侵される領域
一時期の声高に規制強化が叫ばれた頃に比べると、全く予想だにしない状況がもはや日常のものとなっている。18歳未満ではご法度となっているはずの、性的表現(又は性欲を喚起させる表現)に限りなく近い言わば、セクシー中学生アイドルがもてはやされている。
これは法に触れる危険性が高いばかりでなく、従来のローティーンアイドルの純粋無垢なイメージに影響を及ぼす可能性もあり、我々ローティーン美少女マニアにとっても決して無視出来る情勢ではない。
掟破りなセクシー中学生アイドル。全ての始まりはやはり、心交社発のローティーン核爆弾ことしほの涼ではないだろうか。
中学生らしいスリムであどけない面影が色濃く残る少女が、擬似とはいえ下着を覗かせるような写真や、年齢からは考えられない常識はずれの大胆なポージング。その写真集は爆発的な売上げを示し、名前も知られぬマイナーアイドルが一気に全国区に躍り出た。その後も、秋葉原の路上で大胆ポーズ、スクール水着で握手会に臨む等、話題を振り撒いている。
選りすぐりの美少女をいわゆる3点セット(制服、スクール水着、体操着)を駆使して、その魅力を余すところなく詰め込んだ写真集の完成度には定評のあった心交社。過去には浅田由里菜、笠原詩織など、名作と呼ぶに相応しい写真集も生み出してきた。しかし、しほのインパクト以降、出版するほぼ全ての作品が、倉田みな、岸波莉穂といったセクシーさを重視する中学生少女のものに終始する傾向となってしまった。
しほの衝撃波は心交社のみならず、ジュニアアイドル界全体に波紋を投げかけた。限界ギリギリのセクシーアピールで、アダルト誌にも果敢に斬り込む仲村みう。少し前では、摘発は免れない極めて危うい存在感だ。 その他、吉沢真由美をはじめとする天使の絵日記DVDでは、セクシーなアピールの出来ない小学生に意図的にヒモ状のビキニを着せている。かの有名な我路レーベルでは、小林万桜のセミヌードを芸術作品のノリで撮り下ろし! 更にはGカップ14歳の売り込みを画策するなど、やりたい放題の無茶苦茶な様相を呈している。
こういった傾向を完全否定するわけではない。ただ、長年美少女アイドルのローティーンならではの純粋さに魅了されてきた僕らアイドルマニアにとって、セクシーさを売りにする彼女らの台頭は…元来守り続けるべきピュアな少女の領域を、土足で踏み荒らされるような気分になってくるのだ。
セクシーアピールも立派なアイドルアピールだと認めるが、それが年端のいかない小中学生の少女となれば少し話が違う。
彼女らは、セクシーさの意味も分からずに無鉄砲に武器を振り回しているに過ぎない。そこに少女特有のアンバランスなセクシーさを感じ得たとしても、何か冷めたような白けた気持ちにならないだろうか!? それよりも、あくまで年齢相応の少女らしいあどけなさや飾りのない純粋さに触れる方が、ずっと癒され萌えられるのだ。
出来うるならば、加速するセクシー中学生の侵食は限定した領域に止まって欲しい。少女の魅せ方の特殊な例として在るならば、アクセントになって良いのだろう。アイドル王道につながる唯一の道しるべとなるべきは、ピュアで可憐なイメージを守り通す永遠不朽の美少女ロードに他ならない。それは、決して侵すことの許されない聖域なのだ。
| 固定リンク
コメント
最近は、ローティーンという限られた年齢の女の子だけが持っている特有の純粋さ、甘さ、切なさを無視したような、無理に大人っぽくみせたり、セクシーにみせたりするような風潮がありますね。そういう見せ方も時にはいいですが、みんながみんな、そういう見せ方をしていれば、ジュニアアイドルの定義そのものが崩れてしまう気がします!!それはあってはならないことですよね!彼女たちと同じ女性という立場からみても、やっぱり違和感を感じてしまいます。ジュニアアイドルとして活躍している彼女たちがもともと持っている自然な美しさや魅力をもっともっと、周りの大人たちは見つけて、それを表現する手助けをしてほしいと切に願います。
投稿: 文月えり | 2006/03/30 15:49
>
女性の視点から見てもやはり違和感を覚えますか。最近は早熟な子も多いですが、無理に背伸びしてセクシーに見せても、どこか不自然な感じは拭えませんよね。
セクシーなアピールは、大人になってから存分にすればいいわけで…少女期にしかないピュアな魅力を100%アピールして欲しい! これが本来のあるべき姿だと確信します。
周りの大人達にもそういった事を理解して欲しいですが、目先の利益を求める大人にはなかなか難しいかも‥ですね。
投稿: santa | 2006/03/31 18:07