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2006/11/14

行き過ぎた暴走

三花愛良 今に始まったことではないが、ローティーン世代を中心としたグラビアアイドルの行き過ぎたセクシーアピールが、物議を醸している。思えば、しほの涼という核兵器を起爆させて以来、あらゆる面で危険極まりない攻撃性を増したかに見える心交社の更なる挑戦。それは、現役小学生にTバックを着けさせ、挑発的なポーズを収めた写真集を発売するという、あまりにも度を越したものであった。

参照リンク
アイドルゴシップクリッピング
Tバック小学生三花愛良 児童ポルノ法違反の声が法務省や首相官邸にまで届いている 記事画像

かなりの批判が相次いで、これまでにない反響を呼んでいるようだ。これら批判的意見に耳を傾けてみると、「親は何を考えているのか」「性犯罪を助長している」「金のために子供を犠牲にしている」など、ある程度納得せざるを得ない内容のもの多数。
ただ、少なからずジュニアアイドル事情を追い続けてきた僕からすると…多少、ヒステリックな反応のようにも映る。今や、混沌としてきたこの世界を見渡せば、この行き過ぎた事象も、ある
程度予測出来た「暴走するローティーングラドルの延長線上」にあるに過ぎないのである。(参照:侵される領域
無論、小学生がTバックを着けるのを肯定するつもりはない。どんなに大人っぽいといっても、小学生は小学生。本来の魅せ方を著しく見失った、常識を疑う表現であるのは言うまでもない。ただ、この一事に集中攻撃を浴びせ、法務省やらにまで抗議し、場合によっては摘発に追い込み叩きふせることには、一抹の不安が残る。
小学生の行き過ぎた表現は、この他にも数え上げればキリがない程、多様に世にはびこっている。例えば、小学校低学年の子にヒモ状ビキニを着せたものアイスキャンディを舐めるのを延々と映し出すもの、エクササイズと称しレオタード女児をあらゆる角度から撮るものなど様々だ。忘れてならないのは、こういった際どい演出が一部に止まり、全体として見ればそれなりに質の高い作品も実際に存在するということ。
もし今回のような事例が、曖昧な処罰対象を定める児童ポルノ法に抵触することになれば、この業界全体に波紋を投げかけるのは必至。結果として、多少の際どい演出を含めた秀作の販売自粛、果ては水着という表現自体がタブー視され兼ねない状況になるのではないか?という不安がよぎる。そうなれば当然のこととして、ジュニアアイドル界全体の地盤沈下を引き起こすきっかけを作ることになるのは疑いない。
児童ポルノ法にある「性欲を興奮させ又は刺激するもの」とは、あくまで個人の主観によるものである。今回の件を適用しようとするならば、これに拡大解釈を加えて、「性欲を刺激する肌の露出を含めたあらゆる演出」と見なすことが出来る。これでは、明らかに表現の自由をないがしろにする域に達してしまうだろう。
 
新たなカテゴリーを確かなものとした、ローティーングラビアアイドルの止まらない暴走。そのあまりな行き過ぎた表現は、本来根差していたジュニアアイドルのピュアな領域をも侵し、悪影響を与えようとしている。
刹那的な利益を求めて一線を越えてしまった感のある心交社ではあるが、しほの以前の人知れず名作を生み出した黄金期を、僕は知っている。そこには、少女のあどけないピュアな魅力を飾らない水着で魅せた、純粋さを生かした演出の原点
確かに存在した。
純粋さを追求した水着の演出は、批判を受けるどころか、人々を虜にする力を持つことを知っておいて欲しいんだ。

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コメント

その通り。
かわいい子が好き(小中学生)というだけで、変態扱いされてる中、こんな出来事があるとますます肩身の狭い思いをするんでしょうね。。。
悲しい

投稿: まーくん | 2006/11/18 04:28


やり過ぎると徹底的に叩かれてしまうのが、つらいところですね…。一般的には、どうにも美少女萌えは偏見を受けやすいようです。
純粋で愛らしいものに惹かれるのは、ごく自然なこと。行き過ぎることなく、原点回帰して欲しいものですね。

投稿: santa | 2006/11/20 00:50

 お久しぶりです。
確かに最近のジュニアアイドルのDVDは歯止めが効かなくなりつつありますね。大手の心交社も老舗の意地とも取れるくらいの作品を作っています。『怒られなければ何でもやってしまえ!』という感じでしょうか。言い方は悪いですが彼らもビジネスでやっている訳で需要がなくならない限り続くでしょう。売り上げも良いようですし。唯一救いなのは出演している子が結構割り切ってるのか明るい感じなんですよね。逆に言うと私達よりも彼女達のほうが大人なのかもしれません。
正統派ジュニアアイドルファンの領域までを侵食して欲しくないのは確かですね。

投稿: herona | 2006/11/20 22:25


heronaさん、こんにちは。
確かに、過熱するジュニアアイドルブームは、これ以上にないビジネスチャンスでしょう。
ただそれでも、越えてはならない一線はあるのでしょうね。そこまでの危険を冒さなくとも、女の子の魅力的な魅せ方が必ずあるはずです。
大切なのは、その子に見合った演出を良識ある大人が、きちんと用意してあげること。そういった配慮が欠けていると、今回のような騒動に発展してしまいます。
三花愛良ちゃんに関しては…イマドキな感じですが、ファンとのコミュニケーションを大事にする姿勢がブログからも見てとれました。とても良い子なだけに、気の毒な気がします。。

投稿: santa | 2006/11/22 00:53

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