2006年 アイドル総決算
今年を総括するにあたって、最も特徴的だったのが…身近になったアイドルとの距離感という点。
地方において地道に活動するローカルアイドルの存在。決して完成されたパフォーマンスを得ていなくとも、その拙さと素顔で、まるで友達感覚で接してくれる身近さは、アイドル的常識を覆すものがある。
アイドルとの距離感に、ことさらに執着を見せる僕にとっては、色んな意味で実りある一年だったように思う。そんな事も踏まえて、今年印象に残る活動ぶりを示したジュニアアイドルを、独断と偏見で書き連ねてみるとしよう。
小池里奈
栃木発「アイドル超新星」と僕に言わしめた、可愛さ抜群のアイドル資質が光る。今年に入ってから、写真集とDVDをそれぞれ2作品ずつリリースし、人気急上昇! スカパーのアイドル情報番組ではレギュラー司会を務め、ドラマ「14才の母」出演を果たし、アイドル誌ピュアピュアでは表紙を飾るという活躍ぶりは、まさに破竹の勢い。
本人に女優志向があるとはいえ、水着にも何ら抵抗感のないアイドル的アピールを見るにつけ、是非とも清純派の雄として
活躍して欲しいと願うばかり。
志田未来
言わずと知れた「14才の母」での主役に大抜擢。「女王の教室」で見せた、ユニークなキャラクターと演技力が高く評価された形となった。バラエティ番組、CM出演と、幅広いジャンルにも進出。各種アイドル誌への露出も含めて、一躍知名度を全国区のものとした。
ただ、自覚の無さ過ぎる安易な発言、生々しい描写を回避したといえ妊婦を演じたことによるイメージ低下と、少なからずマイナス要因があったのも否めない。(参照:盲目の乙女 若さ故の過ち) 女優の方向性が確実視される彼女だが、個人的にはアイドル的展開も見てみたいところ。
Berryz工房、℃-ute
昨年の石村舞波卒業後のパワーダウンも懸念されたが、新しい要素を取り入れたコンサート等により不安を払拭したBerryz工房。シングル「ジリリ キテル」では、オリコン自己最高位をマーク。ナイター中継ゲスト、世界バレーサポーターと、一気に知名度を全国区に。
それに対して、遅まきながらメジャーデビューを迎えた℃-uteだが…直後に、村上愛脱退の憂い目を見ることに。サーキットと称して地道に各地を巡るイベントをこなしてきただけに、残念な成り行きだ。楽曲の良さと個性味に恵まれている点を生かし、来年こそは心機一転を図って欲しい。
次点:美咲あい、入江紗綾、coco's(コニーズ)他
自身のブログで、嫌味のないお兄ちゃんアピールを投げ掛ける美咲あいには驚愕した。かつて衝撃的な話題を提供した紗綾は、深夜ドラマや映画に出演し、虎視眈々と浮上のきっかけを探る。CHASE(チェイス)という新ユニットで、デビューも果たしているらしい。衝撃といえば…四国徳島から発信する、言い知れない少女の世界観を覗かせるコニーズ。素朴過ぎる少女らが、異界の様相をどう変えていくのか、興味深いところでは
ある。
人々に夢を見せ憧れの対象となった従来のアイドル像。アイドルが低年齢化するにつれ、徐々に親しい妹のような存在意義を見い出したジュニアアイドルの領域。
距離感を縮めることによって見えてくる新たな少女の魅力、
輝きの源泉に触れられるなら、迷うことなく足を踏み入れよう。
新しい時代の幕開けと共に、アイドルの世界が拡げられることを夢に見ながら。
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