイイベントも催された模様。
メンバーは、ほとんど知らないが、最年少の多田愛佳と眼鏡っ娘の仲谷明香は、比較的分かり易かった。主にセンターを務める渡辺麻友が、おっとりしたお嬢様風な雰囲気で、個人的に惹かれただろうか。

普段から、石丸系イベントでの静かさに慣れた僕には、観客が熱狂するテンションに付いていくのは、甚だ至難に思える。AKB48のパフォーマンスには、一見の価値があるが…やはり僕には、幼い少女の成長を静かに見守るのが、性に合っているようだ。

揺るぎなき一大勢力が支配する世界に、新たなアイドルグループが波紋を投げかける。そこに育まれる競争心、際立つ個性、洗練された演出に、世界を一新するエネルギーは秘められているのか。
巧みな戦術でアプローチする、アイドルプロデュースの仕掛け人達。それでも根幹となるのは、いつの時代でも、少女のひたむきな努力と清純な輝きであることに変わりはない。

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