ももち論 嗣永プロの野望
この世に地獄が溢れ出る、禍々しい光景に戦慄を覚える。突如として出現した未知なる怪物は、混沌とするアイドル界を更なる地獄へと変え、下僕たるファンでさえ喰い尽くし、今なお成長し続ける…。
我ら矮小たる存在は、畏怖の念をもってこの破壊者に跪かなければならない。血肉を求めて破壊と殺戮を繰り返す、
大いなる眠れる魂、アイドルモンスター嗣永桃子に対して!
果てることない飢えと渇望。露骨なまでにアイドルアピールを投げかける嗣永桃子(ももち)の貪欲さは、絶食を余儀なくされた肉食動物のそれである。そのアイドル王道ど真ん中をゆく立ち振る舞い、計算ともとれるプリティアピールの数々。空前絶後のアイドル性を、僕は怪物と形容したが、世間ではこれを「嗣永プロ」と呼ぶらしい。
素人には窺い知れぬ、プロフェッショナルたるももちの心意気とは、如何なるものか? この底知れないももちの企図するもの、その全容を解明するのは、いち下僕たる僕の領域を超える。今回は、そのほんの一部を取り上げて、ももちの恐るべき野望に、身も心も血の色に染め上げるとしよう。
このところのももちの言動において、最も顕著なのが、執拗な
までの「大人アピール」である。キャラ的に言っても、明らかに年長組らしからぬ落ち着きのなさ、外見的にも幼い要素を持つももちが、「大人っぽくない」ことは火を見るより明らかだ。
当然、ベリメンも全面否定。最年少のりしゃこをも呆れさせる、ももちの大人発言に、何かしら意図的な策略を感じ取れるのは僕だけだろうか!?
ももちの過剰な大人アピール。これに対する他メンの容赦ないツッコミ。ラジオでよく見られるこの図式は、否応なくももちの圧倒的な存在感を際立たせる結果となる。つまりももちは、ツッコまれることで、より自らがクローズアップされるのを認識していて、その瞬間を逃がさずに「大人ぶって苛められる可愛さ」をアピールしているように思えるのだ。
まさに、プロである。
ベリのライブDVDを見るにつけ、心を惹き付けるのが感動のラストステージ。ここでも、ももちの飽くなき血に飢えた唸り声が聞こえるかのようだ。
絶妙なタイミングで、「涙」という牙を剥き出しにするももち。まるごとでは、他メンが台本通りにコメントを述べる中、最後のももちが十分なタメを作り観客の目を引き付ける。そして、声を震わせ「牙」を剥く。隣のまあさを完全に引き立て役にしつつ…。
スイッチオンでは、舞波とのパートを計ったかのごとく、いち早く泣きの姿勢を見せ、メンバーの涙腺を直撃し一気に盛り上げる。さながら、嗣永桃子with Berryz工房といった光景が繰り広げられる。
まさに、プロである。
恐らくはベリにおいて、最も女の子らしい身体的成長を遂げているももち。ももちにとって、自らの肉体までもが自身をアピールする為の武器に過ぎないのか。
アイドル王道に在りながら、ところどころにセクシーアピールを散りばめるももち。ハイスコアでは、加護亜依とのデュオで、隣の加護ちゃんが脚を閉じているにも拘らず、スカートを全開! 観客の目を点にしたらしい。 おはスタでは、ノーブラ疑惑(まさかとは思うが…)、胸の谷間アピールなど、確実にファンの息の根を止めようと企てる。
まさに、プロである。
紅蓮の炎が燃え盛る、桃色の地獄絵図。全てを貪り尽くし蹂躙する、陰鬱な欲望を抱えた前代未聞の怪物、嗣永桃子。
プロたる、ももちの荒ぶるアイドル魂を目にするごとに、僕は心の底から畏敬の念を禁じ得ない。ももちの尽きない野望とは、あらゆるものを自らの血肉と化し、それを礎に王道アイドルの高みを突き破ることにあるのだ!
やがて、怪物に喰い千切られるであろう僕の運命は…薄れゆく意識の中で、桃源郷へと旅立つ甘美な感覚に満たされる幸福に帰結するだろう。
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コメント
桃子さんって「プロ」と呼ばれてたのですね。知りませんでした(笑)
この人の「どこまで計算してるんだろ?」という言動の数々はホントすごいですよね。
全て「素」でやってたらそれはそれで怖いですけど(笑)
投稿: ねこぽく | 2006/06/22 19:21
>
ももちの完璧なアイドル節は、まさにその道を極めたプロの技に見えるのでしょうね。
確かに計算された確信犯が疑われますが、ももちの持つ天性の乙女ちっくテイストからすると、素ということも有り得るかと。
末恐ろしいかぎりです。。
投稿: santa | 2006/06/23 22:45